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村上RADIO~村上JAM Special Night②~

村上RADIO~村上JAM Special Night②~

村上こんばんは、村上春樹です。
先週に引き続き、今夜は番組の公開収録「村上JAM」の模様をお届けします。当日は一夜限りの豪華な村上JAMバンドが演奏をしてくれました。この、僕の大好きな“The Kicker”もそうです。今夜お届けする第二部には、渡辺貞夫クインテットも登場します。サプライズ・ゲストも登場しました。そして、僕も短い作品を朗読します。最後はミュージシャン全員によるジャムセッションもあります。「村上JAM」、今夜も楽しんでください。
美雨あらためまして、こんばんは。
村上こんばんは、村上春樹
美雨と、坂本美雨です。
美雨村上JAM、後半もジャズ界のレジェンドが登場します。サプライズ・ゲストもありますが、第二部に登場してくださるのは、この方です。お迎えします、渡辺貞夫さんです。
村上僕が大学に入ったのは1968年。僕は神戸で育ったんですけど、東京の大学に入って、すぐに行ったのが新宿「ピットイン」。あの頃はジャズといえば「ピットイン」でした。行ったその夜に、貞夫さんのカルテットが出ていたんです。かっこよかったですね。
渡辺ユニークなグループだったんじゃないかと思います。
村上そのとき僕は一番前で聴いていて、貞夫さんがタバコを咥えて、火を探していたんで、火をつけてあげた記憶があるんです。
渡辺ええ!? ほんとに?
村上ほんとです(笑)。あのころタバコ吸ってたんですね。
渡辺ばかばか吸ってたね。
美雨貞夫さんはスタン・ゲッツとも共演されていますよね?
渡辺いや、共演はしてないんです。1965年にゲイリー・マクファーランドのグループでウェスト・コーストをツアーしたんですが、前のグループがスタンのグループでした。シカゴのジャズ・フェスで、ゲイリー・マクファーランドがプロデューサーで、僕とスタンとディジー(・ガレスピー)とセロニアス・モンクがフューチャーされたんですよ。
村上すごいメンバーですね。
渡辺スタンについては、ちょっといろいろエピソードあります。
村上なんか評判良くないですよね。さっき北村さんがベニー・グッドマンの悪口言ってましたけど(笑)、それに劣らずスタン・ゲッツも悪口言われる人で、本当に。
渡辺ひどかったですね(笑)。いやあ、僕は目の前でそれを見てますから。僕、彼のプレイ大好きなんですよ。ただ、プレイと人柄は全然違うんです。
村上僕もスタン・ゲッツのカルテットが日本に来たときに聴きに行きまして、そのときはリッチー・バイラークとジャック・ディジョネットとデイブ・ホランドのすごいいいリズムセクションでした。でもゲッツはやる気がなくて、最初に2コーラス吹いて、帰っちゃうんですよね。あとリズムセクションで30分位やってて、最後にまた出てきて2コーラスやってやめちゃうんです。
渡辺それくらい当たり前だったかもしれない(笑)。でも、亡くなった人をけなしちゃかわいそうだから。
村上でもいいときは素晴らしいですよね。
渡辺ぼく、それを知らないんですよね(笑)。レコードでは愛聴しました。
美雨音楽の歴史のお宝話をいっぱい聞かせていただいて、お二人の話の間に入りたくないくらいなんですけど、渡辺貞夫クインテットに演奏していただきたいと思います。たっぷりとお楽しみください。
村上JAM村上JAM
美雨渡辺貞夫さん、そしてクインテットの皆さん、どうもありがとうございました!
村上素晴らしかったですね。渡辺貞夫さんというのは優れた即興演奏家(インプロヴァイザー)であり、同時に優れたメロディーメーカーで、その二つの資質が合わさった素晴らしいミュージシャンだと僕は思います。
美雨ずっと鳥肌がたっていました。こんな機会をつくってくださって、ありがとうございます。今日は村上さんのご友人の方々も見えてますが……。
