三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ 中西哲生 綿谷エリナ20代〜30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2018.09.18

日本の伝統を贈る

矢島里佳
株式会社 和える
代表取締役
矢島里佳
赤ちゃん・子供の頃から日本を感じるホンモノを

今週スタジオにお越し頂いたのは、
株式会社 和える 代表取締役 矢島里佳さん。1988年 東京生まれ。
大学時代に自ら企画した「日本の伝統産業の職人に出逢う」という企画で
旅行会社の会報誌の執筆・取材を経験。
19歳の頃から全国を回り、日本の伝統文化・産業の情報発信を始めた、
この経験を経て、「日本の伝統を次世代につなぐ」という想いで起業を考え、
学生ビジネスコンテストに出場。優秀賞を受賞し、その資金を元に
大学4年時の2011年3月「株式会社「和える」を創業。
赤ちゃん・子どもたちへ日本の伝統や先人の智慧文化をつなぐ
様々な商品・サービスの提供で、注目を集めています。

まずは、和えるという会社名に込めた思いについて伺いました。
    
「料理で使う言葉の一つ“和え物”の和えるです。
 異素材同士が互いの魅力を引き出し合いながら一つになることで、
 新たな価値が生まれるという意味。日本の伝統や先人の智慧と、
 現代の感性や感覚を和えることで、
 より魅力的な日本を次世代につないでいきたいと思っています。
 和えるには、本質や原点を見極める必要があります。
 これは英語ではなかなか表せない言葉で、
 いつか和えるという言葉を世界の共通語にしたいと思っています。」

販売される商品のブランド名は、“0から6歳の伝統ブランドaeru”。
これはどういうことなんでしょうか?

「幼少期から大人になっても使い続けられるような、
 もしくは代々引き継いでいただけるような日用品を、
 全国の伝統産業の職人さんと一緒にオリジナルで手作りしております。
 例えば、『こぼしにくいコップ』という商品は、
 赤ちゃんや子どもたちの小さな手のひらにも
 すっぽり収まる大きさになっており、段差があることで、
 指で支えやすくこぼしにくいカタチ。
 日本にはもともと両手でモノを扱うという伝統的な所作がありますが、
 子どもたちが両手でしっかり持ってくごく飲めるように、
 あえて取っ手をつけないことで、
 自然と日本人らしい所作を身につけることができるのです。
 全国の職人さんの技を活かしながら、
 同じ形のコップを異なる産地・素材で作っており、
 今は福岡県の小石原焼と、沖縄県の琉球ガラス、
 青森県の津軽塗の3つの産地で作っています。
 大人にとっては、お湯呑みやぐい呑にぴったりな大きさなので、
 ご家族で使っていただいている方もいます。」

こうしたビジネスの発想はどこから来たのでしょうか?

「中学、高校時代に茶華道部に入っていたのは、
 大きなきっかけの一つです。私は、日本に憧れる日本人でした。
 日本で生まれ育ったのに、なぜか日本の文化や伝統に出逢う機会は、
 今ほとんどないのですよね。そのため、一番日本らしい部活に入りたいと思い、
 入部しました。その後、ジャーナリストを目指して大学に入ったのですが、
 茶華道部で体感した
 『職人さんが作った日本のモノに囲まれるとなんだか落ち着く』
 という記憶もあり、自然と日本の伝統や文化、
 この産業を支えていらっしゃる職人さんに興味を持ちました。
 そこからフリーライターのような形で、学生時代の3年間、全国を回り、
 20〜40代の若手の職人さんたちのお話を伺いながら、
 日本の伝統や産業を発信する仕事をしておりました。
 そして、ジャーナリストとして何を伝えていきたいのかを考えました。
 3年間の取材を通して、どうして私は大人になるまで日本の文化や伝統を
 知らなかったのだろうと思った時、日本には幼少期にそれらに出逢う仕組みがなく、
 赤ちゃんが生まれた時に
 “日本を贈る”ということをしていなかったからだろうと気づきました。
 ご出産祝いを贈る時、みなさま、モノを贈ろうとされるかと思います。
 でも、ありがたいことに21世紀はモノに溢れています。
 その中で、ご出産祝いを単なるモノではなく日本を贈る、
 想いを贈る機会にできたらと思ったのです。
 “0から6歳の伝統ブランドaeru”はよく小売業と捉えられるのですが、
 モノを通して伝えるジャーナリズムなのだと考えています。
 どれだけ言葉で説明するよりも、『こぼしにくいコップ』を子どもの時から使い、
 ”これは福岡の小石原焼なのだ”と後から知る。
 普段から職人さんが丁寧に作ったホンモノを使うことで、
 その質感や心地よさ、懐かしさが記憶として残ります。
 その感性は、共に暮らす中で生まれていくのですよね。」

来週も株式会社 和える代表取締役 矢島里佳さんに伺います。
お楽しみに!
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