20.02.14
eスポーツにおける日本のガラパゴス化
今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!
金曜日は『スポーツ』をキーワードにお届けします。今日、お話を伺うプロフェッショナルは、「みんなが知りたかったeスポーツの教科書」などの著書ががある、フリーライターの岡安学さんです。
岡安さんに取り上げていただく話題はこちら!
【eスポーツ】
山崎:今回は『eスポーツにおける日本のガラパゴス化』をテーマにお届けします。コンピューターゲーム、ビデオゲームを使ったスポーツ競技、それが“eスポーツ”!その競技人口は、テニスより多い、なんと!1億3千万人ともいわれています。しかし、世界トップクラスのビデオゲーム産業国である日本は、eスポーツにおいては後進国であるという評価もあります。
岡安さん、日本のeスポーツの現状は世界と比べていかがでしょうか?
岡安さん:ここ2〜3年で日本でも“eスポーツ”という言葉をかなり聞かれるようになったとは思うんですけれども、まだまだ多くの人たちに知られているわけではなく、ゲームファンの方に注目されているだけで、一般の方にはまだまだ知られていないと思います。しかし、世界ではかなり大きな市場になっておりまして、実は、10年以上もやっているところもあるんですよ。なので、日本は規模的には、後進国であるといえるんですよね。
山崎:スポーツを観るのは当たり前ですけど、ゲームを観るっていう感覚がなかなか根付きづらいというところなんでしょうかね?
岡安さん:そうですね。でも、最近はゲーム実況者とかも出てきているので、他人がプレイしているゲームを観ることは多くなっているとは思うんですけれども、プロ選手が試合をして、それを観るという感覚がまだないと思うんですよね。他の国ですと、規模も結構大きくてですね、例えば、アメリカでEVO(The Evolution Championship Series)という格闘ゲームの大会がありまして、その大会はラスベガスのマンダレイ・ベイとかでやっているんですよね。マンダレイ・ベイは、ボクシングの世界戦をやるような会場で、そこに数万人の観客が入って。
山崎:数万人!?
岡安さん:あとは、LoL(League of Legends)というゲームは中国の鳥の巣っていわれている陸上競技の。
山崎:オリンピックの競技場だった!?
岡安さん:はい、あそこが開会式で使われていまして。
山崎・エリザベス:えぇ〜〜!!!
岡安さん:そこも数万人の観客が入りまして。Worldsという大会でして、そのWorldsは、動画配信がNBAとかに匹敵するといわれているんですよ。
山崎:えぇ!ちょっとそこまで流行っているなんて、海外で流行っているなんて全く知らなく、思いもしなかったです。今はそういう規模でやっているんですね…。
岡安さん:あとはわかりやすい指針として、“賞金額”がありまして、総額30億円の大会とかもあったりとかするんですよ。
エリザベス:うわぁ…。
山崎:じゃあ、優勝賞金は何億とか?
岡安さん:そうですね、1位だと半分近くもらえたりするんで。
山崎:えっ…、えっ?十何億!?
岡安さん:はい。
山崎:えぇぇぇぇ〜〜〜!!!
岡安さん:チーム戦なので一人当たり3億円くらいになるんですけれども、まあ、3億円ですよね…。
山崎:はぁぁぁ!!!いやだからね、僕とか、上の世代からすると「ゲームやってお金を稼ぐなんて…」って思っている方も多いと思うんですけれども、そうじゃないんですね、今は。
岡安さん:日本だと今のところ最高額が、シャドウバースというゲームの大会で1億1千万円なんですね、それは一人でもらえまして、それが今のところ最高額ですね。
山崎:今後、日本の選手がeスポーツの世界で海外で活躍するには、何が必要だったりするんですかね。
岡安さん:eスポーツが日本で遅れている原因っに“環境の違い”っていうのがあるんですよ。日本でゲーム機というと思い浮かべるのは、PS4であったりNintendo Switchであったり、いわゆる、家庭用ゲーム機だと思うんですけれども、海外だと主流はPCだったりするんですよ。さっきいったLeague of Legendsというゲームは、世界でリアルタイムでプレイしている人数が1億人といわれていて、それはPCでしかリリースされていないので、PCゲームをやらない日本人にはあまり馴染みがなかったりするんですよね。
山崎:なるほど、世界で戦える土壌にはまだちょっと日本はなってないと?
岡安さん:そうですね。そのゲーム自体をあまり知らない、やっていない、だから、やっぱり、強くなれていないというのが現状ですね。
山崎:今後、日本でもゲームを観るのが当たり前にというような時代になりますかね?
岡安さん:スター選手とかが出てくるとそういうことにもなると思います。日本は、格闘ゲームが強くて、梅原選手とかときど選手とか有名な選手がいますから、そういう選手を注目してもらえると良いと思います。
山崎:なるほど、わかりました!もっといろいろお話をお聞きしたいのですが、ここでちょっとゲームオーバーとなります。岡安さんありがとうございました。
岡安さん:あっ、ありがとうございました!
そして、今日の #シゲコメ はこちら。
"リポビタンD TREND NET” 2/14金の #シゲコメ は、『eスポーツ』の 話題??ファミコン世代のやましげさん。コントローラーのボタンがA,Bから増え続け、上に4つできた時点でギブアップ???♂?現在は、携帯ゲームオンリーだそうですが、日本のeスポーツは全力で応援します???? #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) 2020年2月14日