2021年1月10日

カレル・チャペック
『長い長いお医者さんの話』

(岩波少年文庫)

心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

新型コロナ・ウイルスの感染拡大をうけて、しばらくの間は、家で過ごす時間を楽しみたい時。今週は、そんなおうちタイムにぴったりの1冊を選んでみました。カレル・チャペックの童話集「長い長いお医者さんの話」です。カレル・チャペックは、1890年1月9日、チェコのボヘミア地方で生まれました。若い頃から小説や戯曲を手がけ、ジャーナリストとしても活躍。さらに童話の名作も残しています。そのひとつが「長い長いお医者さんの話」。今からちょうど90年前の1931年にチェコで発表され、日本では1952年(昭和27年)に出版されました。子供の頃に読んだことがあるという方も多い懐かしい童話集です。

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