2022.8.27
◆ひとりで黙々とできるゴルフに魅了
丸山：岩崎さんのゴルフとの出会いは？
岩崎：大学を卒業したのが2001年だったんですけど、当時お世話になっていたスポーツメーカーの方に、「ゴルフをやると、いろいろと世界が広がって楽しいよ」と教えていただいて。でも、“できるかな？”という思いがあったんですけど、習いに行ってみたら意外と楽しくて、好きなときに自分のペースで行けるじゃないですか。それが私には合っているかなって。
丸山：ひとりでも黙々とできるという、いいところはありますよね。
岩崎：誰かいないとできないスポーツではないじゃないですか。
丸山：相手がいなくてもね。テニスなら壁打ちもありますけど、やっぱり相手がいたほうが楽しいですし。
岩崎：それで、ひとりで練習に行くようになって。2002年に1年間、日本オリンピック委員会の在外研修でアメリカに行っていたんですけど、オフの空いている時間によくゴルフの練習をしていました。下手なんですけど、好きなんです。
丸山：ベストスコアは？
岩崎：ベストスコアは96です。
丸山：おっ、上手！
岩崎：いやいや（苦笑）。この前、番組で吉田沙保里ちゃん、潮田玲子ちゃん、狩野舞子ちゃんとハーフを回ってきたんですよ。私だけがすごく下手で。
丸山：そうなの!? みなさん上手いの？
岩崎：みなさん上手いんですよ。
丸山：吉田沙保里ちゃんは、すごく上手くなってきているって聞いたんだけど。
岩崎：ベストスコアが80台らしいですよ。
丸山：そんなに上手くなっちゃったの!? さすが、下半身が安定しているんでしょうね。
岩崎：そうなんですよ、全然ブレないです。
丸山：（レスリングでは）中腰で戦っていたから。ゴルフも中腰みたいなところもありますからね。
◆14歳で金メダル獲得、20歳で現役引退…
丸山：岩崎さんは20歳のときに現役を引退されて。ちょっと早めですよね？
岩崎：早めですよね。
丸山：それは、思うところがあったんですか？
岩崎：14歳（1992年バルセロナオリンピック・200m平泳ぎで金メダル）と18歳（1996年アトランタオリンピック）のときにオリンピックに出たんですね。
丸山：はい。
岩崎：バルセロナのときは、目の前にあることを一生懸命にやった結果だったけど、アトランタのときは、自分が目標を定めてそこに突っ走っていったので、それをもう1回4年間やるとなったら、“もうさすがに苦しいな”と思ったんですよ。
丸山：心の問題ですね。
岩崎：そうなんです。当時、（競泳は）プロとしてやる時代ではなかったので、大学在学中にスッと引退して。しれっと（笑）。
丸山：しれっと女子大生になっちゃったわけですね（笑）。大学でもすごく目立つし、注目されるし、「もうやめちゃうの？」って言われたでしょ？
岩崎：言われなかったですね。大学在学中も（競技を）やるかやらないかモヤモヤしていたんです。そんなときに、いろいろなきっかけがあって。先日、この番組にも出演した（元競泳日本代表の）田中雅美ちゃんとは同級生で、最後の頃は競っても彼女に全然勝てなかったんですよ。
丸山：なるほどね。田中さんが番組に出てくれたとき、（岩崎さんのことを）「雲の上の人」って言っていましたから。
岩崎：でも、雅美ちゃんが抜いていったのは、すぐでしたよ（苦笑）。
丸山：「中学生の後半、高校生のときあたりから一気に力が出た」ともお話されていたので、（アスリートとしての）体のバランスなどいろいろあるんだね。岩崎さんのように早くに才能が花開く人もいれば、もっと後からグッとくる人もいて……何なんだろうね。
岩崎：何というか、成長する年齢が違うからですかね。私は14歳のときにはまって、雅美ちゃんは18歳ぐらいから。
丸山：パワーで言ったら、絶対にある程度年齢を重ねたほうが力が出そうなのに、14歳って普通だったらまだ体が小さくて細いし。それでも優勝できるというのは、何かがあるんだね……スポーツって不思議だよね。
岩崎：そうですね。
丸山：あのときの自分に、もし何か言ってあげられるとしたら、なにを言ってあげたいですか？
岩崎：（14歳で金メダルを獲得して、注目されるようになって）それこそ2年間、自分が“つらい”としか考えられなかったんですよ。2年かかったんですけど、もっと短くてよかったかなって。
