メッセージ
today's topic

「ジャケ買いすると火傷する!」そんな言葉を帯に綴りたくなる1冊。表紙には女優とみまがうばかりの美しい作家、ルシア・ベルリン本人。しかしこの美貌に惹かれて読み始めると、波乱万丈なんていう言葉が生ぬるく思えるほどの彼女の人生に度肝を抜かれるのです。小川さんはすっかり彼女の短編の虜となり「読んでいいのは1日1篇だけ」という決まりを自分に課していたそう。数え切れぬほどの作品に日々触れている小川さんをも一文学少女に戻してしまう魅力が、この作品には宿っているのですね。そしてちょっとぶっきらぼうともいえるルシア・ベルリンの文章を、ニュアンスそのままに訳してくださった岸本佐知子さん。お礼をいいたいぐらい素晴らしい翻訳、必見です!
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2019年10月20日
里見ク『秋日和』
2019年10月13日
今村夏子『むらさきのスカートの女』
2019年10月06日
ウンベルト・エーコ『火星にいった3人の宇宙飛行士』
2019年09月29日
山下清『ヨーロッパぶらりぶらり』

アーカイブ
クリーン・アップ・ウーマン/ベティ・ライト
「掃除婦のための手引書」というタイトルにちなんで。原題は、「A MANUAL FOR CLEANING WOMAN」です。
ショック/アナ・ティジュ
チリが舞台の「いいと悪い」。1952年、女学生の”わたし”は共産党員のドーソン先生に誘われ貧民街にボランティアに行きます。弱い人を助ける立場の先生も、実は弱い立場、心境だったことが切なく描かれます。アナ・ティジュはチリを代表する女性アーティスト。この曲は、国や大企業の独裁、不正にたちあがる人々の歌。
 
今まで紹介した作品
当サイトは Amazonアソシエイトプログラムを利用しています。