20.06.25
新型コロナウイルスの間違った情報に触れた人は…
いま知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!
今日は、いま気になる・人に話したい旬のネタをお届けするネットニュースサイト『ねとらぼ』の編集長・加藤亘さんにお話を伺いました。そして、加藤さんが取り上げたニュースはこちらです。
【 新型コロナウイルスの間違った情報に触れた人は72% 】
ザベス:総務省が19日に『新型コロナウイルス感染症に関する情報流通調査報告書』を公開しました。この調査によると、「新型コロナウイルス感染症に関する間違った情報や誤解を招く情報について見たり聞いたりした」と答えた人の割合は72%にのぼり、多くの人がデマやフェイクニュースに触れていることが分かりました。また、そういった情報を最も多く見かけた媒体は「Twitter」とのことです。
鈴村:早速ですが、総務省が行った調査について教えてください。
加藤さん:新型コロナウイルス感染症に関する間違った情報、誤解を招く情報が未だに多く見られます。こちらはそういったデマやフェイクニュースの実態把握を行い、今後の対策を行うにあたって参考となる情報を集めるために調査されました。
総務省による「新型コロナの情報流通調査」は、普段からインターネットを週1日以上利用している15歳から69歳の男女を対象にしたアンケートで、サンプル数は2000件です。
加藤さん:この調査によると、95%以上の人が平均して1日1回以上、2割程度の人は1日に10回以上新型コロナに関する情報やニュースを見聞きしていて、その中で「お湯を飲むと予防になる」など17のフェイクニュースについて、72%の人が見聞きしたことがある、と回答しました。
これは、およそ4人中3人がデマ情報に触れているという結果になります。
鈴村:それだけ多くの人が間違った情報に触れていたら広まりますよね…。そして、そのフェイクニュースを最も多く見かけた媒体がTwitterだった、という結果だったと。
加藤さん:総務省が提示した代表的な17のフェイクニュースを多く見かけた媒体の第1位が「Twitter」で第2位が「ブログやまとめサイト」という結果でした。
で、そのフェイクニュースを共有したり拡散した、と回答した人は全体のおよそ3割。この調査を見ると、新型コロナに関する情報が「怪しい」と思ったとき、年代が若いほどその真偽を確かめる傾向が強く、同時に間違った情報を信じてしまった割合や情報を拡散してしまった割合も高かったんですね。
若い世代は真偽の確認方法もSNSというケースが多いので、SNSの事業者に対してはこういったデマに対する取り組みが求められています。
鈴村:以前、Twitter社が新型コロナに関する投稿ルールを見直した、というニュースも取り上げましたよね。
加藤さん:今年3月以降、デマや間違った情報などが含まれるツイートに対しては、削除要請や非表示化などの対応を行っています。また5月からは、新型コロナに関する間違った情報を含むツイートに「警告ラベル」を表示する機能も導入しましたが、こちらは正しい情報にも警告ラベルを表示してしまう、といったミスもありました。
鈴村:情報を知りたいと思ったときに、多く利用されている媒体は?
加藤さん:この調査によると1位「民間放送」、2位「Yahoo!ニュース」、3位「NHK」で、若い年代では「LINE NEWS」や「Twitter」という方が比較的多かったです。
そして、今日の #スズコメ はこちら。
"リポビタンD TREND NET” #スズコメ ? #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) June 25, 2020
今朝は【新型コロナウイルスの間違った情報に触れた人、72%】
全ての人が悪い情報を流すわけではないですが、フェイクニュースと大事なニュースが無作為に流れてくるのがツイッターだと思います。ほとんどの方が良い事と思って拡散しているんですよね。
"リポビタンD TREND NET” #スズコメ ? #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) June 25, 2020
情報入手する手段がたくさん増えた中で、ツイッターも「警告ラベル」が出たりと対策してますが、個人がどう情報を受け止めるか、精査するか、大事な時期に入ってきたと思いますので、疑わしいことは拡散しないことがまずひとつ大事だと考えています。