三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ 鈴村健一 ハードキャッスル エリザベス20代〜30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2020.09.29

絶対にダサいと言わせない"新しい漬物ビジネス"

株式会社SEAM 代表取締役社長
石根友理恵
覚悟を決めて、臨月間近の時に会社を登記


ゲストは、先週に引き続き、
株式会社SEAM、代表取締役社長の石根 友理恵さんです。

SEAMで手掛ける「和もん」はパッケージがオシャレで、カジュアルな感じのものばかり。
新しい漬物という感じですね。
そして、D2Cという消費者に商品を直接販売する仕組みにこだわっています。
ご自身で起業することは、いつぐらいから考え出したんですか?

「2012年にサイバーエージェントからスタートアップに転職をしまして
スタートアップでは周りが起業家ばかりで、当たり前のように
自分で事業を行う方がたくさんいらっしゃって
自然と自分の中にも起業という選択肢が浸透していたという
大きな環境にいたというところですね。」

起業することが当たり前の環境にいたという事ですね。

「ただきっかけが2つありまして
1つ目がまだ前の会社にいた時に父が突然亡くなり
人はいつか死ぬから、苦しい選択だとしても自分のやりたい事に
向き合って生きなければ、死んだときに何を残すかというのを
真剣に考える事がありました。
その時に私は「組織」と「事業」の2つを残したいと改めて決めて
会社を辞めて、まずはフリーランスとして独立したという経緯になります。」 

2つ目の転機というのは?

「2つ目の転機は私が妊娠をした時のことで
元々私はものすごく仕事が大好きで、仕事が趣味のようにやってきたんですけども
妊娠中つわりがとにかくひどく仕事が出来ない事態に陥りました。
あと仕事と子育てを両立させていくことに対して
やはり女性はキャリアの前線から一歩引かなければならないし
その後の復帰は課題だらけなんだという事を私自身も周囲を見ていても実感して
これは社会の絶対に解決しなければならない課題だなと感じて
弊社を2017年に立ち上げました。
その当時は実はお漬物事業ではなく、
子育てをしながら働く事をサポートする事業をしていました。
子供向けの動画事業をやっていたんです。」

ということは妊娠中に起業されたということですか?

「そうなんです。臨月間近の時に会社を登記して
周りからは馬鹿じゃないかとすごく言われました。」

何故出産して落ち着いてからという選択肢を選ばずに起業したのでしょうか?

「仕事人生だったのが、その時に初めて明確に辞めたいかもと思ったのです。
自分自身の覚悟も含めて、苦しい状況でも絶対に仕事という
ライフワークから逃げないと決めるために半分戒めのような形で登記しました。」

そこから漬物ビジネスに移行するわけですが
当初の子ども向けのメディア事業を辞めた理由についても伺いました。

「もちろん動画事業も真剣にチームを作って資金調達もしてという
プロセスを経ていたのですが、包み隠さずいうと
最終的に私自身がこの事業に人生をかけられるのかという問いに
ずっと疑問があったというところが最終決定になって方向転換するという
選択肢を取りました。
もう一度自分の中で何故人生をかけられないのかと悶々としている時に
明確に動画を作るというのが違ったんですよね。
沢山の人を巻き込んだので、そのタイミングですべて本心を話し
次は絶対に向き合えるものをやろうと模索をして食にたどり着きました。
何故かというと、先ほど申し上げた父の死が栄養失調気味だったことが
死因の一つだったんです。
2つ目が私自身が妊娠をした時に、フリーランスで会社を立ち上げたばかりで
今の制度では経営者とフリーランスには育休産休がないので
仕事が出来ない時期に備えて根詰めて仕事をしていたら
子どもがお腹の中で育たなくなる病気になり
うちの子はすごく小さく生まれてしまったんです。
私の不摂生と栄養不足が原因という明確な2つのことがあって
改めて事業を考えた時に極論、人間は色々あるけど
個人の活力を見出すのは睡眠と食べ物だという結論になったのです。
であればこの先何十年、食領域の事業に没頭しようと決めました。」

その中でも漬物を選んだ理由とは?

「そもそも私自身が好きだったというのが大前提なのですが
実は市場規模的には、お漬物は現在3000億円くらいあるんです。
かなり大きな市場なのですが、売っているのは
スーパーとコンビニなどの量販店がほとんど。
インターネット販売でブランドを築いているところはほとんど無いんです。
一方で3000億円のシェアはほとんど大手企業が取っていて
あとは地域の小さなお漬物屋さんがいらっしゃるのですが
大手の量産のビジネスモデルによって閉鎖しているところが多くて
イノベーションが起きにくい市場なんです。
だからこそブランドを作ることに価値があると思ったし
D2Cという戦い方に勝算があるのではないかと思ったのがきっかけですね。」

D2Cはお店から買っているイメージにもつながり
ブランド力とD2Cは正しいセオリーという感じがします。
フルーツのお漬物は若い女性の視点かと思ったのですが
そういったことも意識されたのですか?

「そうですね。D2Cでやるには新しいものを作らなければいけないし
作りたいという気持ちがあって、本当に漬物といっているんですけども
パッと見て漬物というよりも別のものだと思っていただきたいし
漬物というと若干ダサいイメージがあるので
絶対にダサいと言わせたくなくて、かっこいい、可愛い、もしくは新しいと
言わせようと思った1つがフルーツですね。」

石根さん2週にわたってありがとうございました。
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