2021.12.18
◆6歳から始めた柔道で初めて心に火がついた瞬間
丸山:ウルフ選手は、1996年生まれの25歳。お父さんがアメリカ出身ということで、ウルフ選手が小さい頃ってどんな感じだったの?
ウルフ:小さい頃から体が大きかったですね。小学校に入学するとき、身長が130cmで体重が30kgあったので、周りの子と比べるとひと回りかふた回りぐらい大きかった印象はありますね。
丸山:6歳のときに柔道を始めたきっかけは?
ウルフ:もともと体が大きかったのもあって、お母さんのほうのおじいちゃんに「体が大きいんだから、柔道をやってみたらどうだ?」と勧められて、小学校に入るときに、講道館にある春日柔道クラブに行ったのが最初です。
丸山:最初からすごく強かった?
ウルフ:いや、最初はすごく弱かったですね。小学生のときは、勝てても東京都で3位とか、まあまあの選手でした。
丸山:3位でもすごいけどね。
ウルフ:自分で練習したくてやるというよりは、親から「6年間はしっかりと通いなさい」と。6年間通えないような子どもだと、これから先、なにをやっても駄目になるという考えの親だったので、まず6年間練習して東京都で2位や3位になれたんですけど、中学のときはすごく弱くて、東京都でも2回戦負けとか、そのぐらいでした。
丸山:その理由は?
ウルフ:そこまで柔道を楽しいと思えていなくて、柔道よりも勉強に力を入れていた時期もあって。
丸山:勉強?
ウルフ:(柔道で)勝てないことから目をそむけていたというか。中学2年生になったときには、後輩にも負けるようになっちゃって、それが自分のなかで許せなくて、そこで初めて心に火がついて、ここまで柔道をやってきたんだから、まず中学での3年間は全力で柔道に取り組んでみようと思いました。
丸山:なるほど。師と仰いでいる井上康生さんが同じ階級で制した2000年シドニーオリンピック以来の金メダルということで、井上さんはわりとおっとりとしてやさしいイメージだけど、そのまんま?
ウルフ:そうですね。けっこう天然な部分もあるんですけど、(柔道男子日本代表の)監督という立場になったときの心強さは抜群のものがありました。話す言葉の一つひとつが意味のあることをおっしゃる方で、“この人が言っていることはしっかりと聞きたいな”と思わせるような人でした。
丸山:なるほどね。自分が強くなってきたな、世界に行けるんじゃないかと思ったのは、いつぐらいだったんですか?
ウルフ:大学3年生のときに、2016年リオデジャネイロオリンピックの補欠になったんですけど、そこで初めてオリンピックというものを身近に感じましたし、1つ下の階級にベイカー茉秋という先輩が優勝したことによってもっと身近に感じるようになって。
丸山:うん。
ウルフ:次は東京オリンピックだと決まっていたので、そこに自分が出場して絶対に金メダルを獲ろうという気持ちでやっていました。
◆メディア出演は柔道人気の普及のため
丸山:最近は、すごい人気者になっちゃっていますけど、今後についてはどうですか?
ウルフ:3年後に2024年パリオリンピックがあるので、そこに向かってやるのは必然で。ただ、ずっと気持ちをオンにしてしまうと、どこかでパンクしてしまうし、ハードな練習を続けていてケガをして試合に出られなくなると元も子もないので、年内は柔道の人気の普及を。
丸山:うん。
ウルフ:どうしても柔道って、今までは柔道の関係者や親、選手ぐらいしか試合を観に来てくれないなかで、オリンピックが終わった時期が大事だなと思っていて。こういった時期に僕がメディアに出ることによって、今まで柔道を知らなかった人たちにファンになってもらいたいという気持ちが大きいです。
丸山:すごくわかる! ちょっと負けると「テレビの仕事ばかりやっているからだ」と言う人がいるけど、これだけは言わないでほしいんですよね。こうやって心から柔道の人気のために一生懸命メディア活動をしているのはすごくわかるし、誤解してほしくないよね。柔道界を盛り上げるためにも、すごくいいと思います。
ウルフ:ありがとうございます。
丸山:(次の目標として)2024年パリオリンピックがあるけど、将来的な目標はあるの?
ウルフ:目標という意味では、(現役引退後も)柔道に関わる仕事をしたいなと思っています。もしテレビに出るとしても柔道の人気を広げるための活動として出たいと思いますし、今こうしてメディアに出ることによって、引退した後にやることの幅も広がってくると思うんですよね。
丸山:なるほどね。
ウルフ:引退後に指導者になるのか、指導者にはならずに違う方面で柔道を支えていくのかというところは、これから現役を続けるなかで絞っていけばいいかなと思っています。
次回12月18日(土)の放送も、引き続きウルフ選手をゲストに迎え、お届けします。どうぞお楽しみに!
「AuDee(オーディー)」では、時間の都合上カットしたトーク部分も盛り込んだ「ディレクターズカット版」がアップされています。音声は「AuDee(オーディー)」アプリで聴くことができますので、ぜひそちらもチェックしてください。
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聴取期限 2021年12月19日(日) AM 4:59 まで
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※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
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<番組概要>
番組名:NECネッツエスアイ presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY
放送日時:毎週土曜 7:00~7:25
パーソナリティ:丸山茂樹
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/moving/
柔道金ウルフ・アロン、メディア出演は「柔道の人気を広げるため」
プロゴルファーの丸山茂樹がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「NECネッツエスアイ presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY」。12月11日(土)の放送は、東京2020オリンピック 柔道100kg級金メダリストのウルフ・アロン選手をゲストに迎え、お届けしました。
◆6歳から始めた柔道で初めて心に火がついた瞬間
丸山:ウルフ選手は、1996年生まれの25歳。お父さんがアメリカ出身ということで、ウルフ選手が小さい頃ってどんな感じだったの?
