2013年12月15日

三島由紀夫
『潮騒』
 (新潮文庫)

心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

1954年、三島由紀夫が29歳の時に発表し、第一回新潮社文学賞も受賞した「潮騒」。発表から59年経つこの小説が、ドラマ「あまちゃん」をきっかけに今年あらためて話題となりました。どんな作品なのか読んでみたいと思った方も多いのでは。また「潮騒」というと山口百恵さん三浦友和さん主演、1975年の映画を思い出す方もいらっしゃるでしょう。小川さんもそのひとりです。発表から何度となく話題となる小説「潮騒」。舞台は周囲1里にも充たない小さな島「歌島」。文明からも遠く離れたこの場所で、新治と初江がいくつもの困難を乗り越えて想いを成就させる物語。ギリシャの古典「ダフニスとクロエ」がモチーフになっていると言われています。

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