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村上RADIO 公開収録~和田誠レコード・コレクションより @The Haruki Murakami Library~

村上RADIO 公開収録~和田誠レコード・コレクションより @The Haruki Murakami Library~

こんばんは。村上春樹です。
村上RADIO、今日は早稲田大学 国際文学館(通称:村上春樹ライブラリー)の中に設けられた放送スタジオからお送りしています。ガラス張りのスタジオの前には30人から40人ほどの方が集まっておられます。公開放送みたいなことをするのは、これが初めてなのでちょっと緊張しますね。

今日はイラストレーター、和田誠さんが遺(のこ)されたレコード・コレクションの中から、僕の個人的選曲で「和田誠、その音楽世界」みたいなテーマでお送りしたいと思います。和田さんはなにしろ音楽の好きな方で、僕は和田さんと組んで何冊か、音楽がらみの本を作っています(註:共著として『村上ソングズ』『ポートレイト・イン・ジャズ』、和田誠氏装幀による音楽本として『さよならバードランド―あるジャズ・ミュージシャンの回想―』『ジャズ・アネクドーツ』『セロニアス・モンクのいた風景』など)。本当にセンスの良い洒脱な方で、いつも気持ちよく楽しく共同作業を進めることができました。そういうことができる相手がもういないんだと思うと、ずいぶん寂しいですね。

和田誠さんはレコードとかCDとか映像ソフトとかを、数多く蒐集しておられたんですが、2019年の10月に亡くなられて、そのあとに大量の音楽のコレクションが残されました。こういうコレクションは、本人にとってはすごく大事なものなんだけど、本人が亡くなってしまうと、こう言ってはなんだけど、周りの人はその処置にわりに困ってしまいます。なにしろ量が量ですからね。
そんなわけで、もしよければ、この村上春樹ライブラリーで、「和田誠コレクション」みたいなかたちでレコードを引き取らせてもらえれば……ということになりました。そして和田さんが遺された数千枚のLPレコードの中から、365枚を僕が選びました。この作業は僕1人で2日がかりでやったんですが、けっこう大変でした。

そして、その選ばれた1枚1枚に、奥様の平野レミさんが特製の「和田スタンプ」を捺(お)してくださいました。まだカタログを整理中ですが、そのうちにみなさんにも自由に聴いていただけるようになるといいなと思っています。いかにも和田さんらしく、どの盤もずいぶん丁寧に、美しく保たれていて、傷ひとつありません。

和田さんのレコード・コレクションはいくつかのジャンルに分かれていますが、中心はヴォーカルです。ジャズ・ヴォーカル、ポピュラー・ヴォーカル、そしてミュージカル。ジャズに関しては僕の持っているレコードと重なっているものが大半だったんですが、ミュージカルに関しては、僕はほとんどカバーしていなかったので、初めて聴くものが多かったですね。

それから日本のミュージシャンのレコードもかなりありました。だいたい1960年代から70年代にかけて録音されたもので、たぶんそういう人たちと個人的なお付き合いがあったからじゃないかと思うんですけど、今となっては入手困難なものも数多くあります。
今日は前半にミュージカルものをかけて、後半にそういう日本吹き込みの興味深い音盤を何枚かかけます。
和田さんの人柄が感じられる音楽世界みたいなものを、皆さんにお届けできるといいなと思っています。すべてアナログ・レコードです。
Do-Re-Mi
Mary Martin, Children
The Sound of Music
COLUMBIA
まず「サウンド・オブ・ミュージック」から、メアリー・マーティンと子どもたちが歌う「ドレミの歌」です。しかし、この番組でまさか「ドレミの歌」がかかるとは思わなかったですね。でもかけちゃいます。

