2019年01月06日

サリンジャー
『ナイン・ストーリーズ』
(ヴィレッジブックス)

作家サリンジャーがこだわって書き続けたのがグラース家の兄弟たちです。以前「メロディアス・ライブラリー」でも取り上げた短編小説「バナナフィッシュにうってつけの日」に出てくるシーモアはグラース家の長男。今回のウォルトは双子で三男。そして番組でも味わったことのある小説「フラニーとゾーイー」の二人もグラース家の兄妹です。サリンジャーはなぜグラース家にこだわって作品を書き続けたのか? グラース家の兄弟たちが抱えていた苦しみはどんなものだったのか?その疑問を解くために何度も読みたくなるサリンジャーの作品。生誕100年の今年は再び彼の作品が注目され、サリンジャーの研究もおこなわれるのではないでしょうか?

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