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作家で北海道立文学館の館長も務めていらっしゃる池澤夏樹さん。文学祭出席のためフランスへ一緒に旅したこともあるという小川さんのことはもちろん、初対面の私も「北海道には藤丸百貨店というのがあるんですよ」とニコニコ温かく迎えてくださいました。 ところで『静かな大地』は池澤さんの曽祖父がモデルのお話。池澤さんは若い頃から「我が家にはこんな面白い歴史があるのだからいつか書いてみたい」と思いつつ、自分が作家としてきちんと書けるようになったらと長年温め、満を持して世に送り出したのだそうです。驚くことに池澤さんの創作した部分が、実は“実際にあったこと”だと後から判明したくだりもあるのだとか。「書き手が物語に導かれることってありますよね」と小川さんも深く頷いていました。

(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2017年7月9日
萱野茂
『アイヌの昔話 ひとつぶのサッチポロ』

2017年7月2日
三浦綾子
『氷点』

2017年6月25日
山下澄人
『しんせかい』

2017年6月18日
芥川龍之介
『河童』

アーカイブ
シンフォニア・タプカーラ/新星日本交響楽団
子どものころアイヌの人たちと交流したことで有名な伊福部昭さんがその思い出を作品にこめた代表作。タプカーラはアイヌの言葉で<立って踊る>こと。子供のころアイヌの文化に親しんだ三郎と志郎の兄弟が重なります。民族を越えて大地礼賛の意味があるとする解説もあります。
ぼだい樹/シューベルト作曲:ルネ・コロ(テノール)
歌曲集「冬の旅」より。兄の三郎が札幌の農学校で知る洋楽として「静かな大地」に登場します。
今回は、札幌の北海道立文学館からお届けしました。
北海道立文学館HP
そして、取材の様子は、藤丸さんのブログでご紹介しています!
 
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