村上そうなんです、たくさん見えてまして。誰かにちょっと上がって話をしてもらうと思うんですけど、僕の古くからの友達で、都築響一君いるかな。 (……都築さん登壇)。都築君は、木村伊兵衛写真賞をとったカメラマンです。でもカメラマンって似合わないよね、なんかね。
都築そうなんですよ、写真の仕事はさっぱり来ないんです(笑)。それにしても、なんで僕なんかときどき誘ってくれるんですか?
村上長い付き合いだよね。
都築たまに旅行とか行ったりするんです。
村上じつは、このあいだ二人で伊香保温泉に行ったんです(笑)。
都築そうなんですよ。
村上長い話でね。車運転して二人で新潟まで行こうということになって、途中で日が暮れたんで伊香保温泉に泊まろうかということになりました。
都築ナビとか入れずに下道でだらだらと行こうかと。二人で青山から出発して、気がついたら大宮とかにいて……。
村上だいたいわかるだろう、あっちの方だろうなんて、言いながら。
都築もうちょっと左側だろうと言いつつ、日が暮れて伊香保に着きました。ところが、おっさん二人でどこにも泊めてもらえなくて、めっちゃ地味な温泉宿に。一部屋でなるべく布団を離して(笑)。
村上部屋に入ったら、ピンク色の布団が並べて敷いてあって(笑)。そういうんじゃないんですけど、みたいな感じですよね。
都築温泉の話は?
村上温泉の話はやめようよ、ちょっとまずいから(笑)。
都築でもそうやってたまに、とても春樹ワールドじゃないところにお連れすると、名古屋のラブホとかね、そうすると何年か先に小説の中でたまにそういうところが出てきますよね。あれ、使ってんじゃんみたいなね。
村上『アフターダーク』でラブホの従業員の会話っていうのを書いたんですけど、あれは名古屋のラブホに行ったときに従業員といろいろ仲良くなって。
都築その時は興味なさそうな顔をしてて、意外と見てるなと思ったんですよね。
村上小説家だから。
美雨この話の書籍化を望んでおります!
都築いやいや、多くの村上ファンを傷つけると思うので(笑)。
美雨今日はどうもありがとうございました。
都築お邪魔しました。
美雨スペシャルゲスト、超サプライズです。この方です、どうぞ!
スガシカオさんです!
村上四日前だっけ、NHKホールに行ってきたんです。素晴らしいコンサートで、かっこよかったです。
スガありがとうございます。
美雨春樹さんとスガさんとはどんなご縁があるのでしょうか。
村上スガさんね、どんなご縁だっけ?(笑)。
スガ最初は、デビューした直後の雑誌インタビューで僕が村上春樹さんの大ファンですっていうことを言ったら、ちょうど担当さんが僕のインタビューに来てくれていて、じゃあ村上さんのところにデビューアルバムをお送りしますと言われたんです。たぶんそれがずっと流れていって、春樹さんのデスクの上に置かれたんだと思います。
村上「黄金の月」と「月とナイフ」が入ってたアルバム、「Clover」だっけ。聴いたら素晴らしいんで、すごく気に入って。まだそのころ無名だったんですよね。でもすごくいいと思った。
スガ春樹さんから、なかなか面白かったですっていうFAXが来て、その編集者の方が僕のところに回してくれて。じつは、今でもそのコピーが部屋に貼ってあります。
村上素晴らしい(笑)。
美雨春樹さん、スガさんの音楽のどんなところに惹かれたんですか?
村上あのね、僕もどんなところに惹かれるんだろうってずっと考えてみたんだけど、よくわかんないんだよね。でも、3つあると思う。ひとつは歌詞が暗くてネガティブなのが多いんだけど(笑)、すごくそれがいいんだ、毒気があって。でも音楽はそれに比べるとポジティブで前向き。それが二つ目で、三つ目は歌い方にコブシがないんですよ。日本の歌手ってだいたいコブシを効かせますよね。僕は個人的にコブシが苦手なんですよ。 スガ君の曲で、好きなのがあるんだよね。ただ、なぜかタイトルが思い出せない。あの、坂道の途中で猫が昼寝してるのなんだっけ?
