2019年02月03日

福沢諭吉
『学問のすすめ』
(角川ソフィア文庫)

今から184年前の天保5年、中津藩の下級武士の家に生まれた福沢諭吉。19歳の時に蘭学、24歳の時に英語を学び、幕末には幕府の使節団の一員として咸臨丸に乗ってアメリカに渡ります。帰国後、幕府の外交文書などの翻訳も任され、またヨーロッパにも歴訪し社会制度や考え方など見聞を広めました。そのため「学問のすすめ」でも常に世界的視野を持って、人や国がどうあるべきかを説いています。また「人にして人を毛嫌いするなかれ」というラストの言葉を読むと、福沢諭吉は人間を愛した人だったことも感じます。2月3日は命日。「学問のすすめ」初編の出版から29年たった明治34年、脳溢血のため66歳で亡くなっています。

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