PARCO Hot Seminar

PARCO Hot Seminar議事録ブログ

俳優・松下洸平さん

明日への、のろしを上げるラジオの中の会社・スカイロケットカンパニー!

毎週月曜日から木曜日の夕方17時から19時まで放送しているスカイロケットカンパニーが、
「スカイロケットカンパニー・パルコホットセミナー」として
金曜日21時30分〜21時55分までお届けします!

この番組では毎回、特別講師としてホットなエンターテイナーをお招きし
働く社会人の刺激になるような週末の提案をさせて頂きます!

今週の特別講師は、俳優の松下洸平さんです!

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【松下洸平】
松下洸平さん。1987年生まれの30歳。幼い頃から生活の一部になっていたのは芸術と音楽。画家である母の元、幼少時より油絵を始めます。中学に入り、ダンスを始め、その後、美術系の高校に入学。高校3年生の時、たまたま観た映画『天使にラブソングを2』に感動し、歌手になることを決心。音楽の専門学校へ入学。初めて自分で詩・曲を書き始めます。2008年より、自作の曲に合わせて 絵を描きながら歌を歌うパフォーマンスを開始。 「ペインティング・シンガーソングライター」としてライブ活動を行い、 CDデビュー。2009年から、テレビ・舞台と、活動の幅を更に広げ、 来年1月、松下さんが出演する舞台「TERROR テロ」の公演が始まります。


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■舞台「TERROR テロ」

本部長:来年1月に主演する舞台「TERROR テロ」が始まりますが、僕らの知ってる「テロ」という言葉であってますか?

松下:あってます、いわゆるテロリストの”テロ”ですね。

本部長:どういった内容なんですか?

松下:フィクションなんですけど、ドイツのお話です。
ドイツにフェルディナント・フォン・シーラッハという作家がいまして、彼はもともと刑事弁護士だったんですね。

本部長:はい。

松下:そのシーラッハが弁護士をやりながら書いた、一番新しい作品ですね。

本部長:ということは、昔のじゃなくて今の作品なんですね。

松下:2013年ですね。ドイツの上空で164人が乗った旅客機がテロリストによってハイジャックされるわけです。
ハイジャックしたテロリストの目的は、7万人が鑑賞してるサッカースタジアムに墜落することなんです。

本部長:なるほど。

松下:7万人と164人の命を失うことが目的なんですよ。
この情報を得た空軍のパイロットが緊急発進して、164人が乗った旅客機を止めようとするんですね。しかし、一向に旅客機は止まらない、最終的にパイロットが下した決断は、164人乗った乗客もろとも撃墜して164人を失う代わりに7万人の命を救った。
彼は果たして、英雄なのか罪人なのか、これを問う法廷劇なんです。

本部長:これね〜……。

松下:ちょっと複雑ではあるんですけど、究極の選択ではあると思うんですけど。

本部長:ある意味では答えのないことですよね。ハーバード大学の「サンデル教授の白熱教室」まさにですよね。
僕、こういうのは、もしかしたら現実で生きてて、出くわさないシチュエーションかもしれない。

松下:はい。

本部長:例えば自分が運転してる車のブレーキが壊れたと、その時に公園に向かって走っている、後ろには知り合いを乗せている……環境は一緒なんですよ。これをどうするべきかと。
こういうのは予め考えておいて、自分の価値観は整わせておかないと、そういう局面にあったときに、迷いが出るのが一番怖いですから。

松下:そうですね。

本部長:あり得ないと思っていることを、いかに生活しながら考えてるかっていうのは、すごく大事だと思うんですよ。
そういう意味では、これを問い続けられて自分の中で答えを出す。

松下:そうなんです。お客様には、一緒にこの裁判を見ていただいて、最終的には、この作品は観客の皆様に有罪か無罪かを決めていただく形式をとっています。

本部長:嫌な舞台ですね(笑)。

松下:嫌な舞台って言わないでください(笑)。

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■100通りの正義

本部長:僕が思うのは、嫌なことから逃げちゃいけないし、考えることから逃げちゃいけないけど、僕ら日本人は飲み屋さんでそういう話をしないですよね。

松下:本当にそうですね。

本部長:もっと世代を超えてそういう話をしないといけないし、下手したら、中学校の道徳とかって答えのないことを議論しあう授業って本当に必要だと思いますね。

松下:この作品の中に登場してくる6人の中で、僕はパイロットとなった被告の役をやらせていただくんです。

本部長:パイロット役なんですか!

松下:そうですね。なので、どういう精神状態になるかまだまだ未知数なんですけど。
こういう作品に関わることで考えるきっかけになるんですね。100人いれば100通りの正義があって、それが皆さんに当てはまるかどうかは、また分からい問題なので。

本部長:僕が大事だと思うのは、1つの事象に対して1人だけで考えすぎないってことですね。
それぞれの立場の人の言い分を聞いていかないことには、生まれてこない考え方があるから。どうしても狭い考えになりがちなので。

松下:そうですね、僕たちはドイツの法律のことだったりとか、まだまだ未知数な部分もあると思うんですね。

本部長:これはドイツの法律がベースになってるわけですね。

松下:はい、そうです。それをきちんと説明した上で、日本人が一番苦手とする、”自分が決める”ということに関しては、国を超えて、しっかりと皆さんに考えていただくことになると思います。

本部長:客席で”うわーーー!!!”って声あげる人いるんじゃないかと思う(笑)。

松下:いると思いますよ(笑)。

本部長:真面目に考えようとすればするほどそうなりますよね。

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■公演情報
松下洸平さんが出演する舞台「TERROR テロ」
日程は来年1月16日(火曜日)〜28日(日曜日)
会場は「紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA」
チケットは絶賛発売中です。

「TERROR テロ | PARCO STAGE」公式ホームページ

来週のゲストは、俳優の前野朋哉さんが来社致します!
お楽しみに!
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パルコホットセミナーは、3月をもって終了となります! 2年間ありがとうございました!

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