丸山：なるほど。そこをアドバイスしてあげたいと。
岩崎：そんなに気にしなくていいんだよって。当時、周りの目を気にするようになってしまって。今まではすごく“おてんば”だったし言いたいことはハッキリ言っていたタイプだったんですけど、勝手に自分で鎧（よろい）をつけてしまっていたので。
丸山：有名になったから、こういうことを言っちゃいけないとか、こうじゃなきゃいけないとかね。
岩崎：当時の写真を見ると、顔に覇気がないですよね。ボケ～っとしている顔ばかりで（苦笑）。
丸山：疲れちゃったんだね。若過ぎちゃったんだろうね。
岩崎：心がついていかなかったですね。
丸山：そうだよね。14歳なんて心がついていかないよね。
次回8月27日（土）の放送も、引き続き岩崎さんをゲストに迎えてお届けします。どうぞお楽しみに！
「AuDee（オーディー）」では、時間の都合上カットしたトーク部分も盛り込んだ「ディレクターズカット版」がアップされています。音声は「AuDee（オーディー）」アプリで聴くことができますので、ぜひそちらもチェックしてください。
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聴取期限 2022年8月28日（日） AM 4:59 まで
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＜番組概要＞
番組名：NECネッツエスアイ presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY
放送日時：毎週土曜 7:00～7:25
パーソナリティ：丸山茂樹
番組Webサイト：https://www.tfm.co.jp/moving/
岩崎恭子、14歳で金メダル獲得してからの苦悩…「心がついていかなかった」
プロゴルファーの丸山茂樹がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「NECネッツエスアイ presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY」。8月20日（土）の放送は、1992年バルセロナオリンピック200m平泳ぎ金メダリストでスポーツコメンテーターの岩崎恭子（いわさき・きょうこ）さんをゲストに迎え、お届けしました。
岩崎恭子さん（左）とパーソナリティの丸山茂樹
◆ひとりで黙々とできるゴルフに魅了
丸山：岩崎さんのゴルフとの出会いは？
岩崎：大学を卒業したのが2001年だったんですけど、当時お世話になっていたスポーツメーカーの方に、「ゴルフをやると、いろいろと世界が広がって楽しいよ」と教えていただいて。でも、“できるかな？”という思いがあったんですけど、習いに行ってみたら意外と楽しくて、好きなときに自分のペースで行けるじゃないですか。それが私には合っているかなって。
丸山：ひとりでも黙々とできるという、いいところはありますよね。
岩崎：誰かいないとできないスポーツではないじゃないですか。
丸山：相手がいなくてもね。テニスなら壁打ちもありますけど、やっぱり相手がいたほうが楽しいですし。
岩崎：それで、ひとりで練習に行くようになって。2002年に1年間、日本オリンピック委員会の在外研修でアメリカに行っていたんですけど、オフの空いている時間によくゴルフの練習をしていました。下手なんですけど、好きなんです。
丸山：ベストスコアは？
岩崎：ベストスコアは96です。
丸山：おっ、上手！
岩崎：いやいや（苦笑）。この前、番組で吉田沙保里ちゃん、潮田玲子ちゃん、狩野舞子ちゃんとハーフを回ってきたんですよ。私だけがすごく下手で。
丸山：そうなの!? みなさん上手いの？
岩崎：みなさん上手いんですよ。
丸山：吉田沙保里ちゃんは、すごく上手くなってきているって聞いたんだけど。
岩崎：ベストスコアが80台らしいですよ。
丸山：そんなに上手くなっちゃったの!? さすが、下半身が安定しているんでしょうね。
岩崎：そうなんですよ、全然ブレないです。
丸山：（レスリングでは）中腰で戦っていたから。ゴルフも中腰みたいなところもありますからね。
