2021年7月18日

テネシー・ウィリアムズ
『地獄のオルフェウス』
(ハヤカワ演劇文庫)

心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

アメリカを代表する劇作家テネシー・ウィリアムズ。「ガラスの動物園」や「欲望という名の電車」など、日本でもよく知られる作品を数多く手掛けています。今回取り上げた「地獄のオルフェウス」も2012年に岡本健一さんの演出で上演され、その公演のために広田敦郎さんが戯曲を翻訳されました。さらにその3年後、大竹しのぶさん、三浦春馬さんによる舞台も上演。その公演にあわせてハヤカワ演劇文庫から戯曲が出版されています。アメリカ南部の小さな町で服地雑貨店を営むレイディは、町にやってきた若く美しいヴァルという男に希望を見出そうとします。しかしその先にはどんな運命が待っているのでしょうか。

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