ウルフ:小さい頃から体が大きかったですね。小学校に入学するとき、身長が130cmで体重が30kgあったので、周りの子と比べるとひと回りかふた回りぐらい大きかった印象はありますね。
丸山:6歳のときに柔道を始めたきっかけは?
ウルフ:もともと体が大きかったのもあって、お母さんのほうのおじいちゃんに「体が大きいんだから、柔道をやってみたらどうだ?」と勧められて、小学校に入るときに、講道館にある春日柔道クラブに行ったのが最初です。
丸山:最初からすごく強かった?
ウルフ:いや、最初はすごく弱かったですね。小学生のときは、勝てても東京都で3位とか、まあまあの選手でした。
丸山:3位でもすごいけどね。
ウルフ:自分で練習したくてやるというよりは、親から「6年間はしっかりと通いなさい」と。6年間通えないような子どもだと、これから先、なにをやっても駄目になるという考えの親だったので、まず6年間練習して東京都で2位や3位になれたんですけど、中学のときはすごく弱くて、東京都でも2回戦負けとか、そのぐらいでした。
丸山:その理由は?
ウルフ:そこまで柔道を楽しいと思えていなくて、柔道よりも勉強に力を入れていた時期もあって。
丸山:勉強?
ウルフ:(柔道で)勝てないことから目をそむけていたというか。中学2年生になったときには、後輩にも負けるようになっちゃって、それが自分のなかで許せなくて、そこで初めて心に火がついて、ここまで柔道をやってきたんだから、まず中学での3年間は全力で柔道に取り組んでみようと思いました。
丸山:なるほど。師と仰いでいる井上康生さんが同じ階級で制した2000年シドニーオリンピック以来の金メダルということで、井上さんはわりとおっとりとしてやさしいイメージだけど、そのまんま?
ウルフ:そうですね。けっこう天然な部分もあるんですけど、(柔道男子日本代表の)監督という立場になったときの心強さは抜群のものがありました。話す言葉の一つひとつが意味のあることをおっしゃる方で、“この人が言っていることはしっかりと聞きたいな”と思わせるような人でした。
丸山:なるほどね。自分が強くなってきたな、世界に行けるんじゃないかと思ったのは、いつぐらいだったんですか?
ウルフ:大学3年生のときに、2016年リオデジャネイロオリンピックの補欠になったんですけど、そこで初めてオリンピックというものを身近に感じましたし、1つ下の階級にベイカー茉秋という先輩が優勝したことによってもっと身近に感じるようになって。
丸山:うん。
ウルフ:次は東京オリンピックだと決まっていたので、そこに自分が出場して絶対に金メダルを獲ろうという気持ちでやっていました。
◆メディア出演は柔道人気の普及のため
丸山:最近は、すごい人気者になっちゃっていますけど、今後についてはどうですか?
ウルフ:3年後に2024年パリオリンピックがあるので、そこに向かってやるのは必然で。ただ、ずっと気持ちをオンにしてしまうと、どこかでパンクしてしまうし、ハードな練習を続けていてケガをして試合に出られなくなると元も子もないので、年内は柔道の人気の普及を。
丸山:うん。
ウルフ:どうしても柔道って、今までは柔道の関係者や親、選手ぐらいしか試合を観に来てくれないなかで、オリンピックが終わった時期が大事だなと思っていて。こういった時期に僕がメディアに出ることによって、今まで柔道を知らなかった人たちにファンになってもらいたいという気持ちが大きいです。
丸山:すごくわかる! ちょっと負けると「テレビの仕事ばかりやっているからだ」と言う人がいるけど、これだけは言わないでほしいんですよね。こうやって心から柔道の人気のために一生懸命メディア活動をしているのはすごくわかるし、誤解してほしくないよね。柔道界を盛り上げるためにも、すごくいいと思います。
ウルフ:ありがとうございます。
丸山:(次の目標として)2024年パリオリンピックがあるけど、将来的な目標はあるの?
ウルフ:目標という意味では、(現役引退後も)柔道に関わる仕事をしたいなと思っています。もしテレビに出るとしても柔道の人気を広げるための活動として出たいと思いますし、今こうしてメディアに出ることによって、引退した後にやることの幅も広がってくると思うんですよね。
丸山:なるほどね。
ウルフ:引退後に指導者になるのか、指導者にはならずに違う方面で柔道を支えていくのかというところは、これから現役を続けるなかで絞っていけばいいかなと思っています。
次回12月18日(土)の放送も、引き続きウルフ選手をゲストに迎え、お届けします。どうぞお楽しみに!
「AuDee(オーディー)」では、時間の都合上カットしたトーク部分も盛り込んだ「ディレクターズカット版」がアップされています。音声は「AuDee(オーディー)」アプリで聴くことができますので、ぜひそちらもチェックしてください。
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聴取期限 2021年12月19日(日) AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:NECネッツエスアイ presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY
放送日時:毎週土曜 7:00~7:25
パーソナリティ:丸山茂樹
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/moving/