MURAKAMI RADIO
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村上RADIO ~夏だ、ビーチだ、サーフィンだ!~

村上RADIO ~夏だ、ビーチだ、サーフィンだ!~

こんばんは、村上春樹です。
「村上RADIO」、7月の最終日曜日、まさに夏の盛りです。お元気ですか。
今日は「夏だ、ビーチだ、サーフィンだ!」というタイトルで、ビーチ・ミュージックとサーフィン・ミュージックをかけていきます。
というと、なんかありきたりの特集みたいだけど、せっかくの「村上RADIO」ですから、ありきたりの曲はできるだけかけないようにします。なかにはけっこう変なものもあります。ご期待ください。

僕は神奈川県民でして、夏になると、雨降りの日なんかはよく「大磯ロングビーチ」に行っていました。なんで雨降りの日に行くかというと、空いているからです。流れるプールというのがありまして、時計回りにぐるぐる、川みたいに流れているのですが、そこを逆回りに泳ぐんです。川を遡る鮭みたいにね。これ、けっこう良いトレーニングになります。でも空いてないとできませんよね。最近はさすがにもうやってませんけど。
I Love Beach Music
The Embers
25 BEACH MUSIC CLASSIC
Varèse Sarabande
Almost Summer
Celebration
MUSIC FROM THE ORIGINAL MOTION PICTURE SCORE・Almost Summer
MCA Records
まずはエンバーズというグループが1979年にリリースした曲「I Love Beach Music」。どこまでもお気楽なビーチ・ミュージックです。無反省に愉しんでください。
それから1970年代後半に、ビーチボーイズのマイク・ラブとジャズ・サキソフォン奏者チャールズ・ロイドが結成したグループ「セレブレーション」。グループとしてとくに成功はしなかったけれど、この「Almost Summer」という映画(邦題「ハイスクール」)のサントラ盤はなかなか良いです。
主題歌を作曲したのはブライアン・ウィルソン、マイク・ラブ、アル・ジャーディンというビーチボーイズのメンバーです。

<収録中のつぶやき>
僕はレコードを非常に厳密に並べています。アルファベット順ですが、サーフィン・ミュージックコーナーとかインストゥルメンタルコーナーとかに分かれています。このレコードはビーチボーイズ関係のところに並べてあります。

「Almost Summer」という映画は、いわゆる「青春映画」なんだけど、なかなかよくできた素敵な映画でした。映画そのものも面白いんだけど、映画をノベライズした小説がペーパーバックで出てまして、この本がまたいいんです。ひょっとしたら映画より面白いかもしれない。高校生の男の子がニューヨークからロサンジェルスに引っ越してくるんだけど、この子がスコット・フィッツジェラルドのファンなんです。ちょっと出だしを読んでみますね。

<僕がロサンジェルスにやってきて、まず最初にやったことは、「アラーの園(ガーデン・オブ・アラー)」を探すことだった。それはスコット・フィッツジェラルドが最初にここに来たときに滞在したアパートメント・ホテルだ。彼は1937年に友人の作家トマス・ウルフ(註:1900~1938、米国人作家。代表作は「Look Homeward, Angel」邦題:天使よ故郷を見よ)に手紙を書き、返信用の住所をここにしたのだが、ウルフは「アラーの園」なんていう名前のついた場所に人が住めるとはとても信じられなかったので、出版社気付で返事を出した>

でもそのホテルは取り壊されてしまっていて、跡地は貯蓄銀行になっています。で、その男の子はすごくがっかりするんだけど、せっかくだからとなかに入って、銀行の窓口のお姉さんとフィッツジェラルドの話をしたりします。これがね、いいんです。その場面は映画にはありませんけど。
Pipeline
The Bombay Beach Boys
TALES FROM THE RHINO
RHINO
Wipe Out
Camp California
WHERE THE MUSIC NEVER ENDS
SONY KIDS' MUSIC
インストゥルメンタルのサーフィン・ソングを2曲いきます。まずはシタール、タブラといったインドの楽器で演奏した、ちょっと特殊なサーフィン・ミュージック。バンドの名前はボンベイ・ビーチボーイズだけど、やっているのはたぶんアメリカ人です。1983年にリリースされました。曲は、かの有名な「パイプライン」です。
それから「キャンプ・カリフォルニア」という名前のグループが出した、これもサーフィンの名曲「ワイプアウト」。超お気楽なバージョンです。ちょっとだけ歌が入ります。夏ですから、面倒なことはいわず愉しんでください。では2曲続けてどうぞ。

