2021年12月19日

なかがわりえこ
『ぐりとぐらのおきゃくさま』
(福音館書店)

「ぐりとぐらのおきゃくさま」は冬のお話。ぐりとぐらもマントに長靴、えりまきに毛糸の帽子という冬のコスチュームで登場します。物語は、雪合戦を楽しんだぐりとぐらが、雪の上におかしな穴を見つけるところからはじまります。それは誰かの足跡。それを追っていくと、なんとふたりの家まで続いています。ぐりとぐらのところにやってきたのは、どんなお客様だったのか?クリスマスにぴったりのあの人だったのです。作者の中川李枝子さんと山脇百合子さんはご姉妹。おふたりは戦時中に子供時代を過ごされています。豊かな時代ではなかったけれど、夕食の時間はいつも賑やかだったとか。その楽しさが「ぐりとぐら」の絵本の魅力にもつながっています。

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