2018年9月9日

サンドラ・シスネロス
『マンゴー通り、ときどきさよなら』

(白水Uブックス)

心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

小説「マンゴー通り、ときどきさよなら」を書いた作家のサンドラ・シスネロス。彼女の父親はメキシコからの移民第一世代、母親はメキシコ系アメリカ人。シカゴのプエルトリコ人居住区で育ち、1984年、30歳の時に「マンゴー通り、ときどきさよなら」を出版しました。ひとりの少女の心をとおして、アメリカの移民社会をリアルに描いたこの作品は、アメリカでベストセラーとなり、全米の中学、高校、大学で必読書になりました。さらに1992年に短篇小説集「サンアントニオの青い月」が全米芸術基金奨励賞を受賞。作品の高い評価によって、2015年にはオバマ大統領より全米芸術栄誉賞を授与されています。

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