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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

19.07.11

検証動画『本当にヒールはつらいのか?』

null今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!

今日は、気になる・人に話したい旬のネタをお届けするネットニュースサイト『ネトラボ』の編集長、加藤亘さんにお話を伺いました。
加藤さんが注目したネットの話題はこちら!


【ネット上で話題になっている検証動画『本当にヒールはつらいのか?』】

まずは、街の声。
今日は「職場で女性がパンプスやヒールを履くのは“マナー”だと思いますか?」という質問をしてみました。

「そう思いません。確かにイメージ的にはすごくピシッと出来るんですけど、腰にもきちゃうんで逆に疲れたりしますし、営業なんですけど、逆に外回りの時の靴は全然ハイヒールとか履かないようにしているんですよ、私は。」
「思いません。負担をかけてまでお仕事をするんであれば、もっとより良く、お仕事の効率よくなるような服装だったりとかでお仕事できた方が良いと思うので、わざわざマナーにする必要はないと思います」


鈴村:女性は職場でヒールやパンプスを履くものなど、性別で履く靴を強制的に指定するオフィスマナーは本当に必要なのか?という疑問が広がっていますね。
僕もそう思うんですけどねぇ。ザベスさんは、街の声を聞いてどうですか?


エリザベス:私もごもっともです。私は就活中の時とか、ヒールを履かなきゃならないので、でも、疲れるから、ペタンコの靴を持ち歩いて履き替えてました。面接の直前とかに。


鈴村:あぁ、やっぱりそうだよねぇ。そういうご苦労もあるんでしょうね、女性は。
さて、加藤さん、今話題になっている検証動画があるんですよね?


加藤さん:はい、その検証動画が話題になったのは、そもそもネット上で広がった『#KuToo』というムーブメントが背景にあります。履物の“靴”と、痛みの“苦痛”、そして、SNS上でセクハラなどを訴える“#MeToo”を組み合わせたハッシュタグです。靴ズレが起こりやすいヒールやパンプスの着用を会社が強制することや、その着用がマナーや常識だとみなされる風潮に異を唱えるというもので署名活動を展開。先月には、国会で取り上げられるなど話題になりました。そういった状況を背景に今月3日、2人組のYouTuberユニット『トペコンヒーロー』が『ヒールが辛いのは本当か?男が実際に履いて検証』という動画を投稿しました。これが広く拡散されまして、7月10日時点で再生回数が10万回以上となっています。


鈴村:かなり拡散されたんですね。具体的にはどんな内容なんですか?


加藤さん:メンバーの白石楓さんがパンプスを履いて1日出掛けてみるという内容なんですが、結果的には、白石さんは、4時間ほどで足に『擦り傷』や『みずぶくれ』を作ってしまいまして、予定を完遂することなく、靴を履き替えて帰宅することになってしまいました。
ネトラボ編集部では、その白石さんに取材を行いました。パンプスを履く前は、正直、気合で誤魔化せるくらいの痛みだと思っていたそうなんですけど、終わってみると、1日持たずに断念。ナメててごめんなさいと述べています。
白石さん自身は、#KuTooの活動は知ってはいたんですけども、自分は一生履かないだろうなと、どこか他人事だったそうなんですね、それで動画の反響が大きくて、ちゃんと調べてみると、パンプスを履くのは女性が主ですが、そのルールを作る側には男性もいるので、男性も当事者なのだな、もう他人事ではいらないと意識を持ったということなんですね。
その#KuTooの署名活動を展開している石川優実さんは、ヒールやパンプスが好きな人は引き続き履き続ければいいし、もし、男性でヒールやパンプスを履きたい人がいるならば履けるような、そういう選択肢が男女同じような世の中になればいいとおっしゃっています。
オフィスマナーは、明文化されたルールではない場合も多くありますが、同調圧力とですね、非常に強いものだと言えます。そんなオフィスマナーは本当に必要なものなのか、誰もが快適に楽しく働ける社会というのはどういうものなのかを考えるきっかけになってくれればいいなと思っております。


鈴村:そうですよね。マナーというのは、世の中にいろいろありますけど、なんでこのマナーが生れたかということが、もうわからなくなって、マナーだけが残ってるのってありますよね。本当のところはどうかはわからないですけど、本当にシュッと見えるし、女性らしい姿になるからとか、何かあったのかもしれない、でも、そういうものがなくなって、“パンプスやヒールを履くものだ!”だけが残っちゃっている感じがして、男性は特にそこに自分の体験がないもんだから、女性は履くものでしょ!とかってね。
この#KuToo運動の時に、男性からの反発が結構あったというのを見て、僕はびっくりしました。夏場だろうがなんだろうが、男はいつもスーツを着ているんだから、女性もそれくらいの苦痛を味わうべきだっていうコメントが出た時に、なんでそんなこと言うんだろう?と、なんて非生産的な…って、すごい驚いたんですよね。


エリザベス:多分、スーツの痛みと足のヒールの痛みは絶対に違う。長時間それで歩き続ける大変さはわからないだろうな…。


鈴村:ちなみに僕は、履いたことあるんですよ。仕事で女装するみたいなのがあるので。それで履いたときに、本当に一瞬で足を痛めちゃいました。靴としてこの作りは合ってますか?って思うレベルですよ。


エリザベス:慣れてないと本当にそうですよね。


鈴村:だから、本当に大変だと思いますよ。僕は早く自分で選択できる世の中になればいいなと本当に思います。ヒールが悪いわけではないと思うんですよ。ちゃんと必要な時に履く、おしゃれな時に履くもので良いと思いますしね。


そして、今日の #スズコメ はこちら。





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