三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ ユージ・吉田明世20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2022.09.07

医学情報を取り出しやすく

株式会社HOKUTO
取締役
山本久智さん
臨床支援アプリHOKUTO



ONE MORNING「 The Starters 」。
火曜日のこの時間は社会に風穴を開けようと取り組む若き起業家をお迎えして そのアイデアの根っこにあるものや未来へ向けたビジョンを伺います。



今週のゲストは株式会社HOKUTO取締役の山本久智さんです。
おはようございます。

株式会社HOKUTOは、2016年に設立。
いくつかの事業を経て、医療領域に参入されているんですが、
本日は主な事業内容をうかがっていきます。

まず「臨床支援アプリHOKUTO」というものがあります。
これについて教えて下さい。

「臨床支援アプリHOKUTOは、医師が臨床現場で必要な医学情報の入手 / 保存 / 検索 / が一つのアプリできます。
まず入手は、海外の論文や医学ニュース、他の医師の知見が簡単に手に入ります。次に保存ですが、入手した情報や勉強会で入手したPDFを保存できます。
最後に検索機能として、HOKUTOは独自に医学用語に特化した検索エンジンを搭載しておりまして、ガイドライン、薬剤情報、専門医監修の診療マニュアル等から、必要な情報を素早く横断的に検索できます。」


こちらは料金はかからないのですか?

「こちらは無料のアプリになっております。」


アプリのメリットを挙げるとしたらどういったところにありますか?

「臨床現場での実用性の高さです。
意外と知られてないことなのですが、医師は自分の経験だけではなくて、様々な文献やデータを調べながら日々の診療を行っています。
ただこれまでの文献サービスですと忙しい日常業務の中では使いにくいです。
Google 検索とも使えてたりするのですが、患者等の情報が含まれていたりとか古い情報がヒットしたりするので、網羅性と正確性に課題がありました。
それに対してHOKUTOでは、臨床現場で必要となる情報にフォーカスして、
その体験をとにかく磨き混んでいるので、この臨床現場での実用性の高さかなという風に思っております。」


例えば、新型コロナウイルスも新しい変異株の流行とか、情報ってどんどん変わっていきますよね。
それは、やっぱり専門のお医者さんでも最新の医療情報を常に仕入れておくことは大変な事なのでしょうか?


「本当に、情報がどんどんアップデートされていくので、
仕入れることはもちろんなのですが、それを引き出す必要もあるので、
その両方やるとなると本当に大変でして、
本来、50年前だという情報が倍になるには50年かかると言われていましたが、
直近だと2、3ヶ月で倍になると言われるくらい医学情報がアップデートされていて、これをずっと入手して、すぐに引き出せるようにすることをずっと継続していかなきゃいけない、これを本当に日々忙しい中でやり続けていくっていうのは大変なことかなと思います。」


コロナに関しても常に最新情報アップデートされていたと思うんですけれども、
この専門的な情報というのはどういった方が更新してるのですか?


「弊社の取締役をはじめとして、社内に複数名医師がいます。
あとは記事の作成をする執筆してくださる先生や、監修してくださる方もいます。」

アプリの他にはどのようなサービスがあるのでしょうか。

「『HOKUTO resident』という医学生向けの国内最大の研修病院口コミメディアをやっております。
現役医学生の8割が使っていただいているサービスです。
医学生の初期研修病院見学・面接・マッチングを支援しています。

もう一つが『HOKUTO Marketing Solutions』製薬会社向けの医薬品デジタルマーケティング支援サービスになります。
臨床支援アプリHOKUTOのユーザー5万人超の医師にアプローチできて、臨床現場で活用されるアプリとしての特徴を活かし、疾患の想起、臨床疑問の解消など、これまでにない新たなタッチポイントの機会を提供しています。」


医学生が自分で調べる事も可能ですが、面接やマッチングを支援してくれると伺いましたが、こちらはどのようなことでしょうか。

「直接的に支援するわけではないのですが、
よりよい選択をできるように、自分が行きたい病院を選べますように
例えば忙しさやどの診療が強いのか、遠い場所だったらそこの場所暮らしやすいかを検索しやすくしています。」


過去にこういったサービスは日本にあったのですか?


「そういったサービスはあまりなかったかなと思ってまして、医薬品を検索できるとか、一つの切り口のサービスがあったんですけれども、
HOKUTOみたいな臨床現場で医師が必要な情報にフォーカスして、取り出しやすさにフォーカスして作っているアプリはないかなと思っております。」


どうやってこれを広めて行こうとなったのですか?


「大変なところで、今も苦労してはいるんですけれども、
二つありまして、一つは医学生が研修医になった後もずっと使い続けてくれるところ、二つ目は、最近本当に愛用してくださる先生も増えてきて、
その先生が同じ診療科の別の医師の方に勧めてくださっています。」

最後にHOKUTOがこれまで乗り越えてきたハードル教えていただきたいです。


「世代の壁があったかなと思ってまして、
『HOKUTO resident』があったことで、若手に使われるサービスだったのですが、世界の医療従事者のためにということで、
体験の改善を重ねて、今では幅広い世代、50代の方にも使っていただいています。
この世代の壁を越えられたことが、乗り越えたハードルとしては大きかったなと思います。」

ありがとうございました。
株式会社HOKUTO取締役の山本久智さんでした。



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