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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

20.01.13

「台湾総統選 蔡英文総統の再選」について

nullいま知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!

今日は、報道ベンチャーの株式会社「JX通信社」代表取締役・米重克洋さんにお話を伺いました。米重さんが注目したネットの話題はこちらです。


「台湾総統選 蔡英文総統の再選」について

このニュースのあらましは…


台湾では1月11日に総統選挙が行われ、現職の与党・民進党の蔡英文総統が過去最多となる800万を超える票を獲得して再選を果たしました。


鈴村:こちらネットの反応はいかがでしたか?


米重さん:日本では蔡英文さんの再選を歓迎する声が多かったですね。そもそも、対立候補が日本ではあまり知られていない方だったのと、あとは日本で震災や台風などの被害が出ると、蔡英文さんはいち早く日本語でお見舞いメッセージを発信していて、そういうところに“親日派”の指導者…という印象を抱いているのもあるのかと思いました。


鈴村:今回の総統選の争点はどこだったんでしょうか。


米重さん:やはり、中国との距離感・向き合い方というところが最大の争点だったと思います。


鈴村:主な候補者にはどんな方がいらっしゃったんですか。


米重さん:候補は3人いたんですけれど、基本的には民進党の蔡英文さんと、国民党の候補で高雄の市長を務めている韓国瑜さんの一騎打ちと見られていました。蔡英文さんは台湾で初めての女性総統で、2016年から総統を一期務めています。立場は当然独立派で「平和・対等・民主・対話が中国と向き合うキーワードだ」と話していますね。対する韓国瑜さんは、南部の高雄市…こちら実は民進党の地盤なんですが、そこで国民党から立候補して市長になった、という変わった経歴を持っている方で、中国に対しては友和的な立場です。


鈴村:この結果は予想通りだったんでしょうか?


米重さん:蔡英文さんは最初から有利だったわけではないんです。民進党は1年前の選挙で国民党に大敗していて、一時は支持率が20ポイントくらい離されている時期もあったんですが、それが逆転するきっかけはやはり香港情勢だったかな、と。


鈴村:この結果が米中対立や国際関係に何か影響はありそうですか。


米重さん:蔡英文さんは前から総統でしたので、現状が急に変わるということはないでしょう。日米の側に台湾も立って中国と対峙する…という形になると思うんですが、トランプさんが中国との交渉をより有利に進めるためにカードとして使ってくる可能性はあるのかも、と思っています。


そして、今日の #スズコメ はこちら。




過去の #スズコメ #シゲコメ を音声でCHECK!!


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