2020年11月01日

テリー・ケイ
『白い犬とワルツを』
(新潮文庫)

心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

「日本中が泣いた。書店発、伝説的ベストセラー!」と本の帯に書いてある小説「白い犬とワルツを」。アメリカの作家テリー・ケイが1990年に発表し、アメリカではテレビ映画にもなりました。その後、1995年に日本でも出版。6年後の2001年、千葉県の津田沼駅にあった本屋さんがこんな手書きのPOPを作ったそうです。「老人の前にあらわれた白い犬。この犬の姿は老人にしか見えない。それが他のひとたちにも見えるようになる場面は鳥肌ものです」。このPOPが全国に広がり「白い犬とワルツを」はミリオンセラーになりました。しかしこの本屋さんは残念ながら2018年閉店。地元の人たちに愛された本屋さんがまたひとつなくなってしまったのです。

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