<収録中のつぶやき>
(「Wipe Out」を聴きながら)気楽だよなー、いいですよね、こういうの。最後に「Cool」って言うのがいいですよね。
このコンピレーションCDには変なものがいっぱい入っています。ディスクユニオンでかなり安く買ってきたんだよね。2枚組で買って、使えるのは2、3曲。見当をつけて買うんです、勘が働くというか。買ったあとに使えるものはあるかなとチェックして、メモしておくんです。
Surfin' USA
Bobby Rydell
「太陽に泳ごう」~夏だ!スイムだ!サーフィンだ!
cameo
Riding The Waves
Dee Dee Sharp
「太陽に泳ごう」~夏だ!スイムだ!サーフィンだ!
cameo
それから、ちょっとこれは違うんじゃないか、というカバー・バージョンを2曲。まずはボビー・ライデル。曲は「サーフィン・U.S.A」だけど、リズムはもろツイストなんです。サーフィン・ミュージックって、もともと踊るための音楽じゃないんです。でも、それを無理に踊る音楽にしようとすると、こういう少し変な感じのものになってしまいます。
それから「ライディング・ザ・ウェイヴ」、これは「マッシュポテト」で売り出した黒人女性歌手、ディー・ディー・シャープが歌っています。伴奏はいかにもサーフィンなんだけど、全体の雰囲気はちょっと馴染んでませんよね。

<収録中のつぶやき>
変でしょ、これ。サーフィンじゃないよね(笑)。

この2曲、このあいだ中古レコード屋さんのバーゲンで買った『太陽に泳ごう~夏だ!スイムだ!サーフィンだ!』というサーフィン・コンピレーションのアルバムに入っていました。レーベルはカメオで、ボビー・ライデルやディー・ディー・シャープの他にも、チャビー・チェッカーとか、カメオの専属歌手がみんなでサーフィン・ミュージックをやっているんですが、どれも見事にはずれていてなかなか壮観です。
なにせカメオ・レコードって、フィラデルフィアの会社ですから、サーフィン音楽を取り上げるのはかなり無理があります。でも、こういう変なレコードを見かけると、つい買っちゃうんですよね。
Skeet Surfin'!
Val Kilmer
Top Secret
THAT’S ENTERTAINMENT RECORDS
1984年に公開されたお馬鹿な映画「トップ・シークレット」のタイトル・ロールで流れる音楽「Skeet Surfin'!」。誰が聴いてもわかるビーチボーイズのヒットソングのパロディです。主演のヴァル・キルマーが自分で歌っています。歌詞は「サーフィンをしながら、スキート射撃をやろうよ」というまったく無意味な内容です。このタイトル・シーン、たぶんインターネットで観られると思うので、お暇な方はぜひ観てください。かなり脱力します。

<収録中のつぶやき>
僕も昔、サーフィンをやってました。神奈川県藤沢市の鵠沼に住んでいたことがあって、そのときに仲間にひきずりこまれて。でもね、僕は波を待っているのが退屈でしょうがなくて……。
太陽の彼方に
田川譲二/アストロノウツ
黄金のニューリズム
Victor Entertainment
それからアストロノウツのヒット曲「Movin’(太陽の彼方に)」に、日本人の歌手・田川譲二がむりやり歌詞をつけて歌ったという、奇妙な成り立ちのレコードです。アストロノウツが伴奏をしているのではなく、彼らのインスト演奏に、あとから歌をダブらせています。すごいことします。しかし「乗ってけ、乗ってけ」って太陽の彼方まで行っちゃったら、どうやって帰ってくるんでしょうね? 疑問です。

<収録中のつぶやき>
(歌を)あとからくっつけているから、演奏のノリと歌のノリが微妙にずれてるよね。
Hawaii
Bruce & Terry
The Best Of Bruce & Terry
Sony Music Direct
Albatross

