20.07.10
日本のラグビー界に巻き起こる新たな動き
今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します！！
金曜日は『スポーツ』をキーワードにお届けします。今日、お話を伺うプロフェッショナルは、ラグビージャーナリストの村上晃一さんです。
村上さんに取り上げていただく話題はこちら！
【日本のラグビー界に巻き起こる新たな動き】
去年開催されたラグビーワールドカップ日本大会での代表チームの活躍をきっかけに再び多くのファンを獲得した、日本のラグビー界。新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、今シーズンのジャパンラグビートップリーグは中止が決定していますが、来シーズンに向けて大きな動きがあるようです。
山崎：まずは、再来年の開幕を目指している、ラグビーの新たなリーグについて伺いました。
村上さん：2022年1月から開幕する新リーグといのは、日本代表の強化と国内でのラグビーの普及を目的にしています。今の日本のジャパン・ラグビー・トップリーグと言われているのが、トップリーグ。これが企業スポーツなので、企業の社員がチームを作っている形ですが、それだとなかなか企業の事情で本格的な強化、地域密着型というのができません。
今度の新しいリーグというのは、ホームタウンとホームスタジアムを持って、という条件を付けて、地域に密着しながらその社会で必要なチームになっていこうという目的があります。
運営形態としては、法人になっていなくていいが、企業の中に専門の事業部を作って運営を事業化し、プロ化していく。運営がプロになって、選手の資格はアマチュアでもプロでも構わないという形になっていきます。そうやってリーグ全体のレベルを上げていって、地域で盛り上げていくということで今の企業スポーツであるトップリーグからは進化した形になりますが、単純なプロ化ではなくて、社会に必要なリーグになっていこうというのが、ちょっとユニークなところだと思います。
山崎：そしてここ最近、海外のビッグネームの移籍が日本のラグビー界で話題になっています！
村上さん：今、世界のトップクラスの選手が相次いで日本のチームに加入しています。例えば、ニュージーランド代表で2016、2017年で世界最優秀選手になったボーデン・バレット選手であるとか、スコットランド代表のグレイグ・レイドロー選手、こういった選手が日本のチームに加入することが話題になっています。
なぜ彼らが日本に来るのか、というのは、ここ数年の傾向ですが世界のラグビーで言うとプロ選手が活躍できる場所というのがイギリス、フランス、オーストラリア、ニュージーランド、あとプロの新しいリーグがアメリカにもできましたが限られているんですね。その中で日本のリーグは大きな選択肢の1つになっていて、日本が良いのはシーズンが短く試合数が少ないところ、その割りに報酬が良いこと、非常に安全なので家族を連れて来て暮らすには快適。さらにトップリーグのチームが持っているクラブハウスやグラウンド、ジムといった環境も世界一流なので、そういったことを日本に来た選手から口伝えに聞いて、世界中の選手が日本にちょっと来てみたいな、と思っているんですね。
そして日本のリーグ自体もレベルが上がっているし、日本代表がワールドカップで活躍したように、日本のラグビーはスピーディーで面白いと感じている海外の選手も多いので、そういった選手が日本に興味を持っているというのが今の傾向です。
山崎：日本のラグビーが盛り上がっているのは、もはや国内だけではありません！世界のトッププレイヤー達の中でも、今、日本がアツいんです！最後に日本のラグビー界がこれから目指すものについて伺いました。
村上さん：まずは新しいリーグを作って国内リーグのレベルを上げることと、選手に海外のトップレベルの経験をたくさん積ませることが必要なので、それを両立させていくためには国内のシーズンと海外のチームとやれるシーズンを上手く分けて、トップリーグをやった後に、例えば海外のプロリーグの経験ができて、最後に国代表同士の試合に持って行くような、新しいカレンダーを書き換える。年間を通してトップレベルの選手がたくさんの試合経験をできるようにしていくことによって全体のレベルを上げ、世界で日本選手が活躍することによって今後の日本国内のラグビーが盛り上がって人気も出てくるサイクルを今作ろうとしていて、日本ラグビー協会も動いているし、僕もそうなるよう期待しています。
山崎：昨日のニュースによると、去年のワールドカップで日本代表として活躍したバックスの松島幸太朗選手が移籍先のフランス1部リーグのクレルモンに合流するためフランスに出発したとのこと！日本のラグビーのさらなるレベルアップ、楽しみです！
そして、今日の #シゲコメ はこちら。
"リポビタンD TREND NET” ?
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) July 10, 2020
7/10金は【日本ラクビー新たな動き??】をフォーカス。人気拡大中のラクビーとやましげ少年には、浅からぬ縁が…とある高校に見学に行くと、体育の授業でラクビーをやっていて…進学を断念!それからラクビーは応援に専念??頑張れ日本ラクビー?? #ワンモ #シゲコメ
