2020年11月01日

テリー・ケイ
『白い犬とワルツを』
(新潮文庫)

「白い犬とワルツを」の主人公は81歳のサム。彼は、57年連れ添った奥さんに突然先立たれ、そのため父親を心配した息子や娘たちが家にやってきます。奥さんが亡くなって1週間ほどたった夜明け前、窓の外に白い犬の姿を見つけるサム。その犬は家の裏口で階段のセメントを舐めていました。サムはその犬をやっかいなものと感じますが、次第に心を寄せるようになり、いつしか犬と老人の間には特別なものが生まれていくのです。この感動を多くの人に伝えたいと思いPOPを作った津田沼駅の本屋さん。その想いが全国にも広がってミリオンセラーになりました。今「本屋大賞」という文学賞もあるほど、街の本屋さんは大切な存在。日本の文学界を盛り上げる大きな力になっています。

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