スガ「坂の途中」っていう曲ですね。
村上あとは雨降りのときに濡れた靴で中華屋に入るっていう……。
スガ「濡れた靴」って曲です。
村上まんまじゃない(笑)。あと好きなのは、「愛と幻想のレスポール」。あれは題名を覚えてる。あと「おれ、やっぱ月に帰るわ」。歌詞がいいよね。僕はスガさんの歌詞が好きなんです。
スガっていうか、やっぱり村上春樹作品に影響されてずっと来ているので、たぶん知らない内に遺伝子が組み込まれているんですよ。だから、たぶん師匠が弟子の作品を見て、なかなかいいじゃねえかみたいな感じになっちゃってると思うんですよね。
美雨さて今日、スガさんが演奏してくださるのは?
スガ今日はデビュー前、僕がまったく無名だった頃に提供した「夜空ノムコウ」という曲を演奏したいと思います。
今夜のJAZZYな感じの中、俺だけこんな弾き語りで流しのギターみたいに出てきちゃってますが、
デビューから22年間ずっとこんなスタイルでやってるんで、ちょっとだけ聴いてください。
村上JAM
村上ありがとうございました、素晴らしかったです。
美雨さあ、あそこにぽつんと一つだけ椅子が用意されていますけれども、ここからは村上春樹さんが朗読をしてくださいます。村上さんに読んでもらいたい作品というのをリスナーの方々から募集したんですが、本当に私も納得する作品ばかりでした。
村上今日はちょっと変わった短いものをやります。まず、これは僕の文章じゃなくて翻訳の文章から読みます。ジャズにちなんだもので、ベーシストのビル・クロウが書いた『ジャズ・アネクドーツ』という本で、これはいろんなジャズ・ミュージシャンが交換する小話みたいなものをいっぱい集めたものなんですけど、そこでひとつ面白い小話があるんで、それをまず読みます。
村上これは井上陽介さん(“村上JAMバンド”のベース)のことじゃなくて、もっと下手なベーシストのことです(笑)。
あと、もう一つ読みます。さきほど『夜のくもざる』の中から、高橋一生さんが表題作を読んでくれたんだけど、僕もこの短編集の中から一つ読ませてください。このあいだ、今夜は何を読もうかなと思って、『夜のくもざる』を読み返していたら、半分くらいしか覚えてなくて。「こんなの書いたっけな?」というのがいくつかあったんです。 今日はその中の一つ、書いた覚えが全然ないんだけど、「天井裏」という話です。
村上「なおみちゃん」て、なんなんでしょうね。書いた本人の僕もよくわからないんです(笑)。でも、天井裏になおみちゃんがいると嫌ですよね。本当に僕もそう思います。ありがとうございました。
美雨そろそろ終盤といいますか、クライマックスです。村上さんは、今年で作家デビュー40周年を迎えられましたね。
村上ちょうどいまから40年前の5月に「群像新人文学賞」というのを受賞して作家になりました。
美雨この40年間で、もう書きたくないなあというときはあったんですか。
村上一度だけあったっけなあ。書きたくないというよりは、もう書く気がしないということが一回だけありました。『ノルウェイの森』がベストセラーになって、いろいろ嫌なことがいっぱいあって、書く気が起きないというときがあったんです。そのときは僕はヨーロッパ、イタリアに住んでたんですけど。それ一回だけで、あとは文章を書くのが好きだから、いつもなんか書いてますね。
美雨文章を書くこと自体が好きとおっしゃるのが印象的なんですが、この間ラジオの中で村上さんの文章を朗読する機会がありました。声に出していると文章だけで読んでいるときとは違って、音楽みたいな間合いというか、リズムが生まれ出すなあということを発見しました。
村上僕は文章を書くときに、その音を聴きながら書くんだけど、声に出して読むんじゃないんです。目で読んでいると、音が出るんです。すごく不思議な感覚なんだけど、目で読みながら自分の中で、「内なる無音の音」みたいなものがあって……。それは結構難しい。
