2015年12月06日

福永令三
『クレヨン王国の十二か月』

 (講談社青い鳥文庫)

心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

読み継がれている福永令三さんの童話「クレヨン王国」。47巻続く人気シリーズの中から、今回取り上げたのは第1作。1964年に講談社児童文学新人賞を受賞した「クレヨン王国の十二か月」です。物語の主人公ユカは、大晦日の夜、布団に入って眠っていました。初日の出を写生するつもりで、枕元には12色の新しいクレヨンとスケッチブックが置いてあります。ところが真夜中に目を覚ますと、クレヨンの箱が開けっ放しで中はからっぽ。12色のクレヨンがなんと会議を開いているのです。というのもクレヨン王国の王さまが姿を消してしまい、その理由はお妃であるシルバー王妃にあるとか。王さまを探しにお妃と旅に出るユカ。待っているのはどんな世界でしょうか?

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