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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

20.12.24

マスク無しの利用客、タクシーへの乗車拒否を国が認可

nullいま知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!

今日は、いま気になる・人に話したい旬のネタをお届けするネットニュースサイト『ねとらぼ』の編集長・加藤亘さんにお話を伺いました。そして、加藤さんが取り上げたニュースはこちらです。


マスク無しの利用客、タクシーへの乗車拒否を国が認可

国土交通省・北海道運輸局は18日、タクシーの利用者が正当な理由なくマスクの着用を拒否した場合、運転手が乗車を断ることができるルールの変更を道内のタクシー事業者に認めました。国は、東京や関西のタクシー事業者にも、同様の認可をしていて、マスクを着けない利用客の「乗車拒否」を認める動きが広がっています。


鈴村:加藤さん、タクシーのルールが変更になったということで、どう変わったのでしょうか?


加藤さん:運送約款の変更内容は、「タクシー利用客が正当な理由なくマスクの着用を拒否した場合には、乗車を拒否できる」というものです。
「正当な理由なく」とあるように、マスクを着用しない人を一律に拒否する内容ではありません。例えば、病気などでマスクを着けることができない、といった場合には適用されません。
手続きも段階的に定められていまして、利用客がマスクをしていない場合、まず「運転手がマスクを着用していない理由を確認」し、正当な理由がない場合は着用を促します。その上で「着用を拒否された場合」に、運転手が乗車を断ることができる、というルールです。


鈴村:ルールを変更した理由について、事業者側はどう言ってるんですか?


加藤さん:タクシーは、コロナが拡大する中で、感染のリスクを抱えながらも、高齢者や妊婦を含む地域住民の運送を担い、公共交通機関としての使命を果たしてきました。
その一方で、タクシー利用者の中には、酔ったままマスクを着用せずに、大声で話しながら乗車する人がいるなど、運転者から「不安だ」という相談が以前から寄せられていました。
これまでは、マスクをしていない人や、咳き込んでいる場合には降りてもらったりなど、乗車を断る場合はあくまで「現場の判断」だったため、時にはトラブルに発展するケースもあったそうです。そういった背景があり、今回、運転手の安全を確保して「タクシー事業の安定的な継続」を図るために、ルールを変更したということです。


鈴村:すべてのタクシー事業者が、このルールを適用しているんでしょうか?


加藤さん:現在、北海道をはじめ、東京、大阪、兵庫、京都、愛知、岐阜、三重など、各県に営業区域を持つタクシー事業者がこのルールを適用していますが、なかには、「日の丸交通」のように、「マスクを着用しない=乗車拒否」のルールを適用していない会社もあります。
日の丸交通の公式サイトのお知らせを見たんですけど、「ご乗車をお断りするといったことはございませんが、飛沫感染防止対策のお願いをする場合がございます」と書かれていて、タクシー利用者も運転手も、お互いに気を遣う場面が多くなったな…と感じました。


鈴村:今回の「乗車拒否」の認可について、ネット上ではどんな意見がありましたか?


加藤さん:「当然のこと」「マナーとして当然すべき」といった、肯定的な意見が多数見られました。中には「空港やバイキングを提供するホテルなどにも、同様の仕組みが必要ですね」といった意見もありました。
また、「逆にトラブルが増えそう」と懸念する声もあり、なかには「罰金などのルールを決めたほうがいい」といった過激な意見もありました。


鈴村:マスクをしないよりもした方が感染防止になるっていうことは分かっていますし、そう考えるとマスクが出来ない事情がある方以外は、マスクを「するか」「しないか」で言えば、した方が良いのではないかと僕なんかは思いますけれどね。



そして、今日の #スズコメ はこちら。






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