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ACN presents 丸山茂樹のMOVING SATURDAY
personality 丸山茂樹
ACN presents 丸山茂樹のMOVING SATURDAY
日本はもちろん世界で活躍をしているプロゴルファー丸山茂樹氏が、"スポーツ" "ビジネス" "エンターテインメント"など様々な世界の第一線で活躍する方をゲストに迎え、「チャレンジ」「教育」「マネジメント」「ゴルフ」など、幅広いテーマでトークを繰り広げる、ラジオ番組を舞台とした異業種マッチプレーをお届けします。
personality 丸山茂樹
2022.5.14
工藤公康×丸山茂樹、練習での実力を「本番」で発揮するには?

プロゴルファーの丸山茂樹がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「NECネッツエスアイ presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY」。5月7日(土)の放送は、前回に引き続き、福岡ソフトバンクホークス前監督の工藤公康(くどう・きみやす)さんをゲストに迎え、お届けしました。


工藤公康さん(左)とパーソナリティの丸山茂樹



◆娘・工藤遥加はプロゴルファー

丸山:工藤さんの娘さんの工藤遥加(くどう・はるか)ちゃんはプロゴルファーとして頑張っていますけど、最近、工藤さんが遥加ちゃんの監督をやっていると。

工藤:監督はやっていないですよ(笑)。(プロ野球で)現役29年、引退後に解説を3年やったんですけど、すごく忙しくて娘に付き合ってあげることができなかったし、それから7年(福岡ソフトバンクホークスの)監督をやったので。

丸山:はい。

工藤:遥加がちょうどプロになった(2011年)ときから10年、ほぼほぼ関わることができなかったので。

丸山:それは関わりたかったですよね。

工藤:そうですね。それもあって、コーチという名目は付いているんですけど、父親としてね。技術的なアドバイスはできないけど、一緒にいてあげることで少しでも安心もらえたらいいかなというのもあるし。

丸山:絶対に、心強いですよ。僕は、父親が師匠だったので、話し相手がいてくれるのはすごくありがたかった。父親が他界してから余計にそれを感じました。この年齢になってもやっぱりゴルフのことを話したいんですよね。

工藤:そうなんですね。

丸山:最近は、息子が相談してくれるのがうれしくて。つい1時間ぐらい長電話することもあるんですよ。

工藤:いいじゃないですか!

丸山:工藤さんは、遥加ちゃんの一番ゴルファーとしていい時期のときに関われなかったという思いがありますよね?

工藤:そうですね。

丸山:これから全力で見てあげてくださいよ。

工藤:全力といっても仕事もしなきゃいけないので(苦笑)。付けるときには付いてあげて。

丸山:そうですね。

工藤:付いてみたら、プロゴルファーって大変だなぁとつくづく感じて……もうちょっと上手くサポートしてあげられないかなって。

丸山:先日、(富士フイルム・スタジオアリス女子オープンで)優勝した上田桃子ちゃんは35歳ですし、彼女のように長期で活躍する選手もいますから。女子では早くにバッと世に出て“頑張っているな”って思っていたら2~3年でいなくなってしまう選手も多いので。上田桃子ちゃんみたいに息の長い選手を目指して遥加ちゃんも頑張ってほしいなと思います。

工藤:はい。

丸山:アフタープレーでの会話はどんなことを話すんですか?

工藤:スコアの良し悪しで全然変わるので。僕も野球でそうだったけど、自分がダメだったときに「あれもダメ」「これもダメ」と言われると、良くないじゃないですか。

丸山:そうですね。かける言葉が難しいですよね。

工藤:「どうだった?」と聞いて、本人が答えたくなさそうなときはあまり話さないようにしています。その代わり、落ち着いたときに後から見てくれればいいやということで、気づいたことをメモして書き残すようにしています。

◆丸山流・ゴルフの調子を左右する5つの要素とは?

丸山:最近、いろいろな選手を見ていて、ゴルフって5つの要素で見ているんですよ。

工藤:5つの要素!? 教えて!

