三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ ユージ・吉田明世20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2024.02.13

世代を超えて安心して食べられるお菓子を作り続ける

株式会社HiOLI
代表取締役
西尾修平さん
お菓子の企画開発・製造を手がけるスタートアップ



ONE MORNING「 The Starters 」
火曜日のこの時間は社会に風穴を開けようと取り組む若き起業家をお迎えして
そのアイデアの根っこにあるものや未来へ向けたビジョンを伺います。

今週のゲストは先週に引き続き、株式会社HiOLI 代表取締役の西尾修平さんです。

西尾修平さんは1980年生まれ。大学卒業後、リクルートやMIXI、スイーツメーカーなどを経て、2018年にHiOLIを創業されています。

今週は西尾さんのこれまでについて伺います。西尾さんはリクルートやMIXIなどで働いていたということなんですが、そこではどういったお仕事をされていたんですか?

「新卒はリクルートという会社で、最初は人材関連の営業、その後新規事業関連に携わった後にいくつかの会社をまたぐんですけど、主に金融の仕事、M&Aとか財務関連の仕事を長くやっておりました。MIXIの経営企画の全社戦略とか、資金調達とかそういった経営寄りというか、そういうお仕事をやっていました。」

どういう経緯で今のHiOLIを創業されたんですか?

「小さい頃からすごいお菓子が好きで、いつかお菓子屋さんやりたいなというふうに思っていたんですけど、ご縁があって今の前職になるお菓子屋さんと出会う機会がありまして、そちらの会社さんの経営を携わらせていただいた後にHiOLIを創業しました。」

特にアイスクリームには思い入れがあったんですか。

「ありました。小さい頃から毎週週末にお父さんと近くのお菓子屋さんにアイスを買いに行くのがすごい楽しみで、なのでアイスクリームは自分にとって特別なお菓子です。」

その思い出からパティシエになろうとか、作り手になるというのはなかったんですか?

「そこは自分があまり手先が器用ではないというのもあって、あまり自分が作るというよりは、作れる仲間を探していく力を身につけたいなというような思いもあってリクルートで人材関連の仕事に就こうと思いました。」

アイスを作る上で具体的な目標はあったんですか?

「日本らしいアイスクリームを作りたいなというのはベースとして思いがあって、濃厚さと軽さのバランスっていうテーマがあるんですが、それは日本食のお出汁のイメージを資するというところで、アイスクリームはアメリカンアイスクリーム的な濃厚なものが多いんですが、どちらかというとあっさりしているとかややカスタード感というよりは素材の味がしっかりするとかそういったキーワードを出しながら商品に落とし込んでいきました。」

アイスクリーム作りのノウハウは元々持っていたんですか?

「前職の洋菓子屋さんの頃から研究は重ねていたんですが、その後このHiOLIを起業する前の間の期間で、イタリアとかフランスに僕も勉強しに行きまして、作り方を習ってたりもしました。」

ビジネスモデルとしては様々な経験を経て今の会社に至るわけですが、創業するにあたってどうしてもビジネスとなるとお金も必要になるじゃないですか。その辺の資金などはどのように調達されたんですか?

「まず一番最初は自分のお金でスタートしたんですが、その後事業が大きくなりそうだなという気配が見えてきたところで、僕らもスタートアップですのでこの創業のビジョンであったり事業計画などを整理をして、それで大手企業や地方銀行などにもサポートというかご出資をいただいたりして今に至っています。」

コロナ禍にちょうどぶつかってしまって店舗が難しくなって、ホームページでのEC販売になったんですね。最初は店舗とECで両軸で行こうとしたんですか?

「おっしゃる通りなんですが店舗が止められちゃったので、ECからスタートせざるを得なくてしたんですけど、ECは本当に良かったです。やっぱり今の時代だなって感じるんですが、SNSで応援してくださる方が増えていって、バズるじゃないですけど、繋がりが繋がりを産んでみたいな流れからサポートしてもらって、それでコロナのロックダウンが少し開けたタイミングでお店が出店できてという形で繋がってきました。」

アイスクリームがお好きだという話も伺ったんですが、実際どれくらいアイスを食べてきましたか?

「めちゃくちゃ食べました。僕アイスが大好きで、自分たちが作ったアイスクリームを食べるんですけど、よそのメーカーさんが作られたものも食べさせていただいていて、インスピレーションをいただいています。」

アイスは新しいものがどんどん出てくると思いますが、いろいろ食べるんですか?

「食べます。本当に美味しいものがいっぱいあるなと思っています。その中で僕らは素材本来の良さを生かすという一つのテーマがありますので、季節の旬を追っていくということで僕自身が生産者さんのとこにお伺いをして、例えば秋口とかだと、早熟した緑色のレモンを使ってレモンシャーベットを作ってみたりとか、リンゴのアイスであればリンゴを刻んで、砕いてあるだけではなくてスライスしたリンゴを入れてみたり、大手のメーカーさんではなかなか作りにくい手間のかかるアイスクリームを作ってみようとチャレンジしています。」

Buttersの方は理想の味にはどうやってたどり着いたんですか?

「これもなかなかすごく大変だったんですが、脱脂粉乳を上手に生かそうということで、ガレット・ブルトンヌとフィナンシェの生地の間の中に入れたミルクのジャム、こちらを作っていくために生クリームと砂糖に詰めていくんですが、これを何度も何度も繰り返していきながら香りをどう出そうどう出そうというのをやってきました。」

ビジネス的な部分の質問になるんですけど、どうやってそれを広めていったんですか?

「非常に時間がかかるるなとは思いつつではあるんですけど、広告を積極的にするというよりは、地に足をつけて丁寧にやっていくとことを大事にしていて、なのでお客様の口コミを信じるというところにかけてきててます。」

そのやり方って結構時間がかかりそうだなっていう不安はなかったですか?

「あります。今も正直言うとこの不安はあるはあるんですが、おかげさまで少しずつお店も増やすことができて、こうやってラジオにお招きいただいてというところで、こういったチャンスを丁寧に丁寧に大事にしていきたいなと思っています。とにかく他社さんとかと比べるのではなくてとにかく違うものを作っていくっていうことを大事にしていきたいなと思っています。」

最後になりますが、これからの夢を教えてください。

「僕らの子供の世代とかその次の世代に安心して召し上がっていただけるお菓子を作り続けたいというのが僕の夢でして、チームみんなで頑張っていきたいなと思っています。」

株式会社HiOLIの西尾修平さんにお話を伺いました。ありがとうございました。


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