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23.11.27

今、警戒が必要な『季節外れの感染症』

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ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルが、注目のニュースを読み解きます。
今日はダイヤモンド・オンライン編集委員の神庭亮介さんにお話を伺いました。
神庭さんが注目した話題はこちらです。


【今、警戒が必要な『季節外れの感染症』】

ユージ:新型コロナの感染者が減少傾向にあるなか、今、増加しているのがプール熱やインフルエンザです。どちらも、季節外れの流行ということでも注目されています。これ、結構流行っていますよね。特に学校などでよく耳にしする方もいるのではないでしょうか。学級閉鎖の話があったり、インフルエンザは昔から聞きなじみがありますが、プール熱はご存知ない方もいるかもしれません。先週、夏に流行のピークを迎えるプール熱の1週間あたりの患者報告数が、過去最多を更新したというニュースがありましたよね。どのくらい増えているのでしょうか?


神庭さん:国立感染症研究所のデータをもとに、時事通信などが報じたところによると、11月12日までの1週間に全国約3,000の小児科の定点医療機関から報告された咽頭結膜熱(プール熱)の患者数は1万173人です。1医療機関あたりの患者数は3.23人。全国の数字が3人を超えるのは初めてだそうです。1999年以来、過去最多になります。25の都道府県で「警報」レベルの「3人」を上回っています。特に、福岡・奈良・佐賀などそういったエリアでの感染拡大が目立っています。


ユージ:どんな症状が出るのでしょうか?


神庭さん:厚労省や感染研、東京都などの情報を総合すると、アデノウイルスが原因の感染症で、主に38〜39度の発熱、頭痛、喉の痛み、結膜炎(充血・目やに)などの症状が出ます。子供がかかることが多く、発熱や目やになどの症状が5日ほど長引くことがあります。ほとんどの場合は、自然治癒するのですが、まれに肺炎などの重症化する場合もあります。


ユージ:「プール熱」という名前は何でしょうか?


神庭さん:プールでの接触や、タオルの共有などを通じて感染することがあるため、通称プール熱と呼ばれます。例年だと5〜6月頃から徐々に流行し始め、7〜8月にピークを迎えるのですが、年間を通じて感染リスクはあります。プール以外に温泉などでうつることもあります。「秋冬だから安心」「プールじゃないから大丈夫」というわけではありません。子どもだけでなく、大人もかかるので油断しないでください。感染力が非常に強く、感染経路としては咳やくしゃみなどの飛沫感染、目やにや排泄物に触れた手で目などに触れる接触感染、口に入ってしまう経口感染などのルートがあります。


吉田:私の息子も先月アデノウイルスにかかり、かなり大変だったのですが、感染対策はどうしたらいいですか?


神庭さん:アデノウイルスはアルコールに強く、アルコール消毒が効きづらいです。石鹸による手洗いや、うがいが大切です。プールや温泉の後はシャワーで流す。感染者との濃厚接触を避ける。流行期は、タオルの共有も極力やめるといった対策が考えられます。


吉田:かかってしまったらどうしたらよいでしょうか。


神庭さん:厚労省は吐き気、頭痛の強い時、せきが激しい時は早めに医療機関に相談するように呼びかけています。高熱が続いてぐったりしているような場合も、受診を検討していただきたいなと思います。


ユージ:気になるのは、これまで夏に流行していたのが、なぜ今、流行しているのでしょうか?


神庭さん:明確な原因は分かっていませんが、コロナ禍の「反動」を疑う医療者もいます。コロナ禍でみんなが頑張って感染対策をしたことでコロナ以外の感染症も一緒に抑制されていたわけですが、その対策が緩和されたことで、幼児が免疫を持っていない病気にかかりやすくなっているのでは?という仮説があります。


ユージ:今、インフルエンザも流行っていますよね。


神庭さん:季節性インフルエンザが猛威を振るっています。11月19日までの1週間に全国約5,000の医療機関から報告された患者数は10万6,940人。1医療機関あたりだと21.66人。去年の同時期が0.11人でしたので、196倍に跳ね上がっています。特に、佐賀・北海道・長野などで拡大が目立ちます。休校や学年閉鎖、学級閉鎖になった学校や保育園・幼稚園は、1週間だけで4,000校弱。今シーズン累計だと3万1,000を超えます。


吉田:インフルエンザは、先月娘がかかりました。感染拡大していますよね。


神庭さん:ANNの報道によると、インフルエンザの治りかけに中耳炎になる子どもが急増しているそうです。インフルエンザそのものが原因というよりは、インフルエンザによって鼻の奥で感染が起きやすくなり、そこで別の細菌が悪さをするということのようです。子どもの年齢によっては「耳が痛い」ということをうまく伝えられないこともあるので、親御さんは少し注意して気にかけてあげて欲しいなと思います。


ユージ:インフルエンザ、プール熱などお話しをいただきましたが、他に注意すべき感染症はありますか?


神庭さん:溶連菌感染症も増えています。症状は、のどの痛みや発熱、嘔吐など。「イチゴ舌」といって舌が赤く腫れることもあります。腎炎やリウマチ熱などの合併症が出るリスクもあるため、早めに受診し、病院で処方された薬は自己判断でやめたりせず、しっかり飲み切るようにして欲しいなと思います。また、中国では子どもの間でマイコプラズマ肺炎などの呼吸器疾患が大流行し、患者が病院に殺到していると報じられています。隣の韓国でもマイコプラズマが流行しているそうなので、日本でも同様の事態にならないか注視していく必要があります。新型コロナの感染者数が減少傾向なのは不幸中の幸いですが、その他にも様々な感染症があるので、マスクや手洗い、消毒などできる範囲で自衛していただけたらなと思います。


そして、今日の #ユジコメ はこちら。





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