2019年12月01日

ジョン・バッカン
『魔法のつえ』
(復刊ドットコム)

心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

スコットランドの作家ジョン・バッカンの「魔法のつえ」。これは漫画家の藤子不二雄のお二人が、子供の頃に夢中になって読んだ童話。「こういうものを漫画にしたら面白いだろう」と二人で話していたそうですが、それから何十年かたって生まれたのが漫画「ドラえもん」でした。「ドラえもん」がはじめて雑誌に掲載されたのは1969年12月1日。ちょうど50周年にちなんで「ドラえもん」の原点とも言える「魔法のつえ」を味わってみました。主人公はロンドンに暮らすビルという少年。普段は小学校の寄宿舎で生活していますが、3日間の休暇で家に戻り、トマスじいやとともに猟に出かけます。そこで出会ったのが不思議なおじいさん。手にはたくさんのつえを持っていました。

...続きを読む