21.08.09
東京オリンピック閉幕
今日はスポーツジャーナリストの生島淳さんにお話を伺いました。生島さんが注目した話題はこちらです。
東京オリンピック閉幕
吉田：今日のテーマは「東京オリンピック」。開催直前まで紆余曲折あった東京オリンピックを、スポーツジャーナリストの生島淳さんと振り返ります。
無観客開催など異例のオリンピックとなった今大会ですが、一言で言うと生島さんはどんなオリンピックだったと思いますか？
生島さん：若い！
吉田：若い！？競技などを含めて、ということですね。
生島さん：スケボーやBMXなど、2000年以降に生まれた人が金メダルを取るようになって。要は自分の子ども世代にインタビューをしていく時代になったんだな、ということを実感しましたね。
吉田：メダリストの記録も、（日本の）最年少記録を更新しましたもんね。
生島さん：13歳ですよ、西矢さん。いやーもう、何を聞いたらいいのか分からなくなりますね。（笑）あとは体操の橋本大輝選手だとか、彼らは恐らく、小学生のころから自分の演技を親御さんが家庭用のビデオなどで録画しているので、ひょっとしたら自分の演技を全て映像でストックしている世代かもしれないですし、あと何よりも大きいのは、今はタブレットがありますので、自分の演技をすぐに確認できる時代の人たちが主役になって来たんですよね。
吉田：そうですね。今はスマホで動画撮影も可能なので、これからさらに進みそうですよね。
生島さん：ただ、体操の指導者の方に伺ったところ、すぐに確認してしまう選手はダメで、映像を見る前に自分の感覚がどうだったかを言語化できる選手が強くなる、ということでした。で、橋本大輝選手はそういう選手だったと言っていましたね。タブレットなどは便利ですが、やっぱり自分の感覚や言葉を大切にする人が、今回メダルに手が届いたのかな、と思ったりもしますね。
吉田：そういったテクノロジーの面で言うと、柔道もかなり映像を分析した、ということですが。
生島さん：そうですね。これまであまり組んだことのない対戦相手の場合、すぐに動画で分析をしまして、準々決勝と準決勝の間で少し時間が空くので、そこで新しい作戦を立てて稽古で試してみたりと、どんどん時間が短くなっていますね。しかしその一方で、ベテランは隅に追いやられてしまったのかな、という気もします。
吉田：なるほどねー。動画で試合を分析して、そして気持ちと技術を次の試合までに持っていく、ということもまたすごいですよね。
生島さん：日本の柔道もですが、中国の卓球もそうだよね、恐らく。相手のサービスのクセなどを分析して、すぐに作戦に活かす、という感じですね。
吉田：そして、今大会で大きく注目されたのが「混合競技」ですよね。過去最多の33競技339種目が行われた東京オリンピックですが、その中でリオ大会の2倍に増えたのが「男女混合」の種目でした。この「混合競技」についてはどうでしたか？
生島さん：まず、なぜ混合競技が増えたのか？ということを考えていきますと、これはIOCからの「男性と女性は平等である」というメッセージなんですよね。で、競技の数を揃えていくのではなく、「男女一緒に参加する競技を増やしましょう」というのが21世紀のIOCからのメッセージ…と理解していただければと思うんですけれど、卓球の混合ダブルスのように元々あった種目は良いんですが、「混合リレー」あれはちょっと難しい気がするんだよなぁ。あれは選手自身の実力というよりも、監督の采配の力が試されることになってしまうから、アスリート的にどうなのかな、という気はちょっとしたりもするかな。でも、若い世代は気にしないのかも。「こういうものだ」と思って、今から生きていくからね。
吉田：今後、この「混合種目」というのは増えていきそうですか？
生島さん：どんどん増えていく方向にあると思うので、そのあたりは戦い方も変わってくるかもしれませんね。
吉田：そして、今大会は新競技の解説もかなり話題になりましたよね。なんかもう斬新でした、言葉が！
生島さん：「鬼ヤバイっすねー。」とか、あとBMXでびっくりしたのが、「オーマイガー！です」と言っていて。この“ノリ”がかえって新鮮で、逆に皆が興味を持ちましたよね。
吉田：そうですね。NHKのアナウンサーの方とのギャップもまた楽しめましたよね。
生島さん：あのあたりはアナウンサーの方も頑張ったと思いますよ。
吉田：流行語にも、もしかしたら入るかもしれませんよね。
生島さん：かもしれませんね。「鬼ヤバイ」が（笑）
吉田：入るかな！？（笑）
そして、今日の #アキコメ はこちら。
#リポビタンD TREND NET #アキコメ??
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) August 9, 2021
今朝のテーマは、
「 #東京オリンピック 」について、
日替わりパートナー・スポーツジャーナリスト
生島淳さん[@meganedo ]とともに振り返りました！
改めて振り返ってみて、
競技と運営は別の軸として考えるべきだと感じました。
#リポビタンD TREND NET #アキコメ??
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) August 9, 2021
明るい気持ちにさせてくれたすべてのアスリートの皆さんに、感謝の気持ちでいっぱいです。
たくさんの感動をありがとうございました！
東京パラリンピックも引き続き応援したいと思います。