僕はこれまで映画のサウンドトラック盤でしかこの曲を聴いたがことなかったんですけど、今回初めてオリジナル・キャスト盤で聴いたら、すごく出来が良くて、聴き惚れてしまいました。もちろん映画のジュリー・アンドリュースの歌もいいんだけど、オリジナル・キャスト版、ブロードウェイの舞台で、耳の肥えた観客を前に毎晩毎晩歌い上げたメンバーだけあって、さすがに気合いが入っていて聴き応えがあります。映画のバージョンとはちょっと違って面白かったですね。
Lucky To Be Me
John Reardon, Chorus
On The Town
COLUMBIA
レナード・バーンスタインの作曲したミュージカルというと、「ウエスト・サイド・ストーリー」が圧倒的に有名ですが、1944年に作られたこの「オン・ザ・タウン」もブロードウェイで大ヒットしました。462回の公演を記録しています。24時間の休暇をもらって、ニューヨークに上陸した3人の水兵が、それぞれに巡り会った女性と恋に落ちてしまう話です。話自体は大したものじゃないんですが、音楽はとても素敵です。

1949年に映画になりまして、そのときのタイトルは「踊る大紐育(大ニューヨーク)」、ジーン・ケリーとフランク・シナトラが2人で主演していました。ただ映画版ではダンスが中心の演出で、音楽がかなり差し替えられていて、音楽的にはブロードウェイ版の方が充実しています。
そのオリジナル・キャスト盤で聴いてください。“Lucky To Be Me(ラッキー・トゥー・ビー・ミー)”。以前は誰か他の人間になりたいと思ったものだ、でも今、僕は僕であって、ラッキーだったと思う、だってこうして君にめぐり会えたんだものね……。歌うのは、ジョン・リアドンです。この素晴らしい曲、映画ではなぜか削られていました。レナード・バーンスタインはとてもすぐれた指揮者だったけど、メロディメーカーとしても素敵な人だったんですね。
GETTING TO KNOW YOU
Gertrude Lawrence with Orchestra
THE KING AND I
DECCA
ミュージカル「王様と私」は1951年に、ロジャース&ハマースタインのコンビによってつくられました。「サウンド・オブ・ミュージック」と同じ作詞作曲チームですね、最近では渡辺謙さんがシャム王の役をやって、ブロードウェイで再上演されて、注目を浴びました。

1956年に映画化されて、ユル・ブリンナーとデボラ・カーの主演で大ヒットしたんですが、この映画、タイでは上映禁止になっていたということです。ちなみに「サウンド・オブ・ミュージック」も、映画は長い間オーストリアでは上映されなかったみたいですね。「王様と私」のオリジナルの舞台には、ユル・ブリンナーとガートルード・ローレンスが出ていました。ユル・ブリンナーは意外っていうか、歌がけっこううまいんです。この人は歌のレコードも1枚出しています。

このミュージカル「王様と私」には“Shall We Dance?”とか”Hello, Young Lovers“とかいろいろ素敵な曲が入っていますが、今日は僕の好きな”Getting to Know You“だんだんあなたのことがわかってくる……を聴いてください。オリジナル・キャスト盤、ガートルード・ローレンスが歌います。

<収録中のつぶやき>
僕と和田さんは13歳くらい年が違う。ちょうど10年ぐらいジェネレーションがずれているんです。和田さんの青春時代はアメリカのミュージカルがすごく盛んだった。僕の青春時代である60年代にはミュージカルが落ち目だったんです。だから、そのへんの教養体験みたいなものは、ワン・ディケイド違うんですね。 でも、こういうのを聴いているとなんかほのぼのとした気持ちになります。ジミ・ヘンドリックスとはずいぶん違いますよね。
Stranger in Paradise
Doretta Morrow, Richard Kiley
KISMET
COLUMBIA
「キスメット」は1953年に上演されたミュージカルです。これは19世紀ロシアの作曲家アレクサンドル・ボロディンの作った音楽だけで構成されています。彼のいくつかの曲に歌詞をつけて、ミュージカルにしちゃったんです。きっとボロディンもお墓の中でびっくりしちゃいますよね。「千夜一夜物語」の時代のバグダッドを舞台にした、まあかなり荒唐無稽の物語で、筋はどうでもいいようなものなんだけど、音楽はさすがに素晴らしいです。

