三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ 鈴村健一 ハードキャッスル エリザベス20代〜30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2020.10.20

全方位に向けたサービスでマンガ業界全体をスムーズに

アル株式会社 代表取締役
古川健介
いい状態のマンガ業界をテクノロジーで加速させたい


今週のゲストは、マンガ情報サービス・アル株式会社 代表取締役の
「けんすう」さんこと古川健介さんです。
1981 年生まれの古川健介さんは、 大学卒業後、リクルートに入社し、
新規事業の立ち上げを担当。
リクルート退職後、ハウツーサイト「nanapi」の代表取締役などを経て、
去年「アル」の代表取締役に就任されています。

さて、まずは「アル」の主な事業を教えて下さい。

「アルはマンガ系のサービス。例えば新刊が出た時にお知らせしたり
 SNSなどでマンガのコマをシェアしたい時に
 権利者の許可を取って切り取って投稿できたり
 色々なところに点在している無料マンガを1つにまとめて
 閲覧できるページを作ったりという事を主にやっています。」

マンガと僕らをつなぐ色々な方法を提示してくれていますね。

「まさにそこを意識しています。」

ファンである読者以外、出版社などにもサービスを提供されているとか?

「主にマンガの読者と、マンガを作る出版社、マンガを描いている作家さん
 マンガを売っている書店さんの4者に向けてサービスを展開しています。
 先ほどは読者向けでしたが、出版社向けにとあるマンガの
 どの回が一番良かったかを読者に投票してもらい
 それをコメントとともにマンガの最終巻にコメントと一緒に載せましょう
 といったサービスをやっています。
 作家さん向けにはTwitterでマンガをPRしたいという時に
 マンガをアップロードする方が多いのですが
 Twitterの機能だけではやりづらいので、
 そこを補完するようなサービスをしていたり、
 書店さん向けにはマンガファンだったり、マンガを作っている編集者の方の
 オススメのマンガを推薦するような棚を一緒に作ったりだとか
 マンガ業界の全方向を向いて事業をしている感じですね。」

漫画に関わることは全てやってみようという気概を感じます!

「基本的にマンガ業界に、私たちのようなインターネットテクノロジーに
 詳しい者が入ることで全体がなめらかになるというか
 スムーズになることを意識しています。」

なぜ全方位を目指されているのでしょうか?

「やはりインターネット業界にはGAFAと呼ばれるような
 強いプラットフォームがあって
 業界的にはディスラプトと言うんですけども
 既存の産業構造を破壊して新しい価値を作っていくと言うのが
 ここ20年くらいの主流だったんですね。
 それはいい面もたくさんあるのですが、
 一方で例えばUberが出てきてしまうと世界中のタクシー業者さんが
 潰れていってしまうなど破壊することによる弊害もあると思っています。
 マンガ業界においては、雑誌があって
 その中にワンピースのようなめちゃめちゃ売れる作品もあれば
 新人作家のこれからの作品もあると言う構造になっていて
 ワンピースがたくさん稼いでくれるから
 どんどん新しい作品に投資ができて新人作家も育てられると言う
 生態系がいい感じに出来ていたからこそ
 こんなに多様性のあるマンガ業界が出来た。
 これがインターネット上で破壊してしまうと
 逆に一部の人気作品に寄ってしまったり
 アルゴリズム的にトップの作品しか読まれなくなって
 新しい作家が出てこないようなことが
 このままだと起こり得てしまうかなと思っていて
 今の作品を生み出せるいい状態のマンガ業界を
 テクノロジーで加速させる方をやりたいなと思ったので
 今のような形を取っていますね。」

子どもの頃と今のマンガの感覚は違いますよね。
アニメも観たいものを探して観る時代になったから
話題作に食いつきやすくはなったのかなと言う感じがします。
アルがやっていることは繋げてくれることになる
これからの作家さんものびのびと描いたり
それを伝えるすべも作ってくれるわけですよね。

「理想はそういう形にしたいなと思っていますね。」
 
マンガ業界の新しい息吹と言う感じがしますが
どんどんこの流れが広がっていく感覚はありますか?

「雑誌から単行本の時代からマンガアプリ、
 スマートフォンでマンガを読むようになったと言うのは大きな変化で、
 ここに対してはマンガ業界は素早く対応できて
 世界で唯一アマゾンなどに独占されていない状態なんです。
 アメリカやドイツやカナダなどはアマゾンの電子書籍のシェアが
 70%を超えている状態なんですが、日本では150くらいの電子書籍ストアがあって
 LINEマンガさんやピッコマさんなどアマゾン以外の
 たくさんのプレーヤーがいると言う状態。
 ここは出版社の対応力が高かったなと思うのですが
 ここから10年さらにマンガの読まれ方が変わっていくと思っています。
 みんなで一緒にマンガを読むですとか、
 ページをめくることなく動画のように観れるですとか
 マンガの上に副音声的に誰かが説明するとか
 そういった流れも来るんじゃないかなと思って
 その辺りも手がけ始めていますね。」

ゲーム実況のようにマンガもみんなで共有するものになっていく感覚が
より強くなる可能性が高いですよね。
アルのユーザーや投稿されている方たちの評判はいかがでしょうか?

「ありがたいことに漫画に何かしたいと思っている方がたくさんいて
 アルというサービスは正直まだまだだけど応援したいと思ってくれている方が
 多いので、アルのファンに支えられているという状態になっていますね。」

出版社の方々の協力も必要ですよね。
そういった方々は、アルのサービスにどんな感想を持っていますか?

「出版業界の人たちもマンガを盛り上げてくれるならというので
 まだ実績も数字も良くないけれども一緒にやりましょうと
 非常に協力してくれてマンガ業界の中でお互い敵か味方かと考えるよりも
 youtubeなど他の気軽なエンターテイメントに
 どんどん市場を食われていかないように頑張りましょうという
 関係性になっています。」

マンガはまだまだ進化するんでしょうね!
最後にこれまで乗り越えてきたハードルを教えて下さい。

「象徴的な大きなハードルを乗り越えてきたというよりかは
 1日に3、4つ乗り越えなきゃいけないハードルがあって
 それを必死に乗り越えてきているというのが
 一番自分の感覚には近いですね。
 日々のハードルを乗り越えるのに必死という感じです。」

けんすうさんには来週もお話を伺います!
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