１１月１日から４日まで行われたTOTOジャパンクラシック。
アメリカツアーと日本ツアー共催の大会ということで、
海外ツアー選手と日本ツアーのランキング上位選手が出場して行われました。

優勝は稲見萌寧プロ、４３４日ぶりの優勝です。



2021年には8勝を挙げオリンピックでは銀メダル。
去年は２勝を挙げながらそこから長期にわたって勝てない苦悩が続いていました。

でもゴルフへの熱い思いと厳しい練習、トレーニングを重ね、ついに今季１勝目。
そしてこの優勝は稲見選手に予想もしない未来への扉を開いた１勝となりました。
それがアメリカツアーへの出場権。
国内志向だった稲見プロですが、優勝後早速アメリカへの挑戦を宣言しました。

まず大会４日間を振り返りましょう。

１日目を盛り上げたのが岩井ツインズ姉の岩井明愛選手です。
なんと！９アンダー６３というコースレコードを樹立。
稲見選手は８アンダー2位につけます。



２日目。首位に立ったのは畑岡奈紗選手、そして桑木志帆選手。





３日目。首位に畑岡奈紗選手、桑木志帆選手。リーダーボードのトップは動かず、
３位にこの日のベストスコア７アンダーを出した稲見選手が再び上がってきました。

最終日最終組はこの３人。



その中、地元の大きな声援を受けてスタートした畑岡選手でしたが、
思うようなゴルフができず優勝争いから脱落。
稲見選手と桑木選手の優勝争いがギャラリーを盛り上げました。



まず、フロント９を首位で折り返したのが桑木選手。
ただその後バック９での２つのボギーが痛かった！

稲見選手はバック９を耐えながら、１７番でバーディーを奪い、
桑木選手を１打差で振り切っての優勝でした。



桑木選手はフロント９を首位で折り返し、やはり緊張が襲ってきたと語っています。
ただ、緊張した時の自分のミスの傾向はわかったので、
「そこを修正して次に必ず繋げる！」と涙の中でも前向きに語っていました。


今回は稲見選手の安定した強さが光っていました。
特にショット、パットは８勝した2021年の雰囲気がありました。
また、４日間で勝ち切る経験値が大きかったと思いますが、
その戻った強さ、優勝にはある秘密がありました。

それが「自身大人になったこと」。

稲見選手は超完璧主義者。
スイングのため体作りが上手く行かず、体調不良も重なり、
もうどうしていいかわからないぐらいまで不調の時期も。
いいと思うとまたしっくりこない！？ショットの調子の波に
苦しめられていました。
ようやく光が見えてきたのがこの夏ということでした。

今回稲見選手は「チーム」という言葉をたびたび口にしました。
なかなか勝てない中でスタッフ、コーチが集まり、稲見選手を
蘇らせたと言っていいでしょう。

一時は誰もスイングを直せない！という絶望の時期も。
自信が大人になったと言っていましたが、チームを信頼して、
受け入れる余裕がきっと出来たことも大きいと思います。

でも、この優勝はこれまでの優勝とは違い、稲見選手に予想もしない
アメリカツアーへの扉を開いた１勝となりました。





アメリカツアーで活躍するローズ・チャン選手、笹生優花選手など
海外からの強豪が参戦しての中での優勝。
稲見選手がオリンピック銀メダリストがアメリカツアーでどんな活躍を見せてくれるのか、
大きな注目を集めています。



さて、海外から参戦の渋野日向子選手。
１２アンダー、４０位タイという結果で大会を終えています。



渋野選手は来年のアメリカツアーのシード獲得が微妙な位置。
残り試合が限られた中で結果が求められています。
今週の試合が今季最終戦になる可能性もあります。
とにかくベストを尽くしたいと語り会場を後にしました。



さあ、日本国内ツアーも今週を入れてあと３試合です。
最終戦の宮崎は今年の優勝選手、上位選手のみの大会ですから、
実質的には後２試合という選手が多いと思います。

2023年の女子ツアーはまさに大詰めです。

今週は海外ツアーの女子プロが日本に大集合！
TOTOジャパンクラシックが太平洋クラブ美野里コースで開催されています。

アメリカツアーと日本ツアー共催大会。
海外ツアー選手は４３人、日本ツアー選手は３５人が出場。
先日はZOZOチャンピオンシップで男子海外ツアー選手が大挙来日。
今週は海外女子ツアー選手が大挙来日。
ゴルフ界も選手のインバウンド効果で盛り上がっています。