“Stranger in Paradise”は、オペラ「イーゴリ公」の中の「「韃靼人(だったん人)の踊り」をアレンジしたものですが、実にいろんな歌手が取り上げて歌っています。いちばんヒットしたのは、朗々と歌い上げるトニー・ベネットのバージョンでした。僕の10代の頃は、べンチャーズが「パラダイス・ア・ゴーゴー」というタイトルで演奏していました。
今日はオリジナル・キャストのドレッタ・モローとリチャード・カイリーの歌で聴いてください。

<収録中のつぶやき>
最近はこういう朗々と歌い上げる人がいなくなりましたね。懐かしいです。
A SLEEPIN' BEE
DIAHANN CARROLL; DOLORES HARPER; ADA MOORE; ENID MOSIER
HOUSE OF FLOWERS
COLUMBIA
ミュージカル“House of Flowers”はトルーマン・カポーティの短編小説「花盛りの家」を原作としたミュージカルで、1954年に初演されました。「花盛りの家」は僕が訳していまして、カポーティの『ティファニーで朝食を』という小説集の中に入っています。作曲はハロルド・アーレン、曲の歌詞はカポーティ自身が書いています。主演したのがパール・ベイリー、共演がダイアン・キャロル、振付がハーバート・ロス、演出がピーター・ブルックという当時最高の、才気溢れる顔ぶれだったんですけど、船頭多くして……というか、ミュージカルとしての完成度は今ひとつだったみたいです。

でも、この「眠る蜂(“A Sleepin’ Bee”)」は名曲として数多くの歌手に取り上げられています。『村上ソングズ』という、和田誠さんと共著の本に僕が訳詞を載せていますので、ちょっと読みますね。
I'VE BEEN IN LOVE BEFORE
Robert Alda, Isabel Bigley
GUYS & DOLLS
DECCA
ミュージカル“Guys and Dolls”は日本では「野郎どもと女たち」という題に訳されていますが、なかなかすごい題ですね。50年代っぽいというかね。デイモン・ラニアンという作家の書いた本が原作になっています。作曲者はフランク・レッサー。
タイムズ・スクエアにたむろする、どうしようもないギャンブラー2人が主人公の話で、映画になったときはプレイボーイの大物ギャンブラーをマーロン・ブランドが、陽気なちんぴらギャンブラーをフランク・シナトラが演じるという豪華キャストでした。今から思うと信じられないけど、あのマーロン・ブランドが歌を歌って踊ってたんですね。大胆な配役です。
このミュージカルの中では「もしも私が鐘ならば(“If I Were a Bell”)」という曲が有名です。マイルズ・デイヴィスの素晴らしい演奏がありますよね。でも今日は僕の好きな“I've Never Been in Love Before”(これまで本当に恋したことはなかったんだ)を聴いてください。オリジナル・キャスト盤、歌っているのはロバート・アルダとイザベル・ビッグリーです。これも多くのジャズ・ミュージシャンに取り上げられています。素敵な曲です。“I've Never Been in Love Before”
中国地方子守歌
HELLEN MERRILL FEATURING HOZAN YAMAMOTO WITH ALL STARS
HELEN MERRILL SINGS FOLK
London Records
ヘレン・メリル、ご存じのようにアメリカの実力派ジャズ歌手です。
猫山さん、ヘレン・メリルをご存じですか? にゃーお(猫山) ご存じだそうで(笑)。
彼女はご主人の仕事の関係で、1966年から72年にかけて日本に住んでいました。そしてそのあいだに日本のミュージシャンたちと組んで、数多くの録音を残しています。そういうレコードはだいたい廃盤になって、オリジナル盤は今、中古屋さんでけっこうな値段がついているみたいです。和田さんのコレクションを見せてもらったら、そのメリルの日本吹き込み盤がずらっと揃っていたんで、「さすが」と感心しました。
今日はその中から「ヘレン・メリル、フォークを歌う」というレコードを取り上げました。伴奏は山本邦山&オール・スターズ。山本邦山さんは初代の方ですが、尺八の演奏家ですね。メリルの歌声と尺八の音色、不思議に合うんです。日本語で歌う「中国地方子守歌」を聴いてください。
セブンティーン
坂本九
坂本九 プレスリーを唄う
Toshiba Records
これは坂本九さんが1972年に発表したプレスリーのヒット曲のカバー集なんだけど、面白いのは歌詞がすべて阿久悠さんの手になるもので、原曲とはまったく関係ない歌詞がついているということです。全体的にかなり攻撃的っていうか、姿勢がロックンロールしています。坂本九さんというと、どちらかというと優等生っぽい印象があるんですけど、このアルバムではかなり「不良方面」に走っています。そういう意味で、異色のアルバムといっていいと思います。CD化はされていないみたいで、けっこう珍しい盤かもしれないですね。これも和田さんのコレクションの中で見つけて、「おお、こんなものが」と驚きました。
今日は「冷たくしないで(“Don't Be Cruel”)」を作り替えた「セブンティーン」を聴いてください。

