メッセージ
today's topic

小泉八雲も魅せられた愛媛に伝わる“魔”な桜の伝説。二つとも自分が美しい桜を見たいのでは無く、桜に命を捧げる=自分が桜になるというお話でしたね。『乳母ざくら』の方は話の先が読めて、自分の中の日本人的なものを強く感じました。小泉八雲も、こういった日本人なら理解できる日本人の気質や好む物語を面白がって、帰化するほど日本を愛してくれたのでしょうか。対して『十六ざくら』の展開・結末には日本人の私もびっくり。「乳母の中の“母”の心はわかっても、サムライの気持ちはなかなかわかりかねますね・・・」と小川さんは総括していました。

(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2019年03月17日
中井英夫『牧神の春』
2019年03月10日
多和田葉子『献灯使』
2019年03月03日
ロスタン『シラノ・ド・ベルジュラック』
2019年02月24日
ジョン・スタインベック 『怒りの葡萄(下)』第二週

アーカイブ
春雪のバラード/ドリーナ・フラーティ(マンドリン)
八雲はマンドリンとフルートによるセレナードを愛したそうです。2月16日に見事な花を咲かせる「乳母ざくら」のイメージで選びました。「琵琶」と「マンドリン」の名手を集めたアルバム「楽器は東へ西へ 琵琶とマンドリン」から、作曲家、牧野由多可のマンドリン独奏曲。
花は咲く/村治佳織(ギター)
「その身の上は全く語られない乳母のお袖さんが咲かせた桜、老いた侍が真冬に咲かせる桜、いろいろな風景の中に咲く桜が目に浮かびます。」と小川さん。
ララバイ・フォー・ザ・デッド/チーフタンズwithモイア・ブレナン
「乳母も、侍も自らの死生観に従って心静かに死を迎えました」。アイルランドで19歳まで育った八雲。アイルランドを代表するチーフタンズとクラナドのモイア・ブレナンによる曲です。
 
今まで紹介した作品
当サイトは Amazonアソシエイトプログラムを利用しています。