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番組で使っているスタジオに割と大型のソファがあるのですが、「これも人間椅子かもっ!」とみんなでひゃぁひゃぁ言いながらオンエアを終えました。この小説を読んだらもう、重厚な椅子を心穏やかに見られませんよね・・・。小川さんは乱歩の「フーワリ」という表現にぞくぞくきたそうですが、私は物語の結末にゾっ!ラストはどんでん返しで「なーんだ」と一瞬胸をなでおろしますが、よくよく思い返すと「え?でも創作だとしたら、なんであんなことまで知っていたの?なんで?なんで?」とかえって闇が深まります。読後も気味悪さが増殖する乱歩ワールドを小学生の時から愛読・天知茂主演の乱歩ドラマが大好きだった私。あれは年齢的に適切だったのかと、今更ながら心配になりました。

(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2017年3月12日
木村友祐
『イサの氾濫』

2017年3月5日
ジュリー・オオツカ
『屋根裏の仏さま』

2017年2月26日
斎藤隆介
『モチモチの木』

2017年2月19日
谷崎潤一郎
『猫と庄造と
二人のおんな』

アーカイブ
レゲンデ/ヴィエニャフスキ作曲:徳永次男(ヴァイオリン)
ポーランドのヴァイオリニスト、ヴィエニャフスキが妻イザベラにプレゼントした曲「レゲンテ(伝説)」。木の楽器・ヴァイオリンも名職人から生まれるので、椅子職人の主人公に通じているような気がします。
法悦の詩(交響曲第4番)/スクリャービン作曲:ベルリン放送交響楽団、ウラディミール・アシュケナージ(指揮)
神秘的和音を追究した作曲家・スクリャービン。主人公は、椅子の中で法悦の詩(ポエム・オブ・エクスタシー)を味わったかも。この曲をきいて、見たことはないけれど心の中で美しいと決めている、佳子への一方通行の燃え上がる愛を感じます、と小川さん。
人間椅子倶楽部/人間椅子
江戸川乱歩の「人間椅子」からバンド名をとっているベテランバンド。これは、小説「人間椅子」を朗読する部分もあり、乱歩への愛があふれている曲です。
 
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