<収録中のつぶやき>
全然原曲と歌詞の内容が違うんですよね、なかなか楽しいですけど。
夜霧よ今夜も有難う
浜口庫之助
歌えば天国
CBS
次は、作曲家・浜口庫之助(はまぐち・くらのすけ)さんの「歌えば天国」というタイトルの自作自演アルバムです。これも「お宝」というか、かなり珍しいものです。オリジナルLPではまず見かけません。録音されたのは1966年頃です。
和田さんのコレクションには、浜口さんのレコードが何枚かあったので、個人的な親交があったのでしょうね。このレコードを聴くまで知らなかったんだけど、ハマクラさん、歌がうまいんですね。感心しました。
今日は「夜霧よ、今夜もありがとう」をボサノヴァ・アレンジで聴いてもらいます。この曲、うちの番組でも少し前にかけたんですけど、またかけます。というのは、このバックバンドが実に素晴らしいからです。リーダーがギターの沢田駿吾、世良譲のピアノ、日野元彦のドラム、そしてテナーを吹くのは日本のスタン・ゲッツ、西条孝之介です。
EVERYTHING HAPPENS TO ME
frank sinatra
Close to you
Capitol Records
和田誠さんはフランク・シナトラがずいぶんお好きだったようで、「シナトラ協会(Sinatra Society of Japan)」にも入っておられました。レコードとかテープとかCDとか、シナトラ関連の品物もずいぶん揃っていました。貴重なエアチェックなんかもたくさんあったんですけど、なにしろ量が多過ぎてうちではとても引き取れなくて、惜しいけれどパスしました。そんなシナトラ好きの和田さんを偲んで、しっとりとしたシナトラの歌を最後に聴きましょう。
これはキャピトル・レコードのアルバム“Close to You”に収められているんですけど、バックを務めているのがハリウッド・ストリング・カルテットという、有名なクラシックの弦楽四重奏団です。このカルテットが中心になり、そこに管楽器が少しだけ絡みます。
マット・デニスの名曲“Everything Happens To Me”を聴いてください。トミー・ドーシー時代から、シナトラが大事に歌い続けている曲です。
THEY CAN’T TAKE THAT AWAY FROM ME
STAN GETZ
IMPORTED FROM EUROPE
VERVE
今日のクロージングの音楽は、スタン・ゲッツ・オクテットの演奏する「誰もぼくから奪えない(“They Can't Take That Away From Me”)」です。
僕は和田誠さんと、この『村上ソングズ』という本を出していました。僕が好きな音楽の歌詞を日本語に翻訳して、それにエッセイをつけ、和田さんが絵を添えるという本だったんですけど、最後に和田さんが和田さんの好きな曲に訳詞をつける、というおまけを付けました。そのときに和田さんが選んだ1曲が、この「誰もぼくから奪えない」でした。

