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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

20.03.26

Twitterが新型コロナウイルスに関するルールを見直し

null今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!

今日お話を伺ったのは、いま気になる・人に話したい旬のネタをお届けするネットニュースサイト『ねとらぼ』の編集長・加藤亘さんです。そして、加藤さんが注目した話題はこちら!


Twitterが新型コロナウイルスに関するルールを見直し

Twitter社が23日、新型コロナウイルスに関する利用ルールの見直しを発表しました。今後、デマや誤情報などが含まれるツイートは、削除要請の対象となります。


鈴村:加藤さん、これはどういうことでしょうか?


加藤さん:Twitterではこれまでも、ルール違反と見られるツイートに対し、削除要請や非表示化などの対応を行ってきましたが、今回発表されたのは、新型コロナウイルスの感染拡大による「緊急時対応戦略」として、誤った内容や攻撃的な内容、意図的な情報操作の可能性があるツイートなどを「ルール違反とみなす」といったものです。
Twitter社によると、投稿された内容の真偽は、公衆衛生を取り扱う機関や各国の政府など、信頼できるパートナーと連携して確認するということでして、AIとTwitterスタッフがチェックし、必要に応じて削除要請を出すそうです。


鈴村:これまでにどんなデマ情報が投稿されたのでしょう?


加藤さん:物の買い占めもSNSの投稿などがきっかけと言われています。例えば「マスクとトイレットペーパーは中国で同じ材料で作られており、品不足になる」などですね。また、感染者がひとりも出ていない地域なのに「感染者がいらっしゃるらしいです」と、特定の施設をあげてツイートし、その影響で経営状態が悪化するケースもあります。
そして、こういったデマは日本国内だけでなく世界中で広がっています。ユニセフの情報として「アイスクリームなど冷たいものを避けると感染しづらくなる」というデマが数カ国で出回りました。その他にもチュニジアでは「感染防止にニンニクが有効」というデマが広がった結果、ニンニクの値段が高騰しています。


鈴村:皆さん、これはすべて“デマ”ですからね!
Twitterの新しいルールでは、こういったデマ情報が削除対象になるということですよね。このほか、具体的にどのような投稿がルール違反になるんですか?


加藤さん:例えば…
「コロナウイルスは熱に弱いので、外を歩くだけで感染を防げる」
「アロマセラピーやエッセンシャルオイルは効果がある」
「10秒間息を止めていられれば感染していない」など
直接危害はなくても、効果がなく、新型コロナウイルスに関係のない誤情報です。また、
「漂白剤を飲んだり、コロイド銀を摂取したりすれば治る」など
危険性のある治療法や予防法も対象となります。これは、たとえ冗談であったとしてもルール違反です。
次に、国際的または各国の公衆衛生当局によって実証された“科学的事実を否定”するものです。例えば…
「子どもが発症した例は一切なく、子どもには感染しない」などです。
そして、第三者の利益を目的とし、人を特定の行動に走らせることを意図した情報も削除対象となります。例えば…
「手洗いの奨励についてのニュースはメーカーのプロパガンダ。手を洗うのは止めよう」とか
「新型コロナウイルスのニュースは、単に株式市場を崩壊させて、資本主義を破壊しようとする企みだ」などです。
ほかにも、イタリアの防疫官をもじったアカウントで「イタリアの隔離措置は終了」と宣言するなど、政府や公衆衛生機関の“なりすまし”も取り締まりますし、特定のグループや国籍の人たちは感染しない、あるいは感染しやすいと主張することや、誰かを断定的に病気だと決めつけるような情報もルール違反となります。


鈴村:いやぁ、この“デマ”っていうのはなくならないですねぇ。でもこういう措置が取られるということで、一歩前進すると良いですね。


そして、今日の #スズコメ はこちら。









過去の #スズコメ #シゲコメ を音声でCHECK!!


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