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Every Monday 8:38 〜8:48
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「ITの浸透により、人々の生活をより良い方向に向かわせる」
そんな概念である“デジタルトランスフォーメーション”と
いう言葉が広がり、
私たちの暮らしは、より豊かに、より便利に、
日々ポジティブに変化しています。
このコーナーでは、暮らし、仕事、社会、私たちの身近な
ところにあるデジタル化の動きを紹介していきます。
2022 08.01
園児の置き去り防止の対策としてITを活用 「キートスチャイルドケア」

このコーナーでは「暮らし、仕事、社会」、私達の身近なところにあるデジタル化の動きをご紹介しています。

保育中の子供を見失って事故が起きたというニュースを時々耳にしますが、保育園の散歩中、園児を公園などに置いたまま気づかずに戻ってきたり、遊んでいる途中に園児が公園から出て行ってしまったり、こういった「置き去り」が保育の現場で多発しています。
朝日新聞社の取材によると、東京都に報告されただけで2017年から2020年の4年間で94件も報告されています。
また、そういった状況から東京都は今年度から、保育園向けの資料に「置き去り事故の報告が非常に増えている」と明記し、注意を呼びかけています。
実は、置き去りについては国に報告する義務がなく、施設側に報告を求めていない自治体も多いため全体像はわからないんです。
一つ間違えば命に関わる問題だけに、実態の把握や再発防止のための仕組み作りが必要だとの指摘もあります。

そういったなか、今朝は、ITを活用して、こういった置き去りによる事故を防ぐための取り組みを始めている保育園をご紹介します。
お話を伺ったのは、千葉市や成田市で認可保育園「キートスチャイルドケア」を運営する
株式会社ハイフライヤーズのキートス統括園長の日向美奈子さんです。
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キートスチャイルドケアでは、園児は保育中、生体センサー機能のあるリストバンドを装着。園内に設置したセンサーとブルートゥースでつながっていてセンサーが得た情報はクラウドシステムに自動保存されます。そのことで、保育中に子どもがどこにいるのか、どう行動したのかがすべて記録されるんだそうです。
このシステムを保育園で導入したのには、こんな経緯があったそうです。
「私たちが運営する保育園で2年前に、公園に遊びに行った園児が一時行方不明になってしまったことがありました。その時は園児に怪我はなかったんですが、やはり保育士の目で園児の数を数えてはいたんですが、それだけでは防げないという危機感を感じました。その時にどういった対策をとったらいいのか考えたんですが、保育士が気をつけて人数をこまめに数えていくということしか対策を立てられなかったのですが、その後2021年でも福岡の方で、園児が園バスに取り残されてしまって熱中症で亡くなってしまったという事故がありました。その時にやはり何かしら、どこの保育園でも起こりうるんではないか、やはりここに危機感をもって何か対策を立てなければいけないというところで保育士の目だけではない何かというのを探し始めたのがきっかけです。で、その時に出会ったのが今回のRFID、子供の位置情報が分かるものですね。保育士の目で園児の数を数えることプラスその RFIDの位置情報で、子供がここにいるべき数がいるかどうかっていうこのプラスアルファを組み合わせることで、より正確に園児の安全を守れるんではないかというふうに考えて取り組み始めました」

このシステムを導入することでどんなことが可能になるのか、実証実験ではこんなこともわかったそうです。
「例えば、今までに起きた事故とかで当てはめてみると、バスに乗った人数がカウントされます。園に到着して降りた時に、乗った人数分のお子さんが降りたかどうか、そこが一致するかどうか、もし一致しない場合、例えばの職員が iPhone とか持っていて、そこにアラートを鳴らすとか子供に異変が起きた時にパトランプとかを鳴らしたりして子供の異変を気付く一助になるのではないかなと思います。
今回、位置情報っていう意味では、その人数が部屋を移動した時にカウントされるっていうことがもちろん分かりました。それだけではなくて、子供の生態、特にストレスというものが測れることで、子供達が保育者の目で見えてないところ、保育者が気づかないところで色々な感情の揺らぎっていうのを持っているっていうところで、やはり保育者の目では見えない部分っていうのがあるんだなっていうところがわかりました」

日向園長によると、やはりいくら経験を積み重ねても、どうしてもミスをしてしまう、
数え間違えをしてしまうことは誰にでもあるので、やはりプラスアルファ、何かがあることで、保育士を続けるにあたって安心材料になるのではというような声もあったそうです。さらに、保育園のデジタル化が進むことで、こんな効果や影響もあるのではないかと、お話しされていました。
「本当に保育園って手書き文化であったり、紙の文化っていうのが根強く残っているんですが、やはり保育士になりたい、私自身もそうですけどもなぜ保育士になりたいかと言ったら子供が好きで子供投と過ごしたい、子供と遊んで子供に何かを伝えたりとかしたいというのが皆さん大半の方が思うんですね。ただ保育士になってみると、子供と関わる以外の業務っていうのがかなり多いんです。それが削れるものではないとても大事な記録であったりするものなので、それをなくすことはできないんですが、それを手書きではなくてデジタル化することで、少しでも保育者が子どもと過ごす時間を確保する、時間を短縮したりするっていうことにつながれば、もともと保育士がやりたかったことですが、子どもと過ごしたいということが叶うのではないかなと思うので、やはりこの保育業界のデジタル化っていうのは進めていくべきだと考えております。
どうしても保育業界って変えることに対して抵抗があるんですけども、より良いものにチェンジしていくっていうのはすごく大切にしていかなければいけないと思います。今の時代、キャッシュレスやDXとかって世の中では当たり前になっているじゃないですか、お店とかでも企業さんでも。でも保育園であると、それが先進的っていう風に言われているのが現状なので、そこがなんか当たり前だよねっていう風になっていくことを目指していかないと、やはり子供たちが育っていく中で、保育園だけで過ごすだけではないので、その先のことを保育者も考えていかなきゃいけないかなって私は思います」

どの業界でもそうだと思いますが、情報の管理には気をつけないといけないと思いますが、情報が蓄積することで、より安全性を高める効果もあると思いますし、保育の質の向上にも繋がるので、こういった取り組みがどんどん広がっていくといいなと思いました。

日向さん、貴重なお話、ありがとうございました。

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