2019年02月10日

手塚治虫
『ガラスの地球を救え―二十一世紀の君たちへ』
(知恵の森文庫)

心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

1989年(平成元年)2月9日、60歳で亡くなった漫画家の手塚治虫さん。今年は没後30年、亡くなったあとに出版されたエッセイ集「ガラスの地球を救え―21世紀の君たちへ」を選んでみました。生前、この本を出版しようと手塚治虫さんも頑張られていたそうですが、完成する前にこの世を去ってしまい、残されたエッセイに、講演やテレビ、雑誌での発言を加えて出版された遺作。「鉄腕アトム」や「火の鳥」「ジャングル大帝」「ブラック・ジャック」などマンガの名作がどのようにして誕生したのか、手塚治虫さんのルーツや強い想いを感じるエッセイ集。21世紀に生きる私たちにも深く届くラストメッセージです。

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