３月の開幕戦から新型コロナウイルスの影響で中止が続いていた女子プロゴルフツアーも
ついに１試合が開催されました。！
６月２５日から２９日まで行われました、アース・モンダミンカップです。
本来ならばツアーの前半を締めくくる大会ですが、今年は開幕試合となりました。

決勝ラウンド２日目の日曜日が悪天候のため、
翌月曜日に延期してファイナルラウンド。
試合はプレイオフに持ち込まれましたが、
渡邉彩香プロが見事な優勝を遂げました。


記憶に残る、こころに残る、そして歴史に残る！アース・モンダミンカップ！
賞金総額２億４千万円！優勝賞金は４３２０万円！というビッグトーナメント！
無観客で行われましたが、インターネット中継も驚異的なアクセスとなり、その言葉通りの大きな盛り上がりを見せました。



３日目までトーナメントをリードしたのは、黄金世代の田中瑞希プロ。
熊本県出身の２１歳、去年プロテストに合格。
昨年の賞金ランキングは８０位と、
黄金世代の中では知名度の低い存在でしたが、
その明るさと笑顔、躍動的な素晴らしいスイングで
インターネット中継を通じてファンも激増しました。


「とにかく楽しみ！」と最終日を前に意気込みを
語っていましたが、雨で１日の延期が微妙に影響したのか、
スコアを伸ばせず３位タイに終わりました。

この田中瑞希プロとともに最終日、最終組で
試合を盛り上げたのが2人の若手、
古江彩佳プロと西郷真央プロです。


古江彩佳プロは黄金世代より若いプラチナ世代の２０歳。
昨年アマチュアーでツアー優勝を果たしています。



西郷真央プロはもっと若い現在１８歳。
去年高校生でプロテストに合格しています。
なんと最終日、最終組は平均年齢１９．７歳という
フレッシュな組み合わせになりました。

さて、優勝争いは、渡邉彩香プロがスコアを伸ばし、
この日４アンダーのトータル１１アンダーとなり、
鈴木愛プロも４アンダーで同じく１１アンダー、
2人のプレイオフに突入します。

プレイオフ最初のホール、バーディーパットを先に打った
鈴木愛プロは決められず、渡邉彩香プロが４メートルの
バーディーパットを見事に決めて、優勝を果たしました。

５年ぶりの優勝を果たした渡邉彩香プロ。
かつてはオリンピックの代表を争ったほどの
実力者ですが、ここ数年はドライバーが不調で、
苦しいシーズンが続いていました。

その中復調の兆しを得て、今回見事復活。
世界と戦うポテンシャルを持った渡邉彩香プロの優勝。
その涙も多くの人に感動を与えました。



では、上位選手の情報です。２位鈴木愛。
３位タイ、酒井美紀、田中瑞希。
５位タイ、原英莉花、野澤真央、笹生優花、大里桃子、西郷真央
１０位タイ、大西葵、林菜乃子プロら３名となっています。

新型コロナウイルスの影響で、今回は無観客での試合
となりましたが、前半、他の全てのツアーが中止の中、
英断によって唯一開催された大会となりました。
まさに、ゴルフトーナメントの新しい歴史を創った、
記憶に残る、こころに残る、歴史に残る大会！
それがアース・モンダミンカップです！



来週からはこのアース・モンダミン カップの開催秘話を
特集でお届けしてゆきますので、お楽しみに！

すべての写真　Getty Images/JLPGA提供