Surfin' Guitar Hits
Master Sound
ビーチボーイズのヒットソング「ハワイ」を、ブルース・ジョンストンとテリー・メルチャーが歌います。オリジナルとは少し雰囲気がちがっています。なかなかいいんです、これ。僕は一度、ビーチボーイズのコンサートをホノルルで見たことあるのですが、オープニングの曲は、やはりこの「ハワイ」でした。盛り上がります。
それから「アルバトロス」というインストゥルメンタル曲。バンドの名前は不明です。たぶんスタジオミュージシャンが集まって、レコーディングのために適当に作ったグループなんでしょう。アルバムのタイトルは『Surfin' Guitar Hits』。いかにも安物っぽいつくりのCDアルバムなんだけど、演奏はなかなか素敵です。トロピカルな雰囲気が横溢(おういつ)しています。
うん、ハワイ、行きたいですね。ビーチにごろんと寝転んで、波の音を聞きながら、アルバトロスを眺めていられたら、ハッピーだろうな……。
Beach Time
Roger Smith
HISTORY OF AMERICAN POPS VOL.1
WARNER BROS
Queen of the Beach
Carole King
RCAゴールデン・グッディーズ~レアマスターズ
BMGビクター
お気楽懐メロ、ビーチ・ミュージックを2曲続けていきます。1曲目はロジャー・スミスの歌う「ビーチタイム」。ロジャー・スミス、きっと知りませんよね。人気テレビ番組「サンセット77」で2人組探偵の1人を演じていた俳優です。僕はこの番組が好きでよく観ていました。
それからキャロル・キングが歌手として売り出そうとしたけど、チャートにはかすりもしなかったという気の毒な曲です。1959年発表のシングル盤「Queen of the Beach」、作詞作曲はもちろんゴフィン&キングのコンビなんだけど、言われないとわからないですね。「去年はビーチにいても誰にも見向きもされなかったけど、今年はばっちりキュートになって、ビーチのクイーンなの」という、きわめて他愛ない内容の歌です。これほんとにキャロル・キング? と言いたくなりますね。
Summer Souvenirs
Karl Hammel Jr.
TEENAGE CRUSH・VOLEME 5
ace
Theme From A Summer Place
Joanie Sommers
THE COMPLETE WARNER BROS. SINGLES
REAL GONE MUSIC
これも2曲、ちょっとセンチメンタルな、ずぶずぶの懐メロです。夏はこういう気楽なのに限りますね。むずかしいことは抜きでいきましょう。カール・ハメル・ジュニアの歌うティーンエイジャーの恋の歌「Summer Souvenirs」。1961年のヒットソングです。ハメルさん、これ以外にヒット曲はないみたいです。
それからジョーニー・ソマーズの歌う「A Summer Place」(夏の日の恋)のボーカル版。よくジョニー・ソマーズっていいますけど、それは間違いで、正しくは「ジョーニー」です。これは「内気なジョニー」のシングル盤B面に入っていました。「内気なジョニー」、いいですよね。カズー(註:Kazoo、楽器名)の響きが印象的でした。今日はB面のほうを聴いてください。
Once Upon A Summertime
Blossom Dearie
ONCE UPON A SUMMERTIME
Verve
最後にビーチやサーフィンとは関係ないけど、僕が好きな夏がらみの音楽「Once Upon A Summertime」。作曲したのはミシェル・ルグランで、妖精おばさん、ブロッサム・ディアリーが歌います。ほんとに美しいメロディーですね。
Me and Mrs.Jones
CHICKEN SHACK
Loving Power
meldac
ジャズ・ミュージシャンの土岐英史(とき・ひでふみ)さんが亡くなりました。土岐さんは第1回の「村上JAM」(2019年6月26日)に出演していただいたんですが、ライブの前半を終えたところで体調を崩されて、後半は欠席なさいました。そのときから癌と闘っておられたんですね。途中降板は、さぞや無念であったろうと推察します。
今日のクロージングは、土岐さんがサックスを吹いていた「チキンシャック」の演奏を聴いてください。曲は「Me and Mrs. Jones」です。本当に心から朗々と歌い上げる、パワフルなサックス・プレイヤーでした。ご冥福をお祈りします。
さて、今日の言葉は、ロサンジェルスで私立探偵をしておられるフィリップ・マーロウさんの言葉です。マーロウさんはコーヒーが大好きで、コーヒーに関しては一家言をお持ちの方ですが、小説『ロング・グッドバイ』のなかで、こんなことを言っておられます。

「私はキッチンに行ってコーヒーを作った。大量のコーヒーを。深く強く、火傷しそうなほど熱くて苦く、情けを知らず、心のねじくれたコーヒーを。それはくたびれた男の血液となる」