それでは今日はここまでです。素晴らしい画家であり、素敵な人柄だった和田誠さんのご冥福を祈りたいと思います。和田さん、長い間どうもありがとう。

スタッフ後記

スタッフ後記

  • 「村上RADIO」初めての試みとなる公開収録でした。早稲田国際文学館の2階にある、ラジオブースの前に椅子を並べて、ブースの中を明るく、外を暗くすることにより、ブースの中が幻想的に浮かび上がる…という不思議な空間でした。実はミュージカルをあまりお聞きにならないという春樹さんですが、選曲は和田さんが大好きだったミュージカルソングがメイン。スタジオから一番近くの席には、和田誠さんの奥様である平野レミさんが座っていたのですが、レコードがかかるたびに目を閉じ、上を向き、様々な想いを巡らせている様子が心に残りました。アフタートークでは、坂本美雨さん司会の元、春樹さんとレミさんのアフタートーク。平野レミさんの和田誠さんとの出会いのきっかけなど、全て愛の溢れる 素敵なエピソードで、きっと、天国の和田誠さんも喜んで下さったのではないかなと思います。公開収録第二弾も近いうちにあるかも?!(レオP)
  • 関係者を含め、30~40人ほどの聴衆の中で公開収録を行いました。「このくらいの人数が一番緊張するんだよね」と村上さん。でも終わったあと、「なかなか楽しかった。せっかくあるスタジオだから、またできるといいね」と話していました。そのうち第二弾がある、かもしれません(構成ヒロコ)
  • 公開収録の行われた村上春樹ライブラリー2階の「ラボ」と呼ばれる部屋には、和田誠さんの描いたジャズ・ミュージシャンのポスターと、和田誠・安西水丸両画伯が「村上春樹」について語り尽くした対談(『村上春樹 雑文集』所収)が掲げられていました。村上さんと名コンビだった和田さん・水丸さんのツーショット写真が見つめる中、今月の村上RADIOは温かい雰囲気の中で収録されました。村上さんが厳選した365枚の「和田誠レコード・コレクション」(今回、早稲田大学国際文学館に寄贈されたコレクション)と和田さんに所縁(ゆかり)のあるレコードの中から、村上DJが選んだのは11曲。ヘレン・メリル、フランク・シナトラ、浜口庫之助……たぶん和田誠さんは天国で微笑みながら、大好きだったシナトラのレコードをかける村上DJの様子をスケッチしていたにちがいありません。こうして和田誠さんが遺されたレコードの一部を全国のリスナーに聴いていただけて本当に嬉しく思います。(エディターS)
  • 今回の村上RADIOは、番組初の公開録音。和田誠さんが遺したレコードを村上さんが流し、思い出を語るというものでした。お二人の共著『村上ソングズ』を人生のバイブルにしている私にとっても感慨深い時間でした。こうした特別な時間をリスナーの皆さんと共有できたら嬉しいです(キム兄)
  • 仲の良かったともだちの奥さんへ、春樹さんからの心温まる音楽のプレゼントでしたね。和田誠さんもきっと喜んでいることでしょう。ごく個人的な触れ合いが、番組を通して誰もが感じる大きな愛になりました。優しい気持ちになることができた村上RADIOでした。(延江GP)
  • 「村上RADIO」初の公開収録でしたが、来場者の方たちのじっくりとリラックスしながら聴いている姿や、ブース内で話している村上さんの姿を少し遠くから見て感慨深いものを感じました。皆様も楽しんでいただけたらと思います。(AD桜田)

村上春樹(むらかみ・はるき)プロフィール

1949(昭和24)年、京都市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。’79年『風の歌を聴け』(群像新人文学賞)でデビュー。主な長編小説に、『羊をめぐる冒険』(野間文芸新人賞)、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(谷崎潤一郎賞)、『ノルウェイの森』、『国境の南、太陽の西』、『ねじまき鳥クロニクル』(読売文学賞)、『海辺のカフカ』、『アフターダーク』、『1Q84』(毎日出版文化賞)、最新長編小説に『騎士団長殺し』がある。『神の子どもたちはみな踊る』、『東京奇譚集』、『パン屋再襲撃』などの短編小説集、『ポートレイト・イン・ジャズ』(絵・和田誠)など音楽に関わる著書、『村上ラヂオ』等のエッセイ集、紀行文、翻訳書など著訳書多数。多くの小説作品に魅力的な音楽が登場することでも知られる。海外での文学賞受賞も多く、2006(平成18)年フランツ・カフカ賞、フランク・オコナー国際短編賞、’09年エルサレム賞、’11年カタルーニャ国際賞、’16年アンデルセン文学賞を受賞。