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「皆が息子のことを愛さずにはいられないように」という母の願いを込めて名付けられたアウグスツス。そして「皆から愛される人になるように」という母の願いを込めて名付けられた愛子というオンナがここに。。。そう!彼の人生を読み進めるうち、なんとも複雑な気持ちになってしまった私なのでした。実は知らず知らずいろいろやらかしちゃっているのでは。。。名前は人生最初の贈り物。そこに込めた願いが呪いになってしまうことを望む親などいないし、待ち受ける困難も乗り越えて納得のいく人生を送ってほしいと願うでしょう。アウグスツスの人生は、おごった気持ちを持ってしまった本人の自業自得とはいえあまりに哀しいものでした。でも人生にはいつだって気づきのチャンスもあるはずだと教えてくれるものでもありますよね。

(アシスタント:小山ジャネット愛子/オフィシャルブログはこちら

2019年05月12日
谷崎潤一郎『母を恋うる記』
2019年05月05日
石井桃子『ことらちゃんの冒険』
2019年04月28日
内田百閨w件』
2019年04月21日
トラヴァース『帰ってきたメアリー・ポピンズ』

アーカイブ
夜想曲第13番ハ短調/ショパン作曲、フー・ツォン(ピアノ)
若い頃、ヘッセはショパンがとても好きでした。1960年にヘッセは、フー・ツォンのショパンをラジオで聞き感動しました。東洋人の演奏であることにも驚いたとエッセイに記しています。
フルート・ソナタ変ロ長調KV10 第2楽章/モーツァルト作曲、ジャン・ピエール・ランパル(フルート)、ロベール・ヴェイロン=ラクロワ(チェンバロ)
モーツァルトもヘッセが愛する作曲家。「アヤメ」では、アイリスは主人公に「私が男の人と暮らすとしたらその人自身の音楽が純粋であり、私の音楽とよく共鳴することがその人の唯一の欲望でなければなりません。」と言います。この曲では、フルートとチェンバロが共鳴しているでしょうか?
眠りにつくに当たって/グンドゥラ・ヤノヴィッツ(ソプラノ)
ヘッセの詩に、リヒャルト・シュトラウスが作曲した「4つの最後の歌」より。「私の願いは星月夜に疲れた子どものようにやさしく受けいれてもらうこと」。「ラスト愛することに幸せを見出し天国に旅立った”アウグスツス”に」と小川さん。
 
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