マーロウさん、かっこいいですね。この『ロング・グッドバイ』、僕が翻訳しているので、もしよかったら読んでみてください。きっと「なんとかラッテ」みたいなのじゃなく、「心のねじくれたコーヒー」が飲みたくなります。

来月は僕、村上春樹の小説に出てきた楽曲を特集します。リクエストがあったらください。この番組、基本的にリクエストをとらないのですが、今回は例外的に受け付けます。というのは、自分の小説のなかでどんな音楽を出したか、僕自身はほとんど覚えてないからです。そんなわけで今回ばかりは、みなさんの協力が必要になります。よろしく。

スタッフ後記

スタッフ後記

  • 今回は、なかなかお出かけもしにくいこの時期に少しでも夏気分を味わえる、そんな放送だと思います。お気楽に楽しんでいただけたらと思います。きっと、放送を聞きながら、ビールで一杯!なんていう楽しみ方もありますよね。ラジオは、聞いている姿は見えないですが、その人それぞれの聞き方・楽しみ方があるのもいいなあと思います。(AD桜田)
  • 夏らしい季節がやってきました。2曲目にかかるCelebrationの”ALMOST SUMMER”を聴いていると、夏の午後、Tシャツと短パン姿でレコードを選ぶ村上DJが思い浮かびます。今月かかった15曲はとにかく気楽でクール! 3月に夏を先取りした<村上RADIO✕ユニクロUT>特別編「Tシャツ・サマー」もおすすめです。Audeeで聴いてみてください。でも、今月いちばんシビレたのは、最後に出てきたフィリップ・マーロウの言葉です。うーん、心のねじくれたコーヒーか……ビーチ・ミュージックとレイモンド・チャンドラー。これぞまさしく村上春樹的“Magic Touch”!。(エディターS)
  • 次回8月は「Music in MURAKAMI~村上作品に出てくる音楽~」です。リスナーのみなさんのリクエストの中から村上さんが選曲し、オンエアします。「村上RADIO」初のオールリクエスト企画です。わたしは「海辺のカフカ」のベートーヴェン ピアノ三重奏曲第7番「大公」が印象に残っています。あなたはどうですか?(構成ヒロコ)
  • 夏だ!ってことでビーチや海で海水浴だ!なんて年齢ではなくなってしまいましたが(紫外線が怖くてね…)でも、ビーチミュージックを聞くと、心はビーチに運ばれてしまいますね。なので、今回の村上RADIOは目をつぶって聴こうと思います。 そして次回の村上RADIOは、村上春樹さんの小説の中に出てくる音楽リクエストです。みんなどんな曲をリクエストしてくれるのかな?直球ど真ん中だけど、「ノルウェイの森」はやっぱり外せませんよね~。(レオP)
  • 無反省に愉しんでください!今回は、この春樹さんの言葉に尽きます!(キム兄)
  • 村上RADIOをリアルタイムで聴くときはビール🍺を必ず用意します。radikoでもう一度の時は公園の森を散歩しながら。でも今回は森でなくビーチ⛱、もしくはプールが良いかな。気分は村上RADIOビーチボーイズ。素敵なポップソングで、とことん夏を楽しみましょう♪(延江GP)

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『走ることについて語るときに僕の語ること』
文藝春秋(2007年10月)文春文庫(2010年6月):音楽本ではないが、ランナーにも愛読者が多い。

村上春樹(むらかみ・はるき)プロフィール

1949(昭和24)年、京都市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。’79年『風の歌を聴け』(群像新人文学賞)でデビュー。主な長編小説に、『羊をめぐる冒険』(野間文芸新人賞)、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(谷崎潤一郎賞)、『ノルウェイの森』、『国境の南、太陽の西』、『ねじまき鳥クロニクル』(読売文学賞)、『海辺のカフカ』、『アフターダーク』、『1Q84』(毎日出版文化賞)、最新長編小説に『騎士団長殺し』がある。『神の子どもたちはみな踊る』、『東京奇譚集』、『パン屋再襲撃』などの短編小説集、『ポートレイト・イン・ジャズ』(絵・和田誠)など音楽に関わる著書、『村上ラヂオ』等のエッセイ集、紀行文、翻訳書など著訳書多数。多くの小説作品に魅力的な音楽が登場することでも知られる。海外での文学賞受賞も多く、2006(平成18)年フランツ・カフカ賞、フランク・オコナー国際短編賞、’09年エルサレム賞、’11年カタルーニャ国際賞、’16年アンデルセン文学賞を受賞。