2021年2月28日

斎藤茂吉歌集(岩波文庫)

心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

今から139年前の明治15年、山形県で生まれた斎藤茂吉。14歳の時に東京の開業医である斎藤家の招きでそこから学校に通い、やがて斎藤家の養子になります。そして東大医学部卒業後、精神科医として活動をスタートさせました。さらに並行して文学の道も歩んでいきます。斎藤茂吉が短歌を作りはじめたのが中学時代。正岡子規にひかれ、その後、子規の門下である伊藤左千夫の弟子になります。そして短歌誌「アララギ」の編集をおこない、「アララギ派」を代表する歌人として作品を発表していきました。大正2年、31歳の時に刊行した処女歌集「赤光」は、当時、短歌の世界の新しい風として注目されています。

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