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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

19.09.23

千葉の台風被害、激甚災害に指定の見込み

nullいま知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!

今日は、報道ベンチャーの株式会社「JX通信社」代表取締役・米重克洋さんにお話を伺いました。米重さんが注目したネットの話題はこちらです。


「千葉の台風被害、激甚災害に指定の見込み」について

このニュースのあらましは…


台風15号による一連の被害が、国の激甚災害に指定される見込みとなりました。今後は国の補助を受けて復旧を目指す、とのことです。

鈴村:まず「激甚災害(げきじんさいがい)」とはどういうものなのでしょうか。


米重さん:「激甚災害」は、地震や台風などによる大規模災害のうち、被災地への財政援助が特に必要な場合に国が指定するものです。


鈴村:こちら、ネットの反応はいかがでしたか?


米重さん:今回は非常に被害が大きかったので(激甚災害に指定されるのは)当然だ、という声が大きいんですけれど、それ以上に政府や自治体の動きが遅かったのではないか、という声が目立ちますね。


鈴村:実際、今回の災害での国や自治体の動きは?


米重さん:特に千葉県には、災害対策本部の設置が遅かったのでは?という指摘があります。今回の台風は9日の明け方に上陸しているんですが、災害対策本部が第1回の会合を開いたのが、翌日の午前…つまり丸一日空いているわけです。さらに、県の職員を被災地に派遣したのは12日の夕方になってからだった、ということで、3日以上経っているんです。知事も最初の段階で「これまでに経験したことがないほどの暴風雨」とおっしゃっているので、被害状況自体は察していたのではないかと思われますが、これだけ大きな被害があったのに、結構もったりした対応になってしまいました。


鈴村:なぜ対応が遅くなってしまったのでしょう?


米重さん:これは、役所…特に県庁が情報を持っていなかった、ということに尽きるのかなぁ、ということですね。停電で通信機能が悪化していますので、市役所や町役場から県庁に連絡しようにも電話がつながりにくい状態で、今回の場合は衛星回線までつながりにくい状況だった、ということです。


鈴村:今夏は、ほかにも激甚災害に指定される場所がありましたね。


米重さん:8月の九州北部豪雨で被害の大きかった佐賀県の多久市、武雄市、あとは大町町も激甚災害の指定を受ける見込みとなっています。


鈴村:今回の災害ではどんな課題が分かったのでしょう?


米重さん:停電の長期化と、それにかかわる福祉的な問題が起きることが明らかになったと思っています。直後は基地局も動いていたんですが、そのあとは電源の供給が途絶えたことで、通信環境の悪い状態が場所によっては1週間経っても復旧しなかったこと。そういった2次被害に関しての課題は、今回非常に多かったと思います。そして、これから深刻になってくるのが「災害ごみ」の問題ですね。こちらは粗大ごみが何十年分もまとめて出てくるようなものなので、それをどうやって処理していくかなど、結構大変な問題になると思います。


そして、今日の #スズコメ はこちら。






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