三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ ユージ・吉田明世20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2024.02.27

全ての自治体にサービスを導入したい

株式会社 Kids Public
代表
橋本直也さん
遠隔健康医療相談サービスや医療メディアを提供



ONE MORNING「 The Starters 」
火曜日のこの時間は社会に風穴を開けようと取り組む若き起業家をお迎えして
そのアイデアの根っこにあるものや未来へ向けたビジョンを伺います。

今週と来週のゲストは、株式会社 Kids Public 代表の橋本直也さんです。

橋本直也さんは日本大学医学部を卒業後、小児病院での勤務などを経て2015年にKidsPublicを設立。遠隔健康医療相談サービスや医療メディアを提供されています。

今週は橋本さんのこれまでを伺っていきたいと思います。まずこの小児科オンラインと産婦人科オンラインを立ち上げるときに、どういった課題を感じてこれを作ろうと思ったんですか?

「一番課題に思ってたのは、妊娠・出産・子育ての孤立という課題です。私が小児病院で勤務しているときに、夜中に救急外来で救急車が来て、運ばれてきたのが3歳の女の子でもう泣き喚いていて、体を観察すると右足がもう倍ぐらいに腫れてると、で、レントゲンを撮ったら大腿骨が折れているという状況で、お母さんに聞いたらこれは私がやりましたと、お母さん自身がもうとんでもないことをしてしまったっていうので、もう動転して自分で救急車呼んで飛んできたというような事例だったんですね。ただお母さんに対してなんでそんなことしたんですかという対応が正しいわけではない、というのは本当に自明な印象で、お母さん自身もものすごく社会的に追い詰められてるご様子があって、やっぱり孤立があって子供たちに手が上がってしまって傷ついてしまったと、やっぱりこういうふうに病院で待っているだけでは届かない不安や孤立があるということをご家族との出会いを通じて強く感じたというのが大きなきっかけになっています。」

橋本さんご自身も小児科の先生ですが、これまでのキャリアを教えてください。

「医学部を卒業して小児科医になったんですが、小児科医を志したきっかけとしては、病院実習というのを5年生のときに医学部生でするんですが、全てのいろんな科を見ていく中で、やっぱり小児科だけすごく特別に見えて、どの科にもなかった雰囲気というのが、子どもたちを救うとその先の人生80年100年が健康になる、その未来に繋がる診療科であるというのを強く感じたというのが大きなきっかけになっています。」

どういったタイミングで起業されようと思ったんですか?

「普通に病院勤務を5年やっていて、その中で先ほどのような出会いもあって、社会の中でどういうことが起きてるんだろうというのを勉強したくなったんですね。病院で診れるのって病院に来て病気を治すというところなんですが、その前段階を見たくなったというので一旦大学院に行きました。2年間大学院に行ってそこでいろんないい出会いがありまして、初めて起業家に出会ったんですね。同じ大学院の同級生で会社を作ったというものに出会いまして、そこで初めて自分の中で会社を作るって選択肢が芽生えたというのが大きなきっかけになっています。」

「起業家の彼はですね、大学院生が知っているいろんな専門的な情報を、わかりやすく世の中に届けようというメディアを立ち上げたんですが、立ち上げたきっかけというのはやはり社会を変えたいといろんな有象無象の情報がある中で、正しい情報をなるべく伝えたいという社会的起業っていうような、最近言われてますけれども社会を良くするために起業したんだっていうことを言ってたんですね。それを聞いた時にはっとして、社会の変え方に企業っていう手段があるんだというのを知って、それであれば自分ももしかしたらできるかもしれないというふうに感じました。」

そこから先生をやりながら起業されたというふうに伺いました。両立は大変だったと思うんですがいかがですか?

「自分の中で、その子供たちの健康を守りたいという中では、病院でやる医療も企業でやるアプローチも同じだと思っていて、どちらも二足のわらじというよりは、自分のやりたいことを子供たちの健康を守るっていうところをまっすぐ進んでるような、何かそんな感覚で日々を過ごしました。ただもちろん、会社作った当初は全然売り上げもなくて、いろんな試行錯誤はありましたけれども、幸いいい仲間に恵まれて、何とか今9期目に来ているというような状況ですね。」

このサービスというのはすぐに軌道に乗ったんですか?

「それもなかなか難しくてですね、これまであんまりなかったサービスなので、どうやってビジネスとして成り立たせるかというのは前例のないチャレンジだったかなというふうに思います。僕たちもこだわってたのが、利用者が無料で使っていろんな企業とか自治体に売り込んでいくということだったので、ぽっと出のベンチャーのサービスを買ってくれる企業さんだったり自治体さんとのはすぐには見つからなくて、本当にいろいろ試行錯誤してやってきたという感じですね。」

相談を受ける先生を集めるっていうことも大変なんじゃないかなと思うんですが、その辺はどうですか?

「幸い190名の産婦人科医・小児科医・助産師が参画してくれてます。いろんな要素があって、働き方としても私達の事業であれば、自宅で医療者も勤務ができるんですね。育児中のお母さん小児科医とかですね、そういった方々がなかなかフルタイムで外来戻るのは難しいんだけれども、スキルがあって経験があって自宅でできるんだったらこれやりましょうということで力を貸してくれたりとか、そういったような新しい働き方の提案も一つできてるかなというふうに思っています。」

オンライン相談を無料にするためには最初の方とかは特に金銭的なサポートっていうのが必要だったのかなと思うんですが、どうやってその辺の協力は取り付けていったんですか?

「これは生々しい話なんですけど、会社としても借り入れをして、最初はもう赤字なんですけれども、きっとこれはいつか芽が出るだろうと信じて、もうひたすら営業しに行くという形ですね。」

借入れをするというのは全然よくある話なんですが、不安じゃなかったですか?

「その辺が僕鈍いと思うんですけど、不安とかあんまりなくて、何とかなるだろうってずっと思ってやってきました。もちろん日々減っていく口座残高をを見るとあと10ヶ月かとかって計算するときはあったんですが、すごいネガティブな感情になったことはないんですね。仲間にも恵まれたってのはすごくあるんですけど。」

もしかすると今後、医療技術の進歩によって、オンラインでの治療とか、そういった分野というのも広がりつつあるという話を聞いたことが合うんですが、その辺にも興味はあるんですか?

「もちろん拡張性としてはそういったところも、オンラインの中で相談だけではなくて、診療の部分っていうところもやっていくというのは関心はあります。やっぱり既存のやり方にとらわれずに、新しくうまくインターネットのツールとして活用して、健康に貢献していきたいなというふうに考えています。」

最後にこれからの夢を教えてください。

「今、170ヶ所の地方自治体に導入されているという状況なんですけれども、1700もの自治体が今、全国にあるんですね。まだ10分の1ということで道半ばなので、全ての自治体に導入されるというところが私の夢となっています。」

株式会社 Kids Publicの橋本直也さんにお話を伺いました。ありがとうございました。


«Prev || 1 | 2 | 3 |...| 367 | 368 | 369 || Next»
  • Facebook
  • X
  • LINE

TOP