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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

19.07.09

NYのLGBTQのパレード【プライド・マーチ】

null今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!

今日、お話を伺うのは、『BuzzFeed Japan』シニアフェローの古田大輔さんです。
古田さんが注目したネットの話題はこちら!


「ニューヨークの世界最大規模のLGBTQのパレード、プライド・マーチ」

鈴村:今回、取り上げていただく話題は『ニューヨークの世界最大規模のLGBTQのパレード、プライド・マーチ』。ということで、先週、現地で取材されたんですよね?


古田さん:はい、弾丸出張で2泊4日で行ってきました!


エリザベス:2泊4日!?


鈴村:そのうち2日は飛行機で寝てるんじゃないかっていうね…(笑)


古田さん:はい、飛行機で寝てたっていうね。(笑)


鈴村:どうでしたか?


古田さん:もうね、すごかったです!元々、世界最大規模のマーチの一つといわれているんですけど、毎年見ている人が、今年は3倍くらいすごい!と言っていました。というのも、今年は、すごい記念すべき年で、LGBTのムーブメントの発祥ともいえる『ストーンウォールの反乱』というのが50年前にあったんですよ。ニューヨークにある「ストーンウォール・イン」で、警察の取り締まりに反抗した人たちがいて、そこから、自分たちの権利を守るという運動に繋がっていき、それが脈々と受け継がれてきたという記念すべき年。だから、世界中から人が集まってきて、日本からも250人参加することになって、それで一緒に行こうよ!と誘われて、僕もいろいろ抱えてたんですけど、これは行くしかない!!と思って、2泊4日で行ってきました。


鈴村:50年の記念ですから、いつもよりすごかったというのは日本のニュースでも伝わってきてたんですけど、どのあたりがすごかったんですか?


古田さん:参加者もすごい盛り上がりなんですけど、僕が一番すごいなと思ったのが、“街をあげて”というところですよね。本当に街全体が祝福する空気に包まれていて。一番びっくりしたのが、めちゃめちゃ予定が押したんですよ、夜の10時には全ての予定が終わって道路封鎖が解除される予定だったんですね。それが、日本チームが出発する予定の時間が本当は6時だったんですけど、実際に出発したのが10時くらいだったんですよ。終わる時間に出発していた…。


鈴村:そんなに押していたんですか?


古田さん:そこで、道路封鎖は延長。結局、日本チームがゴールしたのが午前0時過ぎてたんですよ。でも、その後もパレードは続いていましたからね。すげぇなって。


鈴村&エリザベス:えぇぇ〜〜〜〜!


鈴村:寛容ですね。


古田さん:日本で、渋谷でこれをやったら大変なことになるだろうなって思いました。


鈴村:もう次の日は、大問題ですよね。でも、みんな寛容なんですね。あと、大企業も参加しているんですよね?


古田さん:大企業も自分たちのチーム、フロートを出して参加していて、それぞれの企業でメッセージも出しています。その企業で従業員としても働いているし、お客さんにもLGBTの人たちがいるわけですよね。なので、私たちも仲間ですよ!このムーブメントを広げていきましょう!というふうなところを示す場所になっていますね。


鈴村:話を聞いていると、明るくて良いなって思うんですよね。LGBTQの問題というのは、どこか深刻に捉えてしまったりするところがあったり、特に日本では、まだ寛容ではないという部分がすごく大きくあると思うんですけど、このパレードの参加者はLGBTQの人たちだけではないんですよね。


古田さん:そうですね。僕も当事者ではないわけですよね。でも、ずーっと長いこと取材してきてすごく関心がある人間も、そこで一緒に歩いて、みんなで楽しく過ごすというのもあるし。あとは、異性愛者の人たちは、普段の会話から普通に、最近、彼女出来たの?とか話すじゃないですか?でも、同性愛の人たちとか、トランスジェンダーの人たち、例えば、同性愛の男性に、彼女出来たの?とか話すと、それにいちいち説明しないといけなかったり、時には、嘘を付いたりしないといけない、それって変じゃないですか?でも、あの場所においては、みんなが自分のセクシャリティーを、バッと出しても、それで何?って感じで、それってすごい幸福感に繋がっているんだろうなって思います。


鈴村:こうやって声を上げるってこと自体がすごく大事だと思うんですけど、それはやっぱり感じますよね。


古田さん:みんなが叫ぶメッセージ性の一つとして、よくスピーチの中とかに出てくる言葉で、“私たちはもう見えない存在ではないんだ”というのがあります。“私たちはここにいる”と。


鈴村:僕は、理解できないことは、悪いことではないということをずっと話ししているんですけど、やっぱり、そういうことって大事で、その人はその人の個性であって、そのままで居ていいんだよということを言える社会だったり、環境だったりをどんどん整えていくべきなんじゃないかなと、今回のパレードを見て、僕は強く思いますね。


古田さん:あともう一つ言えるのが、じゃあ全員が理解するのか?というと、そんなこともないわけですよね。例えば、同性愛の結婚は、先に権利を持たせようよというのが、最初にこないといけないと思います。


鈴村:そうですね、それでいい気がしますよ。


そして、今日の #スズコメ はこちら。





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