三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ ユージ・吉田明世20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2022.07.26

ノンデスクワーカーをペーパーレス化

株式会社カミナシ
代表取締役CEO
諸岡 裕人さん
現場作業のペーパーレス化



ONE MORNING「 The Starters 」。
火曜日のこの時間は社会に風穴を開けようと取り組む若き起業家をお迎えして そのアイデアの根っこにあるものや未来へ向けたビジョンを伺います。



今週と来週のゲストは株式会社カミナシ代表取締役CEOの諸岡 裕人さんです。よろしくお願いします。


諸岡 裕人さんは大学卒業後、リクルートスタッフィングで営業職を担当、家業のアウトソーシングの会社に入社、
そこで感じた現場の問題を解決するため2016年にカミナシを創業されています。


今週はカミナシの事業について伺いたいと思います。


現場DXプラットフォームのカミナシというものを提供されてるということなんすけど、これ一体どういうものですか。


「現場ではほとんどの業務が紙を中心に行われていて、
こういった紙をデジタル化して業務アプリを作っていく、そういったプラットフォームを運営しています。」


これ何社ぐらいに導入されてるんですか。


「ちょうどサービスリリースして2年なんですが、200社に導入いただいて使ってます。」


言える範囲でどういった会社が導入されてるんですか。


「皆さんに結構なじみのあるところとしては、
例えば、ロイヤルホストさんとかてんやさんあとは旅行とか行かれると思うんですけどルートインホテルさんとか、
今挙げたような会社さんでは全拠点に導入いただいて使っていただいてます。」


いわゆるペーパーレス化ですけれども、このペーパーレス化によって得られるメリットってどういったものがありますか。


「大きく二つあるんですけど一つは皆さんイメージしやすい効率化ですね。
ある工場さんとかでは、1ヶ月で100時間ぐらい書かれた紙のチェックとか、承認作業に時間をかけていたのが、
これが2時間で終わるようになったとか、
二つ目、実はですねミスが激減するっていうことがわかってきてます。
これなぜかっていうと、あの紙って書いても何の反応も返さないんですけど、
アプリで入力すると間違った作業をするとテンヤの場合、怒られたりですね、
あとは正しい作業こうやりなさいって返してくれるような機能があったりするのでそれをインタラクティブにやってるとどんどんミスが減ると。」


怒られるってのはちょっと怖いんですけど、どういうことですか?


「結構目立つ赤文字、間違ってますってアラートが出ます。」


教えてくれるのですね!助かりますね。

実際問題、ペーパーレス化ってやっぱ進めていきたいなと思いつつなかなか業界によっては進みづらいとこもあるのかなって思うんですけど、
例えばどんな業界を想定して作られたんですか。


「例えば、工場とか店舗とか物流の現場とか、こういったところで働く人たち、
彼らをノンデスクワーカーと、呼んでるんですけれども、こういったオフィス以外で働いてる人たちの仕事のやり方を変えたいと思って作っていきました。
ユージさんおっしゃられたように、ITっていうとどこか難しいとか、これまでも何回かやって失敗したみたいな、嫌な思い出がみんな持ってて、
そこをですね、本当に誰でも使えますっていう感じで敷居を下げたものを加味して提供して心理的な負担とかも取り除いてあげながら、今導入の方を進めています。」


スマホでもできるんですか。


「おっしゃる通りです。」


そうすると結構、今スマホ持ってらっしゃる方はかなり多いと思いますんで、スマホの方が逆に便利っていう方もしかしたら中にはいるからいいなと思いましたけど。
これ業界によって管理したいデータとか管理の仕方がまた違うと思うんですけど、そのへんはカミナシのアプリはどうやって対応してるんですか。


「結構皆さんから聞かれる質問なんですけど、おっしゃる通り、
例えばレストランとか物流とか警備会社とかだとやってることがもうバラバラで、全く違うんですけれども、
カミナシのアプリ一言というとレゴブロックみたいなものだとよくお伝えをしてます。これ何かっていうと、
パーツだけを僕たちは用意してあげて、例えば数値を入力するとか、ここで写真を撮るとか、
そういった一つ一つのパーツを好きに組み合わせていただいて、自分たちだけのオリジナルの現場管理アプリみたいなものを作れるようなものです。」


実際どうですか、カミナシアプリを導入した会社ではどういう反応がありますか?


「まず若手の方からすると、やっぱり彼らはもう普段日常でもスマートフォンを使っているので待ってましたと、
入った当初からなんでこんな非効率なことやってるんだろうって不安を持ってましたっていう方が多くて、
一方でベテランの方はやっぱり最初抵抗を示すんですけれども、
そこはですね、うちの社員が頑張ってね全部で8回ぐらいミーティングを組んで、
そこでステップバイステップで徐々に使えるようにプログラムを提供してるので、
それを受け終わった後は、自分たちでも使えるってことで自信を持ってすすめてくれるようにちょっとずつ変わっていきます。」


ただデジタル化すると、データがもし飛んじゃったらっていう心配もあると思うんですがこのあたりはどうでしょうか?


「おっしゃられることも、多々あるんですけど、紙でも、例えば水をたくさん使ってるようなとこだと、
濡れちゃって読めないとか普通に破けちゃって噴出しちゃいましたとか、
多々あるので、それに比べるとよっぽどデータの方が安心だねということには結果になります。」


確かに本当にそうですね。プログラミングの知識とかスキルなくてもできちゃうんですか。


「エクセル入力とか、足し算引き算とかの簡単なものができるぐらいのレベルであれば、全然使えちゃいます。」


どうですか実際に導入した会社では、具体的に紙の量を減らすことには成功してますか。


「めちゃくちゃ成功してですね、僕も聞いてちょっと驚いたんですけど先ほどあげたルートインさん、
年間30万枚の紙が使われていて、今ですね道半ばなんですけど14万枚の削減が見込めるっていうことで、そこまでいってます。」


諸岡さん、未来の現場はどんなふうになっていくと考えますか。


「多分今言っても皆さん信じていただけないと思うんですけど、
おそらくですねこの2022年のIT業界とかオフィスワーカーの人たちと同じような働き方がこれから10年以内に現場でも実現されると思います。
おそらく10年前ですね、リモートワークが当たり前になるって言っても誰も信じなかったと思うんですよ。
それぐらい10年って時間は大きな進化をするような時間だと思うので、間違いなく働き方はオフィスワーカー同等になっていくと思ってます。」


今週はそろそろお別れの時間になりました。
最後に、これまで乗り越えてこられたハードルを教えてください。


「一言で言うと、会社が一度潰れかけたっていうのがありまして、何とかみんなの力を借りてここまでやってくることができました。」


興味深いお話ありがとうございます。
来週もよろしくお願い致します。株式会社カミナシ代表取締役CEOの諸岡 裕人さんでした。
ありがとうございました。


«Prev || 1 | 2 | 3 |...| 92 | 93 | 94 |...| 375 | 376 | 377 || Next»
  • Facebook
  • X
  • LINE

TOP