その中でも海外注目がまずチョン・インジ選手です。



“ダンボ”というあだ名でお馴染み。17歳でプロ転向、韓国ツアーデビューの年にメジャー優勝。
賞金女王にも輝き、その後日本のメジャー大会を制覇。
そして、全米女子オープンを制覇し、その後は日本女子オープンでも優勝。
社会奉仕活動を積極的に行なっていて、その笑顔は世界中で愛されています。
去年は全米女子プロで優勝。これまで日本ツアー2勝、アメリカツアー 4勝です。
その笑顔は生で見る価値ありです。



続いて、ローズ・チャン選手。



カリフォルニア州出身、２０歳。2020年に全米女子アマで優勝。今年は「オーガスタナショナル女子アマ」で優勝。
アマチュア世界ランキング1位を長く維持し、今年5月にプロ転向。
その直後のプロツアーみずほ アメリカオープンを制し、72年ぶりプロデビュー戦で
優勝を飾る快挙を成し遂げています。注目です。

そして、ダニエル・カン選手。



サンフランシスコ生まれの韓国系アメリカ人。幼少時からテコンドーを学びゴルフは１２歳から。
14歳で全米女子オープン予選会を突破して初出場という快挙。
２０１０年と１１年には全米女子アマを連覇。直後プロ転向。
17年にツアー初優勝をメジャーで飾っています。ツアー6勝です。
その果敢なプレイは注目です。

また、海外ツアーの日本勢も楽しみです。



この試合は日米共催の試合。国内選手はここで優勝すれば
アメリカツアーのシードを獲得できます。
誰がこのビッグチャンスを生かすか？注目です。



さて、今回はアース・モンダミンカップに続いてゴルフ女子の瀬戸晴加さんに
スペシャルレポーターとしてご登場いただきました。



初日は瀬戸ちゃん一押しの岩井ツインズ姉、岩井明愛プロがコースレコードを樹立。
上位で週末を迎えます。注目です。



さあ、来週は瀬戸さんが最終日の模様を届けてくれることになっています。
お楽しみに！

女子プロの羽ばたきを応援するOKトーナメント。
QTの失敗や一時の不調が影響してツアーに出場できない選手のための
ワンデーのプライベートトーナメントです。　

１０月１６日、２０回目のOKトーナメントが横浜カントリークラブで行われました。
２０１４年に始まり春秋の２回開催。今年で１０年です。



一般ギャラリーの観戦は不可ですが、ABEMA TVでのライブ中継を、
ご覧いただいたかたは多いと思います。
実は今回のOKトーナメントはその10年の歴史を締めくくる特別な大会でした。

今朝は秋晴れの空の下、女子プロが１０年の感謝の気持ちを込めてプレイした、
OKトーナメントありがとうスペシャルをお送りしました。



賞金総額1,500万円、優勝賞金120万円。
バーディ賞はひとつ10,000円、イーグル賞はひとつ100,000円。
そのほか特典いっぱい！なのにプライベートというOKトーナメント。
１０年間に及び女子プロを応援、ゴルフ界に大きな貢献を果たしてきました。

開催コースは毎回超名門。賞金のほか、優勝者にはレギュラーツアー、
アース・モンダミンカップの出場権が与えられます。
ファンのため、選手のモチベーションアップのためライブ中継もあります。





この大会を女子プロ愛で支える主催者が、
大塚達也アース製薬会長、
勝又泰夫株式会社ＹＫエステート社長、
小川久哉くすりの福太郎会長、
そして小林孝雄コーセーコスメポート社長。
みなさんのお名前の頭文字を取って「OK」トーナメントです。

この試合をステップにレギュラーツアーに羽ばたいたプロは
たくさんいらっしゃいます。
第１回大会優勝の福山恵梨プロのほか、レギュラーツアーに定着した川岸史果プロ、
照山亜寿美プロ、宮田成華プロ、仁井優花プロ、それから下川めぐみプロなどなど。
特に堀琴音プロは、この大会で活躍後にツアーで初優勝を飾るなど羽ばたいています。
また、表順子プロ、佐藤靖子プロなどベテランの顔も。