美雨本当に音楽を愛して、ずっと聴いてこられたことで培われた流れというか、フローという感じなのかなと思うんですけど。
村上だから僕はいつも言うんだけど、僕が小説を書くコツというか、要素というのは、音楽と同じなんです。第一にリズムがなければいけないということ。それからハーモニー。そしてインプロヴィゼーション(即興性)。この3つが僕にとって本当に大事なことです。子どもの頃はずっとピアノを習ってたんだけど、いやだったから途中で放棄してしまって……。僕は楽器が弾けるといいなという気持ちはいつもあったんですが、文章を書くようになってから、楽器を弾くのと同じような喜びが得られるようになったんですよね。それはすごく大きいことです。
美雨40年間書いてこられましたけれども、次に書きたいことや物語は村上さんの頭の中にありますか?
村上いまは短編小説を書く時期かなと思います。短編小説をしばらく書いてると長編が書きたくなるんです。それはもう繰り返しだから、次に何を書きたくなるか、それは本当にわからないです。僕はフルマラソンを毎年一回は走るんだけど、それを走っている限り大丈夫だろうなという気はします。
美雨直接的につながってますか。
村上フィジカルなものと想像力っていうのは結構つながってると思います。
美雨さあ、ざわざわとステージ上で行われておりますのは、最後のジャムセッションの準備です。
いよいよ「村上JAM」、最後の曲になります。
村上ちょっとあり得ない組み合わせの皆さんが演奏しますので、お楽しみに。
美雨今日ご出演のミュージシャン全員によるジャムセッションです。村上JAMバンド、北村英治さん、渡辺貞夫さんです。
グランドエンディング、曲は「チュニジアの夜」です。
村上JAM村上JAM
京都大学の山中伸弥です。今日は本当にありがとうございました。春樹さん、こんな素晴らしい企画を実現していただいて心から感謝しています。本当におめでとうございます。鳥肌がたったのは渡辺貞夫さんの「花は咲く」。心に沁みとおるようなすばらしい曲でした。あとクラリネット、90歳の北村英治さん。医学的に考えてもすごいことだなあと。ちょっとiPS細胞を作らせていただきたいくらいなんですけど。
(北村英治さん)村上さん、いやあ若いね。オレみたいなじじいを呼んでくれて。なによりうれしいのは、僕のそのままのスタイルを吹かせてもらえるというのが、すごくうれしかったですね。
高橋一生です。楽しかったですね。なんか反応が見えないものですね。ぼくひとりで真っ暗闇の中で朗読しているみたいな気持ちになりました。普通にフラットにお会いできたし。憧れた人が隣にいるって、なんだか不思議な空間でした。
編集者の都築響一です。僕は古いジャズを聴き直したりしないので、こうやって聴き直してみるとすごくいい感じだったし、村上さんとすごく合うんだなという気がした。新しいものを追いかけがちだけど、そうとも限らないなと。ほかに重要なことがあるんだなということを改めて思いました。
(スガシカオさん)サプライズ・ゲストということでみなさん楽しそうに聴いていただけて。春樹さんがめちゃめちゃ話すのが上手でびっくりしました。プライベートで会うとあんまりしゃべんないんですよね。人前であんなふうにしゃべるの初めてだから、うまくできるかなあなんて話してたんだけど、すごく上手に話してて、全然できるじゃんとか思いました。身体とかはマラソンとかで鍛えてますけど、歳はある程度歳だと思うんです。でも、脳みその中は30代ぐらいの感じがいつもするんですよね。そのころの風景とか匂いとかがいまだに文章の中からしてくるから。たぶん村上さんは90歳くらいになっても、ずっと30代とか20代の匂いを文章の中から醸し出すんじゃないかと期待しています。
村上「村上JAM」いかがでしたか。最後に村上JAMに参加してくれた皆さんにお礼を言いたいと思います。