丸山:まずメンタルがあって、ドライバーショット、アイアンショット、アプローチショット、パターと。この5つの要素でゴルフの組み立てが決まると思うんです。

工藤:はい。

丸山:先日のマスターズを見ていても、スコッティ・シェフラーはそこまで完璧なゴルフをして優勝したわけじゃないと思うんですよ。

工藤:へぇ~。

丸山:ばらついても何かが救って、危機を迎えても何かがあって……そのバランスを見るようにしているんです。活躍しない選手って、(5つの要素のなかの)どこかのバランスがすごく落ちているんですよ。

工藤:はい。

丸山:上位にいる選手って、そのバランスというか、5つの要素がまあまあ安定しているんです。でも、100にはいかないんですね。

工藤:なるほど。

丸山:7~8割の間ぐらいのところで平均値を上手く出している。1日を振り返ってみて、どこのバランスが一番ダメだったかを考えて、そこがウィークポイントなのか、調子が悪いのか。

工藤:はい。

丸山:それがウィークポイントなんだったら徹底的に追求して、ある程度、練習のバランスを変えてみる。例えば、アプローチがダメだったら、アプローチを中心に。パターがダメだったらパターをメインに。練習が10だとしたら、7がパター、2はアプローチ、1は(通常の)練習といった形で分けて、バランスをはかることによって、安定してくるような気がします。

工藤:なるほど。

丸山:いい選手って、常にいいバランスなんですよ。あとは、練習場で出せる能力がいかに本番で出せるかだと思うので、メンタルが大事になってくる。最近の選手は、みんな練習場で抜群に上手いですよ。でも1番ホールに立った瞬間、人が変わったようにミスするみたいな。

工藤:練習場で良くても、本番で悪い。練習場はそこそこだけど、本番になると良いという、見ていてメンタルの違いってどんなところなんですか?

丸山:本人にしかわからないと思うんですけど、本人が正直なことを心からしゃべれるかどうかですね。僕はそれを父親にしゃべっていたのですごく正直にしゃべっていたので。

工藤:なるほど。

丸山:「今日はどうにもならなかった」と。「イライラしてしまって……どうしたらいいかな?」って言ったときには、「じゃあ、次の週に向かって何か自分の思う練習に変えてみろ」と。

工藤:試合でラウンドをしながらも、次のイメージを持ってこういう練習をやってみようとか?

丸山:「こういう状態になっているんだから、本番で試したことがあるだろ? それを思い切ってやってみればいいんだよ」って。

工藤:なるほど。

丸山:(本番で実力を発揮するには)たぶんメンタルの比重ってとても大きいと思う。

工藤:大きいと思いますね。普段、そばにいるだけだけど、なかなかいいアドバイスが頭に浮かんでこないので。

丸山:すごくわかります。親だと余計にそれは感じます。

工藤:職業も違うじゃないですか。だから技術的なことはわからないので、メンタルで少しでも力になれたらと思うんだけど、悪かったときが特にね、どういうふうに声をかけたらいいかなって。悪いとき、父親からはどんな言葉をかけられたんですか?

丸山:僕は、泣き言じゃないけどすごく正直に言える相手が父親しかいなかったので。PGAツアーのとき、父親に国際電話をかけてずっと泣き言を聞いてもらうんです。そうすると、「うん、うん、そうかそうか」と言ってくれるんです。

工藤:なるほどね。

丸山:「まぁ、そういうときもあるよ!」みたいな感じのときと、「そこをそんなふうにばかり言ってもダメだから、もっとこういう気持ちでいったらいいんじゃないか」とか。僕は工藤さんが野球をやっていたときのメンタルの気持ちでいいと思いますよ。

工藤:そうだね。

次回5月14日(土)の放送は、お笑いコンビ・流れ星☆のちゅうえいさんをゲストに迎え、お届けします。どうぞお楽しみに!

「AuDee(オーディー)」では、時間の都合上カットしたトーク部分も盛り込んだ「ディレクターズカット版」がアップされています。音声は「AuDee(オーディー)」アプリで聴くことができますので、ぜひそちらもチェックしてください。

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聴取期限 2022年5月15日(日) AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:NECネッツエスアイ presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY
放送日時:毎週土曜 7:00~7:25
パーソナリティ:丸山茂樹
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/moving/

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