2021年11月14日

ドストエフスキー『おかしな人間の夢』
(『白夜/おかしな人間の夢』
光文社古典新訳文庫)

心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

1821年11月11日(当時のロシアの暦で10月30日)生まれのドストエフスキー。今年は生誕200年であり没後140年にもあたります。それにちなんで短編小説の代表作「おかしな人間の夢〜幻想的(ファンタスティック)な物語」を味わってみました。まわりの人たちに「おかしな人間」と思われ、最近では「気が変だ」とまで言われている語り手の「私」。何もかもがどうでもよくなり自殺を考えます。しかしある出来事をきっかけに「真理」を知り、夢の中で地球と瓜ふたつの惑星に導かれ、楽園を見つけるのです。そこは堕罪に汚されていない大地。人々の顔は、平静の境地に到達した意識に満たされて輝いていました。

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