まず村上JAMバンドのメンバー
大西順子さん
峰厚介(みね・こうすけ)さん
向井滋春(むかい・しげはる)さん
土岐英史(とき・ひでふみ)さん
広瀬未来(ひろせ・みき)さん
馬場孝喜(ばば・たかよし)さん
井上陽介(いのうえ・ようすけ)さん
石若駿(いしわか・しゅん)さん


そしてレジェンド、
北村英治さん
渡辺貞夫さん


渡辺貞夫クインテット
小野塚晃(おのづか・あきら)さん
コモブチキイチロウさん
竹村一哲(たけむら・いってつ)さん
ンジャセ・ニャンさん


僕の作品を朗読してくれた
高橋一生さん


サプライズゲスト
スガシカオさん


そして、坂本美雨さん。


素敵な演奏や朗読、サポートをどうもありがとうございました。
こんな豪華なメンバーが一堂に会することってまずないんです。
毎月は無理だけど、また機会があったらやりたいですね。
今夜はここまで。またお会いしましょう。 
村上JAM

スタッフ後記

スタッフ後記

  • 昨年、村上春樹さんが、ザ・ニューヨーカーのイベントの際に、現地NYでご覧になったブルース・スプリングスティーンでのお話が起点となりました。アットフォームで、気軽に音楽がたのしめたとのお土産話。それが村上JAMの原型となりました。
    記憶に残る作家生活40周年記念ライブ、存分にそのメモリアルサウンドをお楽しみ下さい。(延江エグゼクティブプランナー)
  • 村上春樹さん作家デビュー40周年を記念して行われたライブイベント「村上JAM」が、ラジオになりました。「村上RADIO」は、2018年8月5日の最初の放送から1周年。今回の「村上RADIO」は、2019年6月26日に開催された「村上JAM」のドキュメントです。
    言葉では言い表せない濃密な1日を、音で楽しんでいただけたらと思います。(キム兄)
  • 外苑前のカウンターしか無いイタリアンレストランで、大西順子さんと村上春樹さんが「村上JAM」の構想を語り合い、その場で様々なミュージシャンに電話をして2019年6月26日のスケジュールを抑える光景を、私は一生忘れることは無いと思う。
    あの、6月26日の夜の出来事は、夢のような、でも紛れもなく現実で。
    そんな空気感を、ラジオを通じて、皆様にお届けできることがとても嬉しい。ラジオを聞いた皆様にはぜひとも感想をお寄せいただきたい!みんなの声がたくさん届けば、村上JAM第二弾も夢じゃない気がするから。(レオP)
  • 去年の晩秋、僕たちは春樹さんとパスタを食べながら、ささやかな夢を語っていた。「2019年は小説家デビュー40年ですね」「だったら、記念のジャズ・ライブ をやりましょう!」「“村上JAM”はどうかな。色んなミュージシャンに来てもらって」……。それから半年、夢は最高の形で実現した。公開録音でリスナーを招待し、ジャズ界のレジェンドや大西順子さん率いる“村上JAMバンド”が演奏し、高橋一生さんと春樹さんの朗読パートも加わった。春樹さんからの突然の指名に もかかわらず観客席から山中伸弥さんも登場、ライブ感あふれる“JAM”となった。 この奇跡のような“真夏の夜の夢”を、村上RADIOでもう一度!(エディターS)
  • 村上JAM 公開収録からもう2か月もたちましたが、まだ昨日のことのように、その余韻の中にいます。来週放送される村上JAM Special Night part2でもそんな興奮の雰囲気が伝わればと思っています。みんさんぜひ楽しんでくださいね!(CADイトー)
  • 村上JAMの出演者はみなさん若々しく、音楽を人生を楽しむ達人でした。残念ながらご招待できなかったみなさんに、会場やバックステージの雰囲気を少しでもお伝えできたらうれしいです。--(構成ヒロコ)

村上春樹(むらかみ・はるき)プロフィール

1949(昭和24)年、京都市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。’79年『風の歌を聴け』(群像新人文学賞)でデビュー。主な長編小説に、『羊をめぐる冒険』(野間文芸新人賞)、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(谷崎潤一郎賞)、『ノルウェイの森』、『国境の南、太陽の西』、『ねじまき鳥クロニクル』(読売文学賞)、『海辺のカフカ』、『アフターダーク』、『1Q84』(毎日出版文化賞)、最新長編小説に『騎士団長殺し』がある。『神の子どもたちはみな踊る』、『東京奇譚集』、『パン屋再襲撃』などの短編小説集、『ポートレイト・イン・ジャズ』(絵・和田誠)など音楽に関わる著書、『村上ラヂオ』等のエッセイ集、紀行文、翻訳書など著訳書多数。多くの小説作品に魅力的な音楽が登場することでも知られる。海外での文学賞受賞も多く、2006(平成18)年フランツ・カフカ賞、フランク・オコナー国際短編賞、’09年エルサレム賞、’11年カタルーニャ国際賞、’16年アンデルセン文学賞を受賞。