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今回は百閒が「一生忘れる事の出来ない夢の園」と記した岡山後楽園をはじめ、夢にまで見たという彼の大好物・大手饅頭のお店や生家跡など、内田百閒ゆかりの地を巡りました。印象深かったのは百閒記念碑園。旭川沿いの公園に作られた石垣に、さりげなく俳句と『古里を思う 後楽園』の冒頭部分が刻まれているのですが、よく見ないと見落としてしまうほど文学碑らしからぬたたずまいなのです。これは「百閒ならきっと、子どもが上って遊ぶような石垣に、なにげなく記された文学碑を好むに違いない」という考えから、このスタイルになったのだそう。文学碑以外にも、百閒の好みや思考を大切にしながら、ゆかりの地・ものを保存しているシーンに何度か出会いました。百閒先生、岡山市民に愛されています。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2012年7月8日
内田百閒
『たらちおの記』

2012年7月1日
岩井志麻子
『ぼっけえ、きょうてえ』

2012年6月24日
バージニア・ウルフ
『ダロウェイ夫人』

2012年6月17日
松谷みよ子
『ちいさいモモちゃん』

アーカイブ
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲/ヤッシャ・ハイフェッツ(ヴァイオリン)ボストン交響楽団
内田百閒お気に入りのヴァイオリニストと曲を万城さんにうかがいました。表題的な作品より音楽のための音楽がお好みだったそうです。
ドヴォルザーク:家路/アンサンブル・ベガ(宮川彬良ほか)
岡山県庁から聞こえた夕方5時の合図。小川さんの「妖精が舞い降りる夜」の「思い出の歌」というエッセイにも登場します。

花火/山崎まさよし
内田百閒集成「冥途」に収録された「花火」の舞台も「土手」。牛窓の港という岡山の地名も登場します。

 
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