さて、今回の試合も息詰まる展開、プレイオフが繰り広げられました。





３アンダーで並んだのは山城奈々プロと新田綾乃プロ。





９番ホールパー３を繰り返してのプレイオフの末に
山城奈々プロが優勝を果たしました。



山城プロは優勝賞金１２０万円の他数々の副賞と
来年のアース・モンダミンカップ出場権を獲得しています。





さて、今回はラジオだけではなく動画で大会の様子をお届けしています。
山城奈々プロの優勝インタビュー、コース、プレイの様子をお楽しみください。
また、試合に臨むプロの皆さんからの朝イチのティーショットレッスントークと
スイング動画を合わせてご紹介しています。
番組ホームページの動画コンテンツページ、TOKYOFMのオフィシャルYOUTUBEチャンネルをチェックください。


秋が深まっています。女子ツアーは残り１ヶ月です。
来週はアメリカ女子ツアー日本開催、TOTOジャパンクラシックです。
今回は現地特別レポーターにゴルフ女子瀬戸晴加さんが登場。
アース・モンダミンカップに続く瀬戸ちゃんレポートをお楽しみに！
また、いよいよ来週１０月３１日からは最終プロテストです。
運命の４日間。後半２日間は配信の予定もあります。こちらも注目です。

タイムフリーはこちらから

女子ツアーは今週の試合を入れて残り７試合。
年間タイトル争いが気になる時期となりました。

今朝は今年の女子ツアーMVP候補、岩井ツインズの最新の声をお届けしました。



お姉さんの岩井明愛プロ、妹の千怜プロ。毎週どちらかが優勝争い。
２人の頑張る姿にファンになった方多いと思います。


今や彼女たちの人気ぶりはゴルフ場だけではありません。
意外なところで２人の姿を最近はよく見かけます。
それがスーパーマーケットのバナナ売り場。
契約先のバナナブランドのポスターに登場しています。

また、２人は襟元にもそのバナナブランドのマークを付けています。
ちょっと小さめのマークなのでなかなか気づかれないそうですが、
マークは小さくても大きな力でプレイをサポートしています。



ラウンド中は水分補給や栄養補給が必要です。
岩井ツインズは、バナナをコースでもとてもよく口にしています。
他の選手よりもバナナを持っている頻度高目です。
これも２人のスポンサーさんへの気遣いでしょう。
強いだけではなく真面目で優しいのが岩井ツインズなのです。



さて２人の個性を見てみましょう。
まず、お姉さん明愛プロ。プレイはアグレッシヴですが、
人一倍優しいという素顔を持っています。

今年ツアー１勝目を挙げてからなかなか２勝目に届かず、
悩み苦しんでいたようです。でも、それを乗り越え偉大な記録を達成しました。
それが２週連続完全優勝です。完全優勝というのは大会１日目から最終日まで
一度も首位を譲らすに優勝するということ。２週連続でというのはまさに偉業です。



そして同じく妹の千怜プロの活躍の影には悩みもあったようです。

お父さんが録画した昨年の初優勝シーンを目にして、
「初優勝した去年のゴルフは凛としていた。今はいろいろ考えてしまう」
と最新のインタビューで戸惑いを語っています。

強いが故の周りの期待も大変。でもその中でも
「初心に帰る！楽しくゴルフをしよう！」と前を向いています。


また、プレイや記録だけではなく表に出てこないところでも
岩井ツインズの存在は、ツアーでとても光っています。
それがファン対応です。

負けてもファンサービス、勝ってもファンサービスを心がけ、
特にサイン対応は神がかっています。
そこにファンがいてくれる限りサインを書くという姿勢で臨んでいます。



来年はアメリカ挑戦という声も聞こえてきています。
ぜひ今年のうちに生岩井ツインズの活躍をその目で体験してください。

さて、今週はゴルファーには嬉しい秋らしい爽やかなお天気が続きました。
月曜日には秋のOKトーナメントが開催されました。
２０回目のOKトーナメント、会場は横浜カントリー。
実は今回はその歴史を締めくくる特別な大会。
注目の女子プロが感謝の気持ちを込めてプレイしました。

来週は「ありがとう！OKトーナメントレポート」です。
ラジオと動画、YOUTUBEのハイブリッド放送をお楽しみに！