三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ 鈴村健一 ハードキャッスル エリザベス20代〜30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2019.11.19

スピーディーに動ける“ひとり家電メーカー”

株式会社UPQ 代表取締役
中澤優子
教えてもらったことを体現していく世代がいなくなるのは嫌だなと

今週のゲストは、株式会社UPQ(アップ・キュー)代表取締役の中澤優子さんです。
中澤さんは、大学卒業後、カシオに入社し
携帯電話の商品企画を担当されますが5年で退社。
2015年に「ひとり家電メーカー」としてUPQを創業されています。

カシオを退職した後、カフェをされたとか?

「携帯電話の事業が解散。携帯をやりたくて入ったので
 しばらく色んなメーカーやキャリアを回りましたがどこも厳しかったんです。
 じゃあ退職金も貰って何をやろうかな?と考えた時に
 商品デザインをやりたかったので、
 店鋪デザインやメニューも含めて自分で1から出来るような飲食、
 カフェを開こうと思いました。」

そして、中澤さんは秋葉原にカフェを開店。
秋葉原を選んだ理由とはなんだったのでしょうか?

「地元が葛飾区、学校が両国のほうで友人が多かったのと
 当時から御徒町の手づくり品のものづくりと
 秋葉原のテックウェアハードウェア系のものづくりが
 ミックスされた環境が面白いところで
 バラバラになったカシオ時代のみんなが来やすいかなということで
 秋葉原でやり始めました。」  

家電で繋がっている場所に開いたわけですね。

「そうですね。最先端のところにいる人たちもいれば
 個人でやっている方、メーカーの方もいるし
 色んな人が入り混じる場所にしたかったんです。
 そこで売れるように、生きていけるようにしたかったので
 ここかなと思った所でスタートしました。」

カフェを経営されていた中澤さんが、
2015年にUPQを「ひとり家電メーカー」としてスタート。
なぜUPQを立ち上げることになったのでしょうか?

「カフェに昔から知っている方々が来てくださって
 近くにDMM.make AKIBAというハードウェアのスタートアップが出来て
 "中澤好きなんじゃないの?個人でも企画できるかもよ?”と
 アドバイスを受けました。
 そこでは経済産業省のフロンティアメーカーズという
 若い人たちのものづくりを支援してくれるようなこともやっていたりして、
 その環境でモノを作って出して、というのを久しぶりにやって
 時代が変わったなと感じました。
 ものづくりは厳しいと言われて解散した時代から
 2,3年で個人がものを作ろうと集まっているんです。」

メーカーというと大企業のバックボーンと資金力があるからこそ
家電が作れていたイメージでしたが変わったんですね。

「個人でもというのはあるし、そこから4年経っていますが
 クラウドファンディングや、起業ができること
 中国でファブレスで(工場を持たずに)ものが作れるなど
 色んな事が出来るようになって
 個人でも作れるという状況がその時に整い始めたという感じでした。」

UPQを立ち上げた頃には、流通にも変化があったと言います。

「始めた頃は難しく、自社のアマゾンや楽天だけで売るつもりで
 でもネットがあるからできるんじゃないかという算段で入ったんです。
 実際やってみると流通がガラッと変わっていました。
 流通側も物を求めていて、大手メーカーの均一のものは
 もちろんいいものもありますが、そういったものだけではなく
 小ロットで面白いものを目利きしている方々がいらっしゃって
 蔦屋家電さんとかビックカメラさんから発表した初日にお電話が来たんですよ。
 どうやって門を叩こうかと思っていたのですが
 逆にインパクトがあったようで取り扱えないかと。」

最近製品化した中で、ご自身でも自慢の品だったり、
よく売れているものは何でしょうか?

「最近はクラウドファンディングをやって
 今年の1月に卓上フードスモーカー、燻製器を作ってみたんですが
 これはクラウドファンディングが成功しなかったんです。
 みなさんに頑張ってお金を入れてもらったのに出来なくて
 何故かというと1,500万円以上という目標が達成しなかったのと
 広告を一切しなかったんです。
 広告を出さないと達成できないならそれは違うと思っての決断だったのですが
 実は1,500万円でも小ロットで作ると赤字なんです。
 2,000万円以上集まらないと作れなくて
 これが小ロット生産の正直な事情なので、それを分かってもらおうかなと思って
 裏方を全部公開しながらやっていて
 結局達成しなかったので期待はずれにはなってしまったのですが
 物としてはめちゃくちゃ面白い物なので。
 今シャープさんが量産支援というのをしてくださっていて
 設計が終わったところまではあるので
 作るタイミング、入れるタイミングがいつがいいかなと考えてるところです。」

これは瞬間燻製の機械ということですね!  

「コンビニのポップコーンを入れても美味しいんですよね。
 卓上の瞬間燻製で煙がもくもく見えるので目でも楽しいものですね。
 燻製器は中見えないとブラックボックスの中でいつ出来るのかと待つだけ。
 煙がふわふわと上がるのが見られるようにガラスのドームになっています。」 

大手とは違う、ひとり家電メーカーの強みというのはどこにあると思いますか?

「判断が早く出来ることですね。 
 やはり責任が重くのしかかっては来るものの
 上司の決済を待つことなく商談も早く進むので。」

中澤さんに家電にこだわっている理由を伺いました。

「やはり携帯をやっていたからで…みなさんスマホを持っていますよね?
 みなさん色んな通信機器を持っているのに作らなくなるのはおかしいなと思っていて 
 そういう状況になってしまうというのが納得がいかなかったんですよね
 小規模なら出来るのかなどを突き詰めた時に
 家電をずっと売っていくには会社が無くなってはいけないんですよ。
 やーめた!としてしまうとサポートを受けられなくなるじゃないですか。
 そういったことを考えた時に、家電業界は参入が難しいんですよ。
 元カシオの皆さんに教えてもらったことを体現していく世代が
 いなくなっちゃうのは嫌だなと思ってだいぶこだわっていますね。」

最後にこれまで乗り越えてきたハードルを教えて下さい。

「諦めないという事で、辞めちゃおうかなって思うタイミングが
 たくさんあるのですが続けないと。
 ハードウェアはソフトと違って、終わり!で消えないので
 手に持って頂いたものをサポートするところまでを
 諦めずに続けるということをやっていますね。」 

中澤さんには来週もお話を伺います!
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