◆14歳で金メダル獲得、20歳で現役引退…
丸山：岩崎さんは20歳のときに現役を引退されて。ちょっと早めですよね？
岩崎：早めですよね。
丸山：それは、思うところがあったんですか？
岩崎：14歳（1992年バルセロナオリンピック・200m平泳ぎで金メダル）と18歳（1996年アトランタオリンピック）のときにオリンピックに出たんですね。
丸山：はい。
岩崎：バルセロナのときは、目の前にあることを一生懸命にやった結果だったけど、アトランタのときは、自分が目標を定めてそこに突っ走っていったので、それをもう1回4年間やるとなったら、“もうさすがに苦しいな”と思ったんですよ。
丸山：心の問題ですね。
岩崎：そうなんです。当時、（競泳は）プロとしてやる時代ではなかったので、大学在学中にスッと引退して。しれっと（笑）。
丸山：しれっと女子大生になっちゃったわけですね（笑）。大学でもすごく目立つし、注目されるし、「もうやめちゃうの？」って言われたでしょ？
岩崎：言われなかったですね。大学在学中も（競技を）やるかやらないかモヤモヤしていたんです。そんなときに、いろいろなきっかけがあって。先日、この番組にも出演した（元競泳日本代表の）田中雅美ちゃんとは同級生で、最後の頃は競っても彼女に全然勝てなかったんですよ。
丸山：なるほどね。田中さんが番組に出てくれたとき、（岩崎さんのことを）「雲の上の人」って言っていましたから。
岩崎：でも、雅美ちゃんが抜いていったのは、すぐでしたよ（苦笑）。
丸山：「中学生の後半、高校生のときあたりから一気に力が出た」ともお話されていたので、（アスリートとしての）体のバランスなどいろいろあるんだね。岩崎さんのように早くに才能が花開く人もいれば、もっと後からグッとくる人もいて……何なんだろうね。
岩崎：何というか、成長する年齢が違うからですかね。私は14歳のときにはまって、雅美ちゃんは18歳ぐらいから。
丸山：パワーで言ったら、絶対にある程度年齢を重ねたほうが力が出そうなのに、14歳って普通だったらまだ体が小さくて細いし。それでも優勝できるというのは、何かがあるんだね……スポーツって不思議だよね。
岩崎：そうですね。
丸山：あのときの自分に、もし何か言ってあげられるとしたら、なにを言ってあげたいですか？
岩崎：（14歳で金メダルを獲得して、注目されるようになって）それこそ2年間、自分が“つらい”としか考えられなかったんですよ。2年かかったんですけど、もっと短くてよかったかなって。
丸山：なるほど。そこをアドバイスしてあげたいと。
岩崎：そんなに気にしなくていいんだよって。当時、周りの目を気にするようになってしまって。今まではすごく“おてんば”だったし言いたいことはハッキリ言っていたタイプだったんですけど、勝手に自分で鎧（よろい）をつけてしまっていたので。
丸山：有名になったから、こういうことを言っちゃいけないとか、こうじゃなきゃいけないとかね。
岩崎：当時の写真を見ると、顔に覇気がないですよね。ボケ～っとしている顔ばかりで（苦笑）。
丸山：疲れちゃったんだね。若過ぎちゃったんだろうね。
岩崎：心がついていかなかったですね。
丸山：そうだよね。14歳なんて心がついていかないよね。
次回8月27日（土）の放送も、引き続き岩崎さんをゲストに迎えてお届けします。どうぞお楽しみに！
「AuDee（オーディー）」では、時間の都合上カットしたトーク部分も盛り込んだ「ディレクターズカット版」がアップされています。音声は「AuDee（オーディー）」アプリで聴くことができますので、ぜひそちらもチェックしてください。
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聴取期限 2022年8月28日（日） AM 4:59 まで
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番組名：NECネッツエスアイ presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY
放送日時：毎週土曜 7:00～7:25
パーソナリティ：丸山茂樹
番組Webサイト：https://www.tfm.co.jp/moving/
