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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

19.10.23

ピエール瀧さんの出演映画が「助成金不交付」

null今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!

今日は、政局から炎上案件まで独自の視点で発信するニュースサイト『J-CAST ニュース』の副編集長、城戸譲さんにお話を伺いました。
城戸さんが注目したネットの話題はこちら!


【ピエール瀧さんの出演映画が「助成金不交付」…ネットでは批判相次ぐ】

このニュースのあらましは…


文部科学省所管の『日本芸術文化振興会』が、現在公開中の映画『宮本から君へ』に内定していた助成金1000万円の不交付を決定。決定理由などに批判の声が集まっています。

鈴村:まずは、ここ数日でネットではどのようなことが話題になったのか教えていただけますか?


城戸さん:昨日の即位の礼に関連しまして、朝から雨が降っていたということで“三種の神器”の一つである“天叢雲剣”がトレンド入りしました。これは素戔嗚尊(スサノオノミコト)が八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を退治したときに、その体内から出てきたもので、八岐大蛇の上にいつも雲があったというのが名前の由来で、それになぞらえてトレンド入りしたということなんですね。


鈴村:三種の神器は本当にあったんだ!って話題になりましたもんね。


城戸さん:そして、それに関連してですね、“エンペラーウェザー=天皇晴れ”という言葉も結構、注目を集めていまして、これは、NHKの解説者の方がおっしゃったことでツイッターで多くつぶやかれました。昭和天皇が晴れ男だったことを受けまして、正殿の儀でも、今の天皇陛下の時も雨がやんだということで、改めて注目が集まっているようです。


鈴村:虹が出たっていってますもんね!


エリザベス:朝、あんなに雨が強かったのに、ピタってね!


城戸さん:あとは、神戸市の小学校で教員いじめが発覚し、激辛カレーを食べさせたり、目に入れたりとかいったことがあったことを受けて、カレーの給食が中止になったということが話題になっています。


鈴村:カレーに罪はないですけどね…。


城戸さん:そうなんですね、それはツイッターでも結構大きな話題になりまして、カレー屋さんからもいろいろとつぶやきがあったりしています。J-CASTニュースが教育委員会に取材したところ、ジャガイモや人参をどうするかについては、食材を活かして煮物を作るという回答を得まして…。


エリザベス:そうですか…。


鈴村:カレー作りましょうよ…。


城戸さん:どういう煮物を作るかというのもだいたい想像できてしまうのもあれなんですが、こういう対応はいかがなものかと。カレーに罪はなくて、教員の方をいろいろと罰するべきなんじゃないかというコメントが続々と出ております。


鈴村:あのカレーの映像を見て、子どもたちがショックを受けているという配慮だっていうのは聞いているんですけどね。


城戸さん:あとは、真似しちゃう可能性があると。


鈴村:真似しちゃうっていうんですけど、そんなことないんじゃないかな…。カレーを楽しみにしてるでしょ!僕、給食すごい苦手で嫌いだったんですよ、偏食だったんで。でも、カレーの日は、誰よりも早く食べるくらいカレーを楽しみにしていたのに。そういう子がいるかと思うと、なんか、悲しい、寂しくなっちゃう…。
そして、今朝ピックアップしていただいたネットの話題は何でしょうか?


城戸さん:はい、『ピエール瀧さんの出演映画が「助成金不交付」…ネットでは批判相次ぐ』です。


鈴村:これはどういうことなんでしょうか?


城戸さん:文部科学省が所管する『日本芸術文化振興会』が、現在公開中の映画『宮本から君へ』について、内定していた助成金1000万円の不交付を決定したことがわかって、批判の声が集まっています。この映画には、ピエール瀧さんが主人公の取引先として登場していまして、振興会はこの不交付決定の理由について「出演しているということで、国が薬物の使用を容認するようなメッセージを発信する恐れがあるため」としています。


鈴村:これはどうなんだろうな…。批判の声が相次いでるというのは聞いたんですけれども、どういった声なんですか?


城戸さん:「作品に罪はない」ですとか、「こんな前例つくるのか」といったものでしたり、お笑いコンビ『ダイノジ』の大谷ノブ彦さんが、不交付の理由について、「ないと思うんだけどなぁ。なんか恐怖すら感じさせる理由ですね」と疑問を呈していました。


鈴村:J-CASTニュースでは、日本芸術文化振興会に取材をしたそうですね、どんな話が聞けたんですか?


城戸さん:はい、取材したところ、振興会は不交付決定を受けて、9月に交付要綱というものを改正したというふうにしていまして、そこにはですね、「公益性の観点から助成金の交付内定が不当と認められる場合」や、「公益性の観点から助成金の交付が不適当と認められる場合」などの文言を加えたとしています。


鈴村:この「公益性の観点」というのがすごくあいまいな感じがしますけどね。


城戸さん:あいまいじゃないかと我々の記者も指摘したんですけれども、助成金対象活動についての『募集案内』というところに今回、新たに加えたものとして、「助成対象団体が団体として重大な違法行為を行った場合や、助成対象活動に出演するキャスト、又は、制作に関わるスタッフ等が犯罪などの重大な違法行為を行った場合には“公益性の観点”から助成金の交付内定や交付決定を取り消しを行うことがあります」というふうにしていて、「こういったことを想定している」というふうに振興会側は説明していました。


鈴村:みんな言っていると思いますけど、本当に“作品に罪はない”だなと僕は思いますね。これはなんていうかな…、こういうことを逆にすることで、余計に、う〜ん、なんていうのかな…、文化を潰してしまう可能性がある気がするんですけどね。こういうことで、文化がなくなっちゃうのはすごく嫌だなと思うなぁ。ん〜、なんかな…、これうまく言えないな…。


城戸さん:う〜ん…、この方法で良かったのか?と思いますよね。


鈴村:そうですね、納得いかない、モヤモヤする感じですね。


そして、今日の #